ChatGPTは単なる会話AIではなく、英語学習者にとって多大なメリットがあります。
私のツイートアカウントでは、AIツールを使った英語学習について情報発信していますが、大きな反響をいただいています。
1/
ChatGPTは、動画の要約をすることができます。
海外の最新情報をすばやく集めたり、英語学習にも使えます。
『YouTubeDigest』という無料の拡張機能を使うと簡単にできます。
この拡張機能はChat GPTのAIを取り入れており、海外で話題になっています。(続く) pic.twitter.com/LXprl42fDV
— Kumiko|英語学習を高速化する人 (@IELTS_expert) February 20, 2023
Twitterではどうしても細切れになってしまうので、この記事でまとめます。
これを読めばChatGPTを使った英語学習がイチからわかる、完全版です。
英語学習者だけではなく、英語で海外の情報を収集したい人や、世界の人とコミュニケーションを取りたい人にもおすすめの記事です。
目的別にまとめています。5,000人以上に英語を教えてきた経験から、各学習にどういうメリットや効果があるのか、ということもあわせて書いていきますね。
同じ内容をYouTube動画でも説明しています↓
※画面上の文字がうまく読めない場合は、「設定」から画質を上げてください。
※スピードも変えられますので、必要に応じて変更してください。
目次
ChatGPTについて
ChatGPTの始め方
ChatGPTは現時点で、アプリは無く、サイト上で使えるツールです。
下記のサイトを開くと「TRY CHATGPT」というピンクのボタンがあるので、そちらをクリックすると、登録の画面になります。
https://openai.com/blog/chatgpt/
現時点で、誰でも無料で使用できますが、メールアドレスと電話番号の登録が必要です。
かなりシンプルなので、ここでは登録ステップの詳細は割愛します。
登録がすむと、白~い画面が現れますので、好きな指示を下部の空欄に打ち込んで、Enterを押す、もしくは飛行機マークをクリックするだけです。

ChatGPTについて知っておくべきこと
前提として、ChatGPTは米国で開発されています。
したがって、英語はネイティブ英語話者と同じ能力を持っています。
私が見たところでも、ChatGPTが生成する英語において文法の間違いや不自然なところはありません。
ただ、日本語能力は英語能力には少しだけ劣ります。
日本語でも応答してくれるのですが、英語で応答するときよりもスピードは少し遅いですし、内容も少し違うようです。
英語で指示する方法についても、最後に少し書いていますので参照してみてください。
※2023年3月に、有料プラン(ChatGPT Plus)の人は一歩先にGPT-4という進化版を使えるようになりました。GPT-4では、日本語の指示文でもかなり精度が高くなりました。
では早速、このChatGPTを英語学習に役立てていく方法を書いていきますね!
語彙力をアップさせたい
まず、自分のオーダーメイドの単語集・単語帳を作る方法です。
読んだ文章から単語集を作る
英語でニュース記事などを読んだら、それだけで終わらせるよりも、出てきた単語を一緒に覚えると効率が良いし、記憶にも残りやすくなります。
『この英文から使える単語を抜き出して日本語訳と一緒に単語リストを作ってください。』と打ち込み、取ってきた英文をコピペすると、単語を抜き出して単語リストを作ってくれます。

これはDaily Starの三苫選手に関する下記の記事から取ってきたものです。
レベル・品詞・テーマ指定
レベル・品詞・テーマ縛りで単語集をイチから作ってもらうこともできます。
『英語中級者が覚えるべき単語を20個リストアップして』

『便利に使える接続詞を10個リストアップして』

『ビジネスで使える単語を20個リストアップして』

ここでは『10個』『20個』としていますが、数は色々な指定ができます。
ただ、あまり多すぎる数だとコピペするのが大変だったり、途中でサーバーが落ちることもあります。
回答の後に現れる『Regenerate Response』というボタンを押すと、同じ質問に対する違う回答をしてくれるので、これを何度も押して作るのも良いですね!

例文・品詞・発音記号・同義語・派生語を付け加える
作った単語に
- 例文
- 品詞
- 発音記号
- 同義語
- 派生語(同じ語幹だけど品詞が違う語)
などを付け加えてもらうことができます。

表形式で作成してもらう
例文や発音記号などを付け加えていくと、見にくくなってくるので、表の形にすると便利ですね!
また、表形式で作成してもらうと、そのままGoogleスプレッドシートやExcelに貼り付けて、すぐに表にできるので便利です。
『表形式で出力して』と頼むだけです。

特にスプレッドシートは、スマホアプリもあるので、スマホと同期させて、どこでも単語を覚えられます。
また、スマホのアプリなどでも、自分の単語を使って単語集を作れるものがあるので、好みによってそういうものを使うと良いですね。
単語カードを自分で作成できるアプリの一例はこちら。
組み合わせる
単語集を作っていく中で、上で言ったことをいろいろと組み合わせると、自分仕様にどんどんカスタマイズしていくことができます。
ポイントは、一度の指示にすべてを詰め込まず、何度かにわけて深堀りしていくことです。
ビジネスで使える、英語中級者が覚えるべき動詞を10個教えて。
↓(応答の後)
それぞれの単語に例文とその日本語訳を付けて、表形式で出力して。
↓(応答の後)
上の単語リストに、発音記号と同義語も付けて。
単語からストーリーを作ってもらう
ChatGPTはストーリーを作るのがすごく得意です。
『この単語をすべて使って英語のショートストーリーを作ってください』という指示文を、覚えたい単語と一緒に打ち込みます。

なぜストーリーを作ってもらうかというと、
単語は文脈で覚えたほうが記憶に残る
からですね。
単語だけを覚えようとすると無味乾燥な「作業」になってしまいますが、ストーリーと一緒に楽しく覚えていくことができます。
応用として
- 『恋愛ストーリー』など自分の好きなカテゴリーを指定する
- 日本語訳を付けてもらう
- 使った単語に” “(クオーテーションマーク)を付けてわかりやすくしてもらう
などといった指示が可能です。
動画で英語学習する
リスニング力を高める目的で、動画を使って勉強している人も多いですね。
私も、自分自身が動画で英語が話せるようになったので、この学習法は強くおすすめしています!
特にYouTubeやTedといったサイトは、無料で自分の興味のあるテーマを見ることができるので、とても楽しく続けられます。
ChatGPTに動画を使った英語学習をサポートしてもらいましょう。
レベル別におすすめしてもらう
YouTubeやTedが良いとは聞くけど、膨大な数のチャンネルがあるので、ChatGPTにおすすめを聞くと効率よく選べます。
『英語初級者でも楽しめるYouTubeチャンネルは?』

もちろん、『Regenerate Response』を押すと、この他にもいくつもおすすめを教えてもらえますよ!
テーマ別におすすめしてもらう
英語中級者くらいになってくると、「英語を使って何かを学ぶ」という楽しいフェーズに入ってきます。
せっかくなので、ネイティブと同じように、英語YouTubeをエンタメとして楽しみたいですね!というわけで・・・
『英語学習系以外できれいな英語を話すYouTubeチャンネルは?』

『ライフハック系で英語中級者におすすめのYouTubeチャンネルは?』

おすすめしてもらうとき『きれいな英語を話す』という条件をつけるとベターです!
日本語のYouTubeを思い浮かべていただくとわかるのですが、あまりにもスラングが多すぎると勉強になりませんからね・・・
要約してもらう
『要約』というのは、実は英語の動画を見ていくうえで、とても有効です。
ChatGPTに『この動画をシンプルな英語で要約して』とURLや台本を貼っても良いのですが、『YouTubeDigest』という拡張機能を使うと、すごく簡単に動画の要約をしてもらえます。
拡張機能というのは、ブラウザで無料で使える、アプリのようなものです。
お使いのブラウザの設定画面から「拡張機能」のところに行くと、追加できるようになっています。
1/
ChatGPTは、動画の要約をすることができます。
海外の最新情報をすばやく集めたり、英語学習にも使えます。
『YouTubeDigest』という無料の拡張機能を使うと簡単にできます。
この拡張機能はChat GPTのAIを取り入れており、海外で話題になっています。(続く) pic.twitter.com/LXprl42fDV
— Kumiko|AI × 英語学習 (@IELTS_expert) February 20, 2023
設定画面で、要約の長さや言語も指定できるので、とても便利です。

さて、要約をしてもらったものは、どのように活用するかについて書きます。
要約の使い方①英語学習者
英語学習者は、まず動画を見て自分でいったん要約文を作ってみて、生成された要約文と比較してみる、というのがとても良い学習ですね。
「要約をする」というスキルは日本の義務教育ではあまり重視されませんが、リスニングのテストなどになると、とても重要になってきます。
話の大筋をつかまないと、答えられない問題が多いからです。
要約の使い方②海外の情報を集めたい人
英語を学習するというより、海外の最新トレンド情報(金融、ビジネスなど)を収集したい人は、動画をすべてみるのは効率が悪いです。
この拡張機能でサクッと内容をつかみ、気になる情報のところだけ詳細を見ると良いでしょう。
YouTubeDigestの設定で、日本語で要約を出力してもらうこともできるんですが、現時点で、完璧とは言えないので、サクッと意味を確認したいときは、Deep Lの拡張機能を使うと、その場ですぐに翻訳してもらえるので便利です。

こんな感じで、作業効率が爆上がりします!
本やニュースで英語学習する
英語で本やニュース記事を読む。
英語学習者のあこがれですよね。
私自身も、引きこもって1年間英語の本をたくさん読んだら英語力がグンとアップした、という経験があり、『多読』をお勧めすることが多いです。
多読に取り組む中で、「何を読めば良い?」というのは一番に出てくる疑問です。
これをChatGPTにサポートしてもらいましょう。
レベル別・テーマ別におすすめしてもらう
動画と同じように、レベルやテーマを指定して、たくさんの本をおすすめしてもらうことができます。
『初級者にお勧めの英語の小説は?』

『ファンタジー好きの女性におすすめの英語小説は?』

もちろん、レベル×テーマと掛け合わせもできますよ!
(例)英語中級者におすすめの英語の恋愛小説を教えてください。
概要とポイントを先に教えてもらう
さて、英語の小説を読もう!となった時に、いきなり本を読むと、いくらおすすめの本とはいえ、「わからないところが多すぎる!」となって挫折しやすいです。
それを防ぐ方法として、概要(あらすじ)を知っておくのはとても役立ちます。
あらすじを知っていることで、多少わからない箇所があっても推測して読み進められるんですね。
『”Harry Potter and the Philosopher’s Stone” のあらすじを日本語でくわしく教えてください。』

実用書などは、ポイントを先に知っておくことも有効です。
『”Rich Dad, Poor Dad”のあらすじとポイントを日本語でくわしく教えてください。』

なんか本のタイトルがヘンですが(笑)あらすじはきちんと合っています。
理解度テストを作ってもらう
英語ニュースは、読むだけで終わっていた人が多いと思います。
しかし、テストをすることで、より理解が深まります。
正解できると、読むだけよりも達成感があり、ゲーム感覚で続けられます。
(3/7)
好きな話題なら、少し英語をやってもいいか、と思いますよね。
日々のニュースをリーディングの総合教材にする方法を説明します。
①ニュースを読む
②知らない単語を抜き出す
③AIにテストを作ってもらう
④テストを解く
⑤AIに単語集を作ってもらう理解度テストをChat GPTで作る方法👇 pic.twitter.com/HNF2thea29
— Kumiko|AI × 英語学習 (@IELTS_expert) February 15, 2023
『理解度テストを作ってください』と言って、並列して英文のコピペをするか、記事のURLを貼り付けるだけです。
要約をしてもらう
動画の場合と同じく、要約を使って英語学習や情報収集に役立てることができます。
『下記の記事を英語中級者でも読めるような英語で要約してください。(URL)』

『要約してください』と言って、並列して記事のURLを貼り付けるだけです。
今回は、下記の記事を要約してもらいました。
英語が話せるようになりたい
ChatGPTを活用することで、英会話をするためのベースをしっかりと積み上げることができます。
チャットの相手になってもらう
文字ベースでの「チャット」において、ChatGPTと会話をすることができます。
『あなたは英語講師です。私は英語学習者です。私とチャットをしてください。会話が続くようにしてください』

- レッスンっぽく、しゃべりながら間違いを訂正してほしい場合は“Can you correct my mistakes while we chat?”(チャットしながら間違いを訂正してください)と頼むと、それ以降、訂正してくれるようになります。
- GPT-3(無料版)だと、日本語の指示文だとうまくいかない時があります。その時は、下記の英語の指示文を使ってみてください。
『Imagine that you’re an English teacher. Correct my mistakes and suggest better ways to say, if any, while we chat. Keep the chat going and come up with the topic.』
従来の「英会話レッスン」と比べると、メリットとデメリットがあります。
チャット会話のメリット
- 考えながらできる
- 気を遣わない、恥ずかしくない
- 同じことを何度も気兼ねなく頼める
- スペリングやタイピングの練習にもなる
- 実生活でも音声ではなくチャットやメールでやり取りすることが多い
チャット会話のデメリット
- 発音の練習はできない
- 瞬発力を鍛えることはできない
↑のデメリット部分を補うものとして、
- ELSAやSpeakといったAI会話アプリを使う
- 音声入力のツールや拡張機能を使う
という解決策があります。
解決策①ELSAやSpeakといったAI会話アプリを使う
ELSAは発音矯正に特化した、AIアプリです。
SpeakはAIと話す英会話アプリです。
両方とも、ChatGPTとチャットで会話をした後に、実際に口に出すステップとして利用すると良いと思います!
解決策②音声入力ツールや拡張機能を使う
スマホでは「音声入力」ができますので、スマホでChatGPTを使っている場合は、それを使うと「口から英語を出す」練習になりますね。
拡張機能というのは、ブラウザで無料で使える、アプリのようなものです。
お使いのブラウザの設定画面から「拡張機能」のところに行くと、追加できるようになっています。
Chat GPTに関する拡張機能も、すでに色々出ており、音声でのやり取りができるのが『Voice Control for ChatGPT』というものです。
自分が音声入力するだけではなく、応答も音声でしてくれますね。
ChatGPTの声は、なんだかニュースキャスター風のお姉さんの声です。
よくある会話フレーズを作ってもらう
- 挨拶のあと、何を言ったら良いかわからない
- スモールトークがマンネリ・・・
- お仕事で決まった場面で英語を使うことが多い
こんな人や、お悩みの解決策として、ChatGPTに「会話フレーズ」をまるごと作ってもらうと良いです。
『同僚との英語のスモールトークがマンネリになってしまいます。天気以外のスモールトークの会話シュミレーションを作って』と頼んでみました。↓

表現がとてもカジュアルで、いかにも「会社でのちょっとした会話」という感じで、良いと思いました!
また、『営業の仕事をしていますが、いつも割引をお願いしてくる取引先がいます。うまく断る英語の会話シュミレーションを作って』と頼んでみました。↓

こちらも非常に自然で、いかにもありえそうな会話内容ですね。
取引先があまりにも素直な気がしますが(笑)、『もっと取引先がねばった時の対応表現も教えてください』などと深掘りすることもできます。
瞬間英作文を作ってもらう
「瞬間英作文トレーニング」というテキストは英語学習者に大人気で、私もおすすめしています。
この英語学習法はこんなメリットがあります。
- 学んだ文法を実際にどう使うか体感できる
- 口に出す練習ができる
- 瞬発力が身につく
このうち、「学んだ文法を実際に使う」というのはかなり大きなメリットだと思います。
というのも、「文法は勉強したものの、実際に使うことができない」という悩みは、講師としてものすごくたくさん聞いてきたからです。
市販の瞬間英作文系のテキストでも良いのですが、文法を学んだ後に、すぐにそれを使った文章を口に出す練習ができれば最高!
それがChatGPTを使ってできちゃいます。
Step 1:ChatGPTに文章を作ってもらう
文法テーマ別に例文と日本語を並列で書いてもらうように指示を出します。
『関係代名詞を使った英語のシンプルな文章を5個作ってください。それぞれの文章の後に日本語訳を付けてください。』と打ち込みます。

Step 2:文章をパワポかアプリに移す
ChatGPTが出力した上記の文章を、パワーポイントやGoogleスライドに日本語→英語の順で1枚1枚コピペしていきます。
「スライドショー」機能を使うと、瞬間英作文の動画の出来上がり!
もしくは、下記のような専用アプリもあるので、こういうものを利用しても良いですね☆
単語カードを作るアプリで、単語の代わりに文章を入力できるものもあるので、お好みによってそういうものも使ってみてください。
パワポで作った瞬間英作文動画は、こんな感じです。↓
1/
AIを使って、瞬間英作文の動画を作ってみました🤗
使えるようになりたい単語・熟語・文法を入れた文章を自分で作れちゃいます。
今回は、sloth(ナマケモノ)という単語を使いました。作業時間は5分くらい。
誰でも簡単にできます。(続く) pic.twitter.com/UOMJtRtB3g
— Kumiko|AI × 英語学習 (@IELTS_expert) February 16, 2023
英語日記を書く
英語で日記を書くのは、初心者のライティング練習に効果大です。
古くから今まで人気がある学習法で、英語レッスンの宿題としても定番ですね。
週に1回長い英作文を書くよりも、スキマ時間に毎日1~2文章の日記を書くほうが継続できて、英語力アップにもなります。
英語を習い始めの人なども、長い英文を書くのは負担ですが、1~2文章なら書こうと思えます。
ChatGPTはスマホのブラウザでもできるので、帰宅の電車の中などで気軽に英語日記を書いてみてはいかがでしょうか。
お題を提案してもらう
日記を書く時の悩みの一つが『何を書くかわからない』
特に会社員や学生などは、ルーティンの繰り返しで、毎日同じような内容になってしまうこともあります。
これだと英語の練習にならないので、ChatGPTにお題を提案してもらいます。『私は英語初級者です。英作文の練習をしたいです。簡単に書けるようなお題を教えて』

文章を添削してもらう
書いた文章を添削してもらうこともできます。
『間違いを指摘して、良い言い方があれば提案して』と打ち込み、書いた英文を直後に載せます。
文法間違いだけでなく、主語と変えたりなどバリエーションを付けて、自然な英語で言い換えてくれます。
これを音読すると、とても良い勉強になります。

TOEIC対策をする
学習計画を作ってもらう
TOEICなど具体的な目標があるときには、ChatGPTに学習計画を作ってもらいましょう。
まず『TOEIC400から800に上げるためのロードマップを教えて』と打ち込みます。

↑の画像では、スペースの都合ですべては見えていませんが、7つのステップで成るロードマップを提示してくれました。
ネットで情報を集めるだけでは、実際に何をするかわかりにくいことも。大枠を示してもらうと踏み出しやすくなります。
また、ChatGPTを使っても、『TOEICのスコアアップ方法を教えて』と頼むだけでは、一般的なことしか返ってきません。
ここから細分化していきます。
『ロードマップの内容を具体的なタスクとして提示して』と打ち込みます。 各ステップにつき2~3個具体的な行動を示してくれます。

さらに深掘りしてみましょう。
『タスクごとに、動画やテキストなどのお勧め教材を追加して』と打ち込みます。
市販のテキスト、動画、サイト、アプリなどバランスよく提案してくれます。

学習計画で気になるのが、時間・期間。
『それぞれのタスクでかかる期間・1日にかける時間を教えて』と打ち込みます。
各ステップにかかる目安時間を教えてくれます。

気になるところがあれば、その都度追加で質問すると答えてくれます。
(例)
- 教材のおすすめの理由を教えて。
- 通勤時間にできることはありますか。
頻出単語集を作ってもらう
最初の章で単語集の作り方をご紹介しましたが、TOEIC対策としてももちろん使えます。
『TOEICによく出る単語を10個、例文と日本語付きで表形式で出力して』

問題を作ってもらう
ChatGPTはTOEICのPart 5のような問題を作ることができます。
ChatGPTの真骨頂と言えるかも?!
『 TOEICのような、空欄穴埋めで選択肢が4つの英語文法問題を5個作って』と打ち込んでください。

もちろん、数や文法項目(関係代名詞など)は色々指定できます。たくさん文法問題を解きたい人に!
「TOEICの問題を作って」と言うと「それはできません」と答えられることがあります。あくまでも「TOEICのような」と指示する必要があります。
応用編・英語で指示を出してみる
ChatGPTは、英語で指示を出すと、より良い回答が得られると言われています。
あまり意図しない応答が返ってきた場合は、英語で指示を出すのを試しても良いでしょう。
英語初心者は、Deep Lなどの翻訳ツールを使って英語にすると良いですね。
英語学習中の人は、指示を色々と試して、良い応答が返ってくるか検証するだけでも、かなりの良い英作文の練習になります。
ChatGPTに慣れてきたら、ぜひトライしてみてくださいね☆
ChatGPTを使いこなすコツ
できるだけ具体的に
文字ということもありますし、相手は人間ではなくAI。
当然、具体的に言ったほうが、より希望に近い答えを得やすくなります。
「英語力を上げるには?」よりも「TOEIC400から800に上げるには?」のほうが、答えやすくなりますよね。
ちなみに、MicrosoftのAIチャット『Bing』のほうが、こういったことは得意で、あいまいな指示をすると「それは〇〇ということですか?それとも△△ですか?」などと聞きなおしてくれます。
Googleも「Bard」というAIツールを近日公開ということで、これからがますます楽しみですね♪
納得いくまでやり直す
上でも紹介した「Regenerate Response」というボタンは、押すたびに違う回答になるのですが、何度か押していくあいだに、より自分の希望にあった回答になることもあります。
また、AIの気分によって(?)まったく同じ質問をしても違う回答が返ってくることも多いので、時間や日を置いて、改めて聞くのも有効です。
何度かに分けて深堀りしていく
これについては「単語」の章のところでも書きましたが、1回の指示文の中にあまりにも要望を詰め込みすぎると、AIが混乱するのか、どれかをスキップしてしまったりもします。
これから改善されるところだとは思いますが、現時点では、何度かに分けると確実です。
まとめ
ChatGPTは現在の時点で
- 単語集を作る
- 動画を見る
- 本を読む
- 英会話をする
- 英語で海外の情報収集をする
といったような時に、英語学習者の強力なパートナーとなってくれます。
ChatGPTは、単なる会話AIではない!
この便利なツールを120%使いこなすことで、英語力を効率よくアップさせていきましょう。
こちらの無料メール講座では「ChatGPTの始め方」から丁寧にステップで解説。
毎日ゆっくりペースで進めていきたい方は登録してみてください。
Twitterでは最新情報を更新中。フォロー・RT・いいねが励みになります。

文法で行き詰まっているあなたへ。目からウロコの英文法学習法を詳しく解説するメール講座です。
受験で失敗したKumikoがその後、どのようにして翻訳者になり、さらに語学学校の経営をするまでになったのか。
その実体験から学んだ、効果抜群の英語学習法を7日間でシェアします。