リーディング力を伸ばすためのオススメ洋書

オススメ洋書

リーディング力・速読力を伸ばすために、何をしたらいいですか?とよく聞かれます。

リーディング力を伸ばすには、ズバリ読むしかありません!この記事でオススメしているような洋書をひたすら読んでください。楽しみながら。

あくまでも長期視点になりますので、1〜2年スパンで考えられる方へお勧めする方法です。
もし半年以内にスコアを取りたい、などという場合は過去問を中心に具体的な対策を練ってください。

こちらの記事を参考に↓

逆に言うと、長期視点でプランを立てられる方の場合は、これからご紹介するような本を読む、というのは、ぜひやってほしい方法でもあります。
なぜかというと、リーディングは裏切らない!1年読み続ければ、必ずあなたの英語力は変わります

だから、読み続けられる、ということが一番大事です。自分が読んでいて「楽しい」と思えるものをセレクトしてください。雑誌でも、ブログでも、新聞でも、小説でも、ビジネス書でも、なんでもいいです。

しかし、何を読んだらいいかわからない・・・という方のために、ここではレベル別に、私が読んで面白かった英語の小説(洋書)をご紹介しています。たまにビジネス書もあります。

  1. 洋書初心者でもとっつきやすいもの
  2. 少し慣れてきた中級者向け
  3. ちょっと難しいかも!上級者向け

洋書初心者でもとっつきやすいもの

P. S. I love you

英語的には、読みやすいと思います。
へんにひねった表現や単語などがなく、文章が素直です。

愛する夫を突然の脳腫瘍により亡くし、これからの人生の意味が見出せないHolly。
そんな中、夫が残した「リスト」が彼女の支えとなり、家族や友達の暖かいサポートも得て少しずつ
生活を取り戻していきます。

夫のGerryの深い愛情は感動的ですね。特に、最後の12月のカードをGerryが書くシーン、それを1年後に開けるHollyのシーンは心が締め付けられました。

とても暖かい家族、親友に囲まれていること、今まで友達と思っていたのがそうではなかったことに気づいたり、仲が悪かった兄と心が通じ合うようになったり、Ciaraの見せる涙に心から同情したり、Hollyが人間として成長していることが丁寧にかかれてあります。最後の終わり方もすごく好きです。

Skipping Christmas

ミステリー作家ジョン・グリシャムの新境地、ハートフルコメディです。
娘がボランティアでペルーに旅立ってしまい、「今年のクリスマスはお祝いをせず、カリブ海に行ってしまおう!」と決心した夫妻。「クリスマスをしません」宣言をする夫妻に周囲は全く同意できず、ほとんどの反応が冷たいもの。それでも二人はカリブ海に向けて準備を進めていきますが・・・
というストーリーです。最後は、少し心の温まるエピソードが。

とにかく、クリスマスをほとんどやらない私には驚くことばかり。
「クリスマスシーズンに使ったお金は6千ドル(約60万円)」
「クリスマスシーズンには警察官と消防士が寄付を募りにくる」
「クリスマスパーティーのために新しくドレスを買う」
「飾りつけを競うコンテストがある」
などなど、日本人には考えられないことばかりではないですか?!
私は、「それなら、やらなければいいじゃん」「じゃあ、断ればいいじゃん」と思ってしまうのですが、実際にクリスマスを「全くやらない」人など一人も居ないから、奇異に見えてしまうのでしょうね。
アメリカ人のクリスマスって、すごいとは思っていたけど、これほどとは・・・。

それにしても、文化を純粋に楽しんだり宗教的な意味から離れてしまい義務感だけが残っているというこの感じは日本のお正月に似ていますね。
いや、日本のお正月よりも、むしろ宗教的な意味から逃れられない分、アメリカのクリスマスのほうが重いのかも・・・。
クリスマスをスキップしようとする主人公夫妻が、嫌味を言われたり嫌がらせを受けたりするのは、小説だから誇張しているところはあるのでしょうが、有りえることなのかもしれません。

アメリカ人のクリスマス観を知るには恰好の一冊です。

少し慣れてきた中級者向け

Left Neglected


約300ページの本ですが、文字も小さくないし、何より、
英語がとても読みやすい!

日本語とさほど変わらず、ひっかかりなく読めるという点でストレスフリー。この文章の整理され具合は、今まで読んだ洋書の中で一番かもしれない。
しかも、英語学習という観点でも、時々学習意欲をくすぐるようなネイティブならではの表現など使われているのですが、この分量がまた最適。
洋書を読む場合でも、自分との相性の良い作家を見つけるって大事なんだと(改めて)思いました。リーディングで英語の勉強はしたいけど、なかなか読み進めない・・・という方には本当にお勧めです。

もちろん、ストーリー自体もとても面白いのです。Left Neglected というのは「半側空間無視」と医学では呼ばれる脳の損傷で、事故を起こしたSarahがこのLeft Neglectedになってしまい自分の「左側」が全く認識できなくなってしまいます。それまでは多忙な毎日を送るキャリアスーパーママのSarahでしたが生活をスローに変えざるをえなくなってしまい・・・という話です。あらすじを聞くかぎり、ありきたりなように思えますが、ユーモアのあふれる文章で、どんどん読ませる力があります。

Still Alice

Left Neglectedと同じ、Lisa Genovaの作品です。上でも述べたように、彼女の文章はとても読みやすいのでオススメ。

今回も素晴らしい出来でした。重病患者(アルツハイマー)の話と聞いて、洋書にありがちな「私はこんなに可哀想なのよ!」というのを全面に押し出したものだったら嫌だな・・・という気持ちが、正直いうと、あったんですが。
「悲劇のヒロイン」要素はかなり少ないといってよく、ただひたすらアルツハイマー患者が対峙する日々の奮闘を読むことになります。作者もそれは気をつけていたポイントだったようですね(本の終わりに作者インタビューが付いていました)。

サスペンスでもないのに、この「読ませる力」はすごいと思います。犯人が知りたいわけでもないのに、先が気になって仕方がない。主人公の気持ちを丁寧に描いているのに、主人公がどのような行動をとるか、ハラハラ目が離せないところがあって・・・。この本の場合、夫であるJohnがどのような気持ちで、どのような行動をとるのかもすごく気になるところでした。

アルツハイマーはもちろん誰もが知る難病で治療法も未だに無いわけですが、「若年性」というところにさらなる悲劇があるように思いました。情報が足りないゆえに、診断されるのも遅くなる・・・・。アリスが感じている圧倒的な孤独をつきつけられて、何度も辛くなって本を置かずにいられませんでした(でもまた続きが気になってすぐ再開するんですが)。

未来にはただ絶望が待っているのみ・・・。そんな日々の中でアリスは自分らしく、日々を生きていきます。

Focal Point

私は、嫌いなのでなければ、ビジネス書・自己啓発書を英語で読むのはとてもおすすめです!ビジネス書・自己啓発書は、多くの人に読んでもらいたいという目的で書かれているので、英語が非常にわかりやすく、シンプルです。小説などですと、作家の個性を出したり、知性を出したりというのが全面にあるので、文章がちょっと複雑になってきて読みにくいということがよくあります。

こちらは私が一番好きな著者の、好きな本です。日本語翻訳版もあるみたいですね。(邦題「フォーカル・ポイント」)

日々いろいろとがんばっているけれど、たまにダウンしてしまうこともある。
そんなときに、元気をくれるような本です。
こういう説得力のある文章を書ける人ってすごい。
英語が第二言語である私にですらバシバシ伝わってくるのですから。

内容は:

・良い習慣を身につけて運命をコントロールする方法
・ 思考をコントロールする方法
・ 人生を戦略的に設計する方法
・ 仕事とプライベートのバランスを取る方法…e.t.c.
(日本語版Amazonより)

英語はシンプルですが、時々むずかしい語彙も出てきます。
こういう内容に興味のある人であれば(日本語でもビジネス書、自己啓発書を読むのが好きな方)
どんどん読み進められると思いますよ。

ちょっと難しいかも!上級者向け

The Pillar of the Earth

なんと1000ページの大作です。1ページにもぎっしりと文字がつめこまれています。
たぶん2パート分くらいは短くできるんじゃないでしょうか・・・。最後のほうは悪者が何度も復活してきて「またかい!」というツッコミを心の中で何度もすることに・・・。

しかし、ストーリーの面白さに引っ張られて読みきることができます。
2~3年前にベストセラーだったのですが、その当時のカナダでは電車の中など読んでいる人をたくさん見ました。続きが気になって持ち歩いて読んでしまう!っていう魅力は確実にあります。

12世紀のイギリスが舞台になっているのですが、その当時の生活の様子が事細かに書かれていて、私にはとても興味深いですし、勉強になります。
私の一番の感想は
宗教ってコワイなーーー
っていうことです。
この物語では、良いmonkと悪いmonkが出てくるわけですが、ただ単にその両者の対決だけではなく、それが王権や市民の生活と複雑に絡まりあっていく様子が書かれています。Philipはとても高潔で自分にも他人にも厳しいという修道長であり、皆から尊敬され、その権力を正しく行使していますが、宗教にここまでのパワーがある時代では、ほんのちょっとのゆがみで、色々な人の人生を台無しにすることもありえるわけです。実際に、この物語にはそういった人がたくさん出てきます。
また、人間のとても汚い部分がこれでもか!!というくらいに書かれていますので、ちょっと考えさせられるところはあります。主人公と一緒に腹を立て、悩み、感動させられます。でも、William をはじめ、ちょっと登場人物の精神年齢が低いかも??この時代の人って、こんな感じだったんでしょうか。

英語でいえば、宗教的な言葉がちょっと難しいかなーと思います。でも、ある意味では日本人に親しみやすい「正しい英語」が使われていると思いました。例えばスラング的なものが最小限とか、Phrasal verb(群動詞)よりも一語で表現されていたりなど。
ただやはり小説ですから、特殊な構文(倒置構文など)が使われていたり、構造が複雑だったりというのはたまにありますので、慣れていないとちょっと立ち止まってしまうかもしれません。そういう意味で本を読みなれている上級者の方にお勧めしたいです。
また、とても長い本なので、基本的に本を読む体力がある方が良いと思います。本をある程度読みなれている方、という意味です。
すべての言葉を辞書を引いて読むと必ず挫折すると思うので、ある程度飛ばしながら読むという姿勢が大事です。

ベストセラーになった本なので、英語ネイティブでも読んでいる人が多いので、話題作りとしても良いかもしれません。映画(ドラマ)にもなっています。

Da Vinci Code

言わずとしれた大ベストセラーで映画化もされました。映画を見たことがある方なら、入っていきやすいはず。

歴史もののミステリーで、かなりページ数が多いけれど、中盤あたりからものすごく面白く、テンションがあがってくるので一気に読めます。
単語のレベルは上級で、辞書をひきながら読むことになるのですが、それも謎ときのひとつの作業で、苦になりません。
ひとつ新たな単語を知るごとに、新たな世界が開けてくるのが手ごたえとして感じられ、知識欲が満たされるのです。

そして、誰も知らなかったイエス・キリストの過去。
ダ・ヴィンチが本当に伝えたかったものとは??
歴史に詳しくなくても、超有名な「最後の晩餐」などの芸術作品に隠された、意外な意味が明らかになる過程は、ドキドキ・わくわくするはず。

にしても、レオナルド・ダビンチって本当に天才だったのだなぁと再認識。
世界で最も有名であろう「モナ・リザ」などの絵画をはじめ、飛行機を作ったり解剖図をかいたり、設計したり作曲したり、しかもそのどれもが「世界初」だったり、ハンパじゃない才能を発揮しているのです。
この物語に登場する(というより、殺された)Sauniereも相当天才で、撃たれてから息絶えるまでの15分間で、孫娘にむけて完璧な暗号を残します。

まとめ

各レベルごとに二つずつ挙げてみました。個人的なセレクションですみません。他にもいろいろ読んでいますが、こちらの記事で随時更新していきたいと思います!

Kumikoと一緒に洋書を読む!(順次更新)IELTSに効く単語リスト付き

アイキャッチ画像 ©djoronimo -adobe.stock.com

カナダで語学学校を7年経営してきました。IELTSの講師をしていますが、スパルタとして知られています(笑)宿題てんこもりに出します。IELTSで合格スコアが取れる方法を書いていますので、シェアしてくださるとうれしいです!