わたしは、純ジャパで、大人になってから英語を習得したタイプなのですが、IELTSのテスト対策講師は、圧倒的に英語ネイティブが多いです。
そんな中、日本人講師として、IELTSを10年以上指導してきた、わたしが、
「日本人講師のメリットって何ですか?」
って疑問に思う方のために。記事を書いてみます。
外国人(ネイティブ)講師と比べて、日本人講師には下記のような特長があります。
- 日本語で文法や単語のニュアンスなど細かいところまで指導できる
- 日本語特有の言い回しを英語でどのように言うのかを知っている
- 自らが英語を学習して習得してきたため、生徒様のロールモデルとして、学習方法を詳しくアドバイスできる
- 生徒様のことを真摯に考え、日本人ならではのきめ細やかなサポートができる
- 時間を無駄にしない
※あくまでも、私の個人的な意見です。
本記事の信頼性
もちろん、国籍にかかわらず多種多様な人が居ることは理解していますが、
私も大勢のネイティブ講師、日本人講師を雇用してきた経験がありますので、その経験からお話しています。
目次
日本人講師は、文法や単語のニュアンスなど細かいところまで指導できる
「いろいろな先生に教わってきたけど、やはり日本語で質問をできるというのは大きなメリットを感じます。質問文を考えること自体に時間がかかったり、うまく自分の聞きたいことが伝わらなかったりする時間が無駄ですので」
といったような声もよくいただきます。
そもそも文法って、第二言語を学ぶために作られたものだと思うので、母国語で学ぶのが一番効率的なんですよね。
単語も、英英辞典で調べなさい、とネイティブ先生は言ったりします。
確かに日本語の一語では置き換えられない単語もたくさんあると思いますが、
お互いの母国語である日本語でニュアンスなどを説明するほうがずーっとよく理解できるんです。
日本人講師は、日本語特有の言い回しを英語でどのように言うのかを知っている
あなたは、ライティングをネイティブ先生に見てもらったとき、文章まるごと下線が引かれて、「ここ意味がわからない」と言われたことはありませんか?
ひどいときには、2〜3文章まるごとだったりして。
そういうときって、日本語特有の言い回しを直訳してしまっているので、日本語がわからない人からすると(意地悪ではなく)本当に意味がわからないんですね。
英語と日本語は、世界の言語で比べてみても、180度くらいにかけ離れている言語ですので、
アルファベットや文法が違うだけではなく、「考え方」「概念」みたいなものまで全然違うんです。
そんなとき、日本人講師であれば、生徒様がいったい何を言いたかったのか、手に取るようにわかります。
過去に、自分も通ってきた道ですから・・・。
言いたいことを汲み、それを修正する、もしくは、より良い言い方に変えて提案することができるわけです。
スピーキングでいうと、ネイティブ先生は、生徒様の言ったことを修正という形ではなく、サンプルを提示してくれる(だけの)ことが多いです。「この質問には、こう答えるんだよ」というように。
というのも、生徒様の言いたいことがわからなかった場合、それを修正してより良い言い方を提案する、ということはできないわけです。
ただ、スコア9を目指すのではない限り、サンプルのスピーキングって役に立たないんですよね。
自分とかけ離れているから再現不可能ですし、そもそも必要ないですし。
ですので、生徒様が言ったことを少し変えて良くしてあげる、といったことができる講師のほうが、スコアアップには繋がります。
というわけでスピーキングもライティングも、とても効率的にスコアアップできます。
日本人講師は、自らが英語を学習して習得してきたため、生徒様のロールモデルとして、学習方法を詳しくアドバイスできる
これは言わずもがな、かもしれません。
純ジャパの講師は、子どもの頃から自然に英語を覚えてきたわけではなく、大人になってから勉強して英語ができるようになっています。
そのため、体系的な英語の学習法があり、生徒様にそれを伝え、生徒様もそれを再現しやすい。
単なる学習法だけではなく、精神的にもよく理解できると思います。
「そうそう、こういうとき辛いよね〜」というように。
英語を勉強する際、なんとなく「ネイティブのようにペラペラしゃべれる」というのを目標にする方って多いと思うのですが、これを目標にしてしまうと、相手は「母国語」なわけですから気が遠くなると思いませんか?
それより、少し先を走っている、自力で英語を習得してきたというロールモデルが居ることは、とても心強いのではないかと思います。
生徒様のことを真摯に考え、日本人ならではのきめ細やかなサポートができる
一言でいうと、「空気を読む」ってことでしょうか(笑)
生徒様の側で大きなリアクションをしなくとも、ちょっとした表情や間の取り方で、「あ、ここわかってないんだな」などが講師に伝わります。
また、北米の考え方ではオンとオフをしっかり分けますが、日本人の場合は仕事と自分の生活が一体化するようになることが多く、生徒様のことを真摯に考える講師が多い気がします。
日本人講師のレッスンでは、時間を無駄にしない
特に、IELTSのような試験対策の場合、日本人生徒様の状況・性格をよく理解し、時間を無駄にしない考え方をもった日本人講師が、もっとも適していると考えております。
国民性というべきなのか、ネイティブの方は、どうも手を抜くような傾向がありまして・・・
・・・・というか、正直言って、
ネイティブ講師は、ぬるい!!!
ってことなんです。
語学学校の経営者として、ネイティブ講師を何十人も雇って働いてもらいましたが、
ぬるい!!ぬるいのよ!!!
といつも叫んでしまいます(心の中で)
- フリートークが、長いっちゅーの!
- 自分(講師)がしゃべりすぎやろ!もっと生徒にしゃべらせなさい!!
- 宿題を出しなさい!
- 宿題を出したら、次のレッスンで確認しなさい!
と心の中で叫びまくり。
ちゃんと時間通りに始めなさい!!
っていう叫びもあるんです。(信じられないことかもしれませんけど・・・)
他にも色々あるんですけどね。自重します。
日本人が求める、愛情のある厳しさを実現できるのはやはり日本人講師。そんなことを実感する今日この頃です。
特にライティングは、8以上を目指すのでない限りは、日本人に見てもらうのが良いですよ〜
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