IELTS対策全般

【IELTS勉強計画】どこから始めてどれくらいかかる?スコア達成までの最短マップ

IELTSの対策・勉強をイチから始める方や、IELTS初心者の方へ。

最短の期間で目標スコアを取るためには、勉強の計画をどのように立てたらいいか。

目標スコア達成までの道のりを図で説明しますね。

この記事では、下記のようなことを書きます。

  • まず、何から始めるか?
  • 具体的にやること
  • どれくらいの勉強量で、どのくらいの期間がかかるか
  • 最短期間で目標スコアを取る方法
  • 本番のIELTS試験はいつ受ける?

これからIELTSの対策を始めよう!という方にはとても参考になる記事です。

※IELTSとは何?ということを知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。

IELTSって何?試験の特徴を5つにまとめてみたIELTS(アイエルツ)(International English Language Testing System)は最近注目の英語試...

※英語そのものが初心者の方は、まずは英語力を伸ばしましょう!こちらの記事をどうぞ。

IELTSの問題に取り組む前に!ネイティブと会話せずに基礎の英語力を伸ばす方法5つIELTS(アイエルツ)試験に挑戦する前に、基礎の英語力をまずは伸ばしたい!初心者がIELTS対策を視野に入れつつ、最短距離で効率よく基礎の英語力を伸ばすにはどうしたらいい?カナダで10年間語学学校を経営、日本人特化のIELTSコースをカナダで初めて設立し、1,000人以上の日本人を教えてきたIELTSのエキスパートが、基礎の英語力を伸ばす方法を5つ提案します。 ...

 

最短の期間で目標スコアを取るには、何から始めるか

IELTS勉強法。最短スコア達成までの道のり

リスニング、リーディング、単語から始める

まず、上の図を見てください。

左はしがスタート、右はしの旗が立っているところがゴール(目標スコア達成)です。

図を見ると、リスニング、リーディング、単語が左端に揃っているのがわかりますよね?

つまり、
・リスニング
・リーディング
・単語
からまず始める

ということです。

単語は、最初から最後までずっとやります。

「これで単語は終了!」となることはまずないと思って良いでしょう。

リスニング、リーディングは期間がかかるので最優先

今まで1,000人を超える方にIELTSを指導してきて断言できるのが、

リーディングとリスニングは、伸ばすのに時間がかかる

ということ。

世の中の認識は逆で、「スピーキング、ライティングが苦手だと大変!」と思われているようですが、

実はインプットのほうが時間がかかってしまいます。

リーディングやリスニングができない、という理由はさまざまで、色々な要素が複雑に絡まりあっているのです。

たとえばリーディングができない理由は

  • 語彙・イディオムが足りない
  • 文法、構文の知識が足りない
  • 背景知識が足りない
  • 英語圏の文化に慣れていない
  • 英語の文章の展開に慣れていない
  • そもそも文章を読むことが苦手(日本語でも)、国語が苦手だった
  • 集中力がない

というようなものが挙げられ、人によってはこの全てが原因だったりします。

なので、これを全て克服して初めてリーディングのスキルがあがってくるわけですから、大変です。

こういった問題を克服せずに、速読スキルだけ伸ばそうとしても無理な話です。

また、リスニングの場合、

  • 語彙、イディオムが足りない
  • 文法、構文の知識が足りない
  • 背景知識が足りない
  • 英語圏の文化に慣れていない
  • 英語の話の展開に慣れていない
  • そもそも長い話(講義など)を聞くのが苦手(日本語でも)
  • 集中力がない
  • 英語の音に慣れていない(知っている単語でも耳からだとわからない)

ということが挙げられます。

あれ、なんだかリーディングの原因とよく似てる?と思った方、そのとおりです。

リーディングとリスニングができない原因はかぶっていることが多いのです。

集約すると、「情報の処理能力」といえると思います。

これはなかなか根本的な問題なので、時間がかかるのです・・・。

なので、後に回さずに、必ず最初からやるようにしてください!

 

IELTS対策をする期間に、具体的にやること

対策で具体的にやること

リスニング・リーディング

下記の記事にある、IELTS公式問題集を解いて、正解数を数えて、だいたいのスコアを出してください。

2023年最新版!IELTS講師が厳選したおすすめ教材9冊と効果的な使い方IELTS対策におすすめの教材、テキスト、参考書、問題集9冊の特徴と使い方を、IELTS講師歴6年の私がレビューします。英語(洋書)と日本語のテキストから厳選しています。すべて、私がレッスンで使ってきているものです。これを読めば、どの段階で何を買ってどう使うのかがわかります。...

もしそれが自分の目標スコアくらいだったら、図の真ん中の点線のところまで一気に飛びます。

もしそれが自分の目標スコアに1.0以上離れていたら、下記のページを参考に、勉強を始めてください。

IELTSリスニングで目標スコアを取るための症状別・勉強法7つIELTSのリスニングでスコアを取れない原因は、本当に様々です。一概に「英語耳が無いんだ」「イギリス英語のせいだ」と言うことはできません。この記事では、あなたがIELTSリスニングでスコアが上がらない原因を、症状から見極めて、その解決法を提案します。...
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単語

下記のページを参照に、何はともあれ、単語の勉強を今すぐ始めてください。

IELTSに効く単語力を伸ばす、7ステップ勉強法IELTS(アイエルツ)は単語の試験とも呼ばれます。実際に対策の勉強を始めてみると、それを実感する人は多いです。 あなたもそうでは...

そして、単語は試験勉強期間中、ずっと繰り返しやること。

最終的には、単語リストの単語を間違いなく、完璧な場所・文脈で、使いこなせるようになるまで練習します。意味を知っているだけでは不十分です。

同義語も必ずおさえましょう。同義語=類義語=言い換えは、IELTSのリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングすべてで役立ってきます。

単語力は、試験の直前まで磨くことができます。極端にいえば当日の朝などでも数単語覚えることは可能なわけです。単語に関していえば、とにかく繰り返す!!ということを念頭に、しっかりおさえていきましょう。

スピーキング

もし自分がスピーキングが苦手、という自覚がある場合はこの図よりすこし早めに始めてもいいかもしれません。

ただ、リスニング・リーディングが目標スコアより1.5~2以上離れている場合は、リスニング・リーディングを先にやってください。

だいたい目標から1.0~0.5ほどにのスコアがコンスタントに取れるようになってきたら、始めましょう。

スピーキングがそれほど苦手ではない場合は、リスニング・リーディングのスコアが目標スコアを取れるようになってきてから始めましょう。

下記のページを参照にしてください。

IELTSスピーキングで目標スコアを取るための効果的な勉強法3ステップIELTSのスピーキングの対策では、一気にすべてをスキルアップしようとするよりも、3つのステップに分けて考えるのがやりやすいです。IELTSスピーキングの評価で一番重視されるのは流暢性と一貫性なので、まずは、ここでポイントを取れるようにするのが、一番効果的な順番です。この記事では、効果的な順番で対策を進めていき、最終的に評価基準をすべてカバーできる方法について書いています。...

ライティング

ライティングは一番最後に取り組むべき、と私は考えています。

ライティングは今までの人生でやったことがない、と言う人が多い印象です。

今までやったことがない場合は不安になるかもしれませんが、この図にしたがって、リスニング・リーディングが目標スコアが取れるようになってくるまで待つのが理想です。

というのも、ライティングはスキルの集大成と言えるからです。

文法、単語、構文、スペルなど、すべての要素が必要になってきます。

これがあいまいなまま勉強を始めてしまうと、いくら練習を重ねても意味がありません!

リスニングとリーディングの目標スコアがだんだん取れるようになってきたら、ライティングを始めても良いでしょう。こちらの記事を参照に、勉強を始めてください。

IELTSライティングの論理一貫性でポイントを取るための3つの方法文法や単語よりも重要な論理一貫性でまず優先してポイントを取ることがIELTSライティング対策の近道です。論理一貫性でポイントを取る方法について詳しく書いています。...

 

IELTSの合格スコアを取るために必要な勉強量と期間

どれくらいの勉強量・期間

どれくらいの勉強量か

とにかく毎日行うことが大事です。

そして、

仕事のある日→最低でも1~2時間

仕事がお休みの日→最低でも5~6時間

を確保するようにしてください。

試験まで3か月!という場合は、上記よりもうちょっと確保できると理想的です。

下記の記事をご参照ください。

IELTSの勉強時間を2ステップで確保する方法【試験まで3か月なら相当焦ってください】IELTSの対策には勉強時間の確保が生命線。 IELTSは4つも技能がありますし、得意なものはスコアが落ちないように、苦手なものは...

どのくらいの期間がかかるか

伸びるスピードは人それぞれなので一概に言うことはできませんが、

英語のだいたい中級レベル(日常で自分の意思を伝えたりするのには困らない程度)の方がIELTSスコア6.0~6.5を取得したい場合、だいたい3~5か月程度でしょうか。

大まかな目安として、正しい勉強法で毎日2〜3時間以上の時間を勉強に費やせば、

スコアを1.0伸ばすのに3ヶ月程度

かかると考えてください。

ただし、これはあくまでも目安ですので、もちろん個々のスキルの得意・苦手というのもありますし、4つのスキルにおいて同時にスコアを揃える、というのもなかなか難しいところです。

また、個人的な印象では、

5.0→6.0

6.0→7.0

にあげていくのは、他のスコアよりも上げるのに時間がかかる印象です(つまり、一つのスコアの幅が広い、ということでしょうか)。

ちょうど英語力としてみても、「中級の壁」にぶち当たる時期と言えるのかもしれません。

TOEICなどとは違い、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングすべてをちゃんと伸ばしていかないといけないのもあります。

英語の基礎がある状態から始めたとしても、色々と足りないものに直面し、伸ばしていくべきものがたくさんある状態になってきます。

繰り返しになりますが、特にリスニングとリーディングは時間がかかります。

あと、ボキャブラリーも。

1ヶ月に50個新しい単語を覚えたとして、それがばっちり試験に出るわけではないですからね。

もちろん、単語の数は増えているんですから、英語のスキルは確実にあがるわけですが。

これらを考慮して、スコアを取らなければいけない時期から逆算して、早めに計画を立てるようにしてくださいね。

 

IELTSは独学でスコア達成できる?

さて、IELTSは独学が難しい試験と思われていますが、実際にはどうなのでしょうか。

私の答えは、「可能です。」

というか、独学は絶対にしなければいけません。

私の意見としては、

独学が9割 + 添削・相談・サポートが1割

という割合が一番バランスが良いと思っています。

独学でスピーキング対策をする方法↓

独学だけでIELTSスピーキング目標スコアを取る!自宅トレーニング法断言します。IELTSスピーキング対策は、独学でも十分できます。というより、独学をやらなければいけないのです。1,000人以上の日本人に、対面・オンライン・通信講座を通してIELTSを指導してきた英語スパルタ校長が、今からすぐに実践できる、自宅でのトレーニング方法を書きます. ...

独学でやろう!と考えたときに気を付けてほしいポイントをまとめました。↓

独学でIELTSの目標スコアを達成するためのポイント4つ!この記事では「独学でIELTS対策をがんばるぞ!」というあなたに向けて、独学でIELTS対策を進めていくにあたり、何が必要不可欠か、ということについて4つのポイントにしぼって説明していきますね。...

 

IELTS試験の本番はいつ受ける?

本番はいつ受ける

一発で目標スコアは取れない

勉強計画を立てていく中で、IELTS受験をどの時期に持ってくるか。これは大きな悩みどころだと思います。

私がいつも言うのは、

一発勝負は避けてください。

ということです。

必ず、目標とする時期の前に、お試し受験をするようにしてください。

どの試験でもそうですが、やはり初めて受ける試験で一発良いスコアが取れる、ということはあまりありません。

緊張していたりといったこともありますし、一番は
試験の流れがよくわからない
というのもあるかと思います。

TOEICはリスニング・リーディングの二つのパートしか無いですし、まぁまぁわかりやすいとは思うのですが、IELTSはやはり複雑です。

もちろん、ネットで調べることはできますが、やはり自分で受けてみて体験するのとは違います。

IELTSの場合、最初と2度目の受験ではスコアが1くらい変わってくる場合もあると思います。

IELTSは受験料が高いので躊躇してしまう方が多いのですが、これは非常に大事です。

目安としては、上記の図でスピーキング・ライティングの勉強を始めるようになってからまず1回。目標の時期(つまり本番)の1ヶ月ほど前に2~3回。

と考えていただくと良いです。

締め切りが近づいてきたら、できる限りたくさん受ける

受験をしていく中で、

  • スピーキングとライティングのスコアが目標にもう少しで届きそう
  • 4つのスコアがバラバラでは取れるものの、一度には取れない

という場合は、金銭的に・スケジュール的に許す限りたくさん受けるのも手です。

スピーキングやライティングは試験官が判断するものですので、その試験官によって少しブレが生じます。

特にスピーキングは1対1の面接であるため、相性が大きな鍵を握ります。

よって、受け続けるうちに目標スコアが取れてしまった、という人も何人も見てきました。

 

IELTS勉強計画のまとめ

勉強計画

どれをまず始めるか、どれくらいの期間がかかるか、というのを書きました。

これは特にIELTSを受けたことがない、英語は全般に伸ばす必要がある、という方に役に立つ記事かと思います♪

何にしても、私が一番声を大にして言いたいのは、

とにかく早く取り掛かろう!

ということです。

試験まであと1ヶ月に迫ってから、「どうしよう?」と相談を持ちかけてくる方も多いのですが、これでは遅すぎます。

IELTS対策は、早ければ早いほど良いです!

1ヶ月でどうにかなるような、魔法のトリックは英語界には存在しませんよ。

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何から始めて、何をやるのか?ということをもっと詳しく知りたい方は、どうぞ!

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ABOUT ME
Kumiko
カナダで語学学校を10年経営し、IELTS対策をはじめ、TOEIC、英文法、ビジネス英語、翻訳、通訳、英会話などさまざまなコースで指導してきました。明日香出版社よりIELTS対策本を出版予定。詳しいプロフィールはこちら
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