IELTSリスニング、あなたはどのように取り組んでいますか?
日本人学習者の中には、「リスニングが一番難しい!」と感じる方も多いでしょう。
特に、ネイティブ英語スピーカーの早口についていくのが難しく、問題を解く前に挫折してしまう……なんて経験、一度や二度ではないのではないでしょうか。
この記事では、IELTSリスニングを攻略するためのすべてをお伝えします。
試験対策からリスニングスキル全般の向上、さらには本番前の心構えまで、幅広くカバーしています。
1万文字を超える長編の記事なので、一度読んだだけではなかなか実践するのは難しいかもしれません。
記事をブックマークして何度も読み返し、一歩一歩着実に進めてください。
これがあなたの「リスニング難民」脱出の一助になれば幸いです。
一緒に、IELTSリスニングの壁を乗り越えましょう!
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目次
第1章: IELTSリスニングとは?
IELTS=International English Language Testing Systemは、英語圏での留学や生活に必要な英語力を測る試験となります。
この試験、英語の4つの技能、つまり、「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」を対象にしています。
この記事ではリスニングセクションに焦点を当て、詳しく見ていきます。
リスニングは、計40問から成り、約30分となります。
アカデミック・ジェネラル共通の試験となっています。
試験内容は、日常の会話からアカデミックな講義まで、様々なシチュエーションの英語を理解する力が問われます。
さらに、イギリス英語・アメリカ英語をはじめ、様々なアクセントや発音に対応する耳の訓練も必要となります。
そして、リスニングのスコアは、正答数をもとに0から9.0までのバンドスコアで示されます。
このセクションで良いスコアを取るためには、シチュエーションを理解し、正確に情報を把握する力が求められます。
そのため、どんな問題が出るのか、どう対処するのか、練習方法はどうあるべきか、すべてをしっかり理解して対策しましょう。
次の章から、その詳細について説明していきます。
第2章: IELTSリスニングの試験形式と問題タイプ
IELTSリスニング試験形式の概要
IELTSリスニング試験は、4つのパートで構成されます。
パート1では、日常的な社会的状況における2人の会話が提示されます。このパートでは、一般的なできごとや生活に関連した情報の理解が試されます。
パート2では、一般的な状況における単独の話者(モノローグ)が提示されます。ここでは、公共の場での指示や情報を理解する能力が試されます。
地図などが出てくるのもこのパートです。
パート3では、アカデミックな状況における2〜4人の会話が提示されます。このパートでは、ディスカッションや意見の交換に関連した複雑な情報の理解が試されます。
パート4では、アカデミックな状況における単独の話者(モノローグ)が提示されます。だいたいは、大学の講義です。ここでは、長い話や講義から具体的な情報を抽出する能力が試されます。
よく誤解している人が多いのですが、IELTSリスニングでは、ネイティブスピーカーの早口英語を完璧に理解する必要はありません。
大切なのは、短時間で重要な情報を把握し、適切なレスポンスをすることです。
さて、問題タイプについて見ていきましょう。
出題形式とそれぞれの問題形式の解説
リスニング試験では様々なタイプの問題が出題されます。
次の章から、具体的な対策について話しますので、ここではサラッと、どんなものかそれぞれの問題形式を紹介します。
選択肢問題
選択肢から正しい答えを選ぶタイプです。
選択肢をよく読み、最適な答えを選ぶ能力が試されます。
空欄穴埋め問題
文中の欠けている部分に正しい語句を書き入れるタイプです。
情報を把握し、正確に表現する能力が試されます。
マッチング問題
いくつかの項目を正しいグループやカテゴリーにマッチさせるタイプです。
全体の文脈を理解し、各部分を正しく関連付ける能力が試されます。
地図問題
特定の地図上で指示に従ってラベルをつける問題タイプです。
具体的な場所や方向感覚を理解する能力が試されます。
表や図表の補完問題
表や図表に欠けている情報を補う問題タイプです。
視覚的な情報を理解し、適切な単語やフレーズを使用して完成させる能力が試されます。
「各問題の形式は理解しているつもりだけど、いざ試験になると解答できない」という学習者が多いです。
これは問題形式の理解だけでなく、それぞれの形式が求めるスキルが磨けていない可能性があります。
それぞれの問題タイプについて、具体的な対策は次の章以降で解説していきます。
第3章: IELTSリスニングで高得点を取るための基本戦略
単語力
単語力は英語力の基礎であり、リスニング力向上にも重要な要素です。
一般的な単語やフレーズはもちろん、IELTSでよく出るアカデミックな単語や専門用語にも触れておくことが大切です。
「単語は知っているけど、IELTSリスニングで聞いたときにすぐに理解できない」という学習者が多いです。
単語力を上げるための具体的なアドバイスについては、第4章で詳しく解説します。
各問題形式別の対策方法
前章で説明した問題形式ごとに対策方法があります。
それぞれの問題形式が求めるスキルを理解し、それに対応する練習を積むことが重要です。
それぞれの問題形式について、具体的な対策方法を第5章で解説します。
スキル別の強化法
・先読みスキル:試験中には問題を読む時間があまり与えられないため、速読スキルを鍛えることが大切です。
・聞き取りスキル:単語を聞き取るだけでなく、イントネーションやスピードを理解する能力も重要です。
・短時間で情報を捉えるスキル:試験では一度しか音源が流れません。
そのため、一度聞いた情報を速やかに捉え、理解するスキルが求められます。
・全体像を捉えるスキル:各問題の答えだけでなく、音源全体の文脈・ストーリーを理解することも大切です。
スキル別の強化法については、第6章で詳しく解説します。
取り問題と捨て問題を見極める
IELTSリスニングでは、すべての問題が同じ得点なので、取りやすい問題から攻める戦略を取ることも有効です。
取り問題と捨て問題を見極める方法については、第7章で詳しく解説します。
本番試験前の準備
本番前の準備も成功への重要な要素です。
具体的な準備法については、第8章で詳しく解説します。
これらを踏まえて、リスニング対策を進めてみましょう。
次の章では、単語力を向上させるための具体的な方法を詳しく解説します。
第4章: 単語力
IELTSリスニングで高得点を取るためには、単語力の強化が必要不可欠です。
しかし、「単語は知っているけど、聞いたときにすぐに理解できない」という学習者が多いです。
そのような学習者のために、ここでは単語力を強化する具体的な方法を解説します。
単語アプリを使う
スマートフォンを活用すると、効率的に単語力を向上させることができます。
単語学習に特化したアプリを試してみてください。
DropsやWordholicといったアプリがおすすめです。

何度も反復する
単語を一度学んだだけでは定着しません。
「新しく学んだ単語をすぐに忘れてしまう」という学習者が多いのですが、1度覚えたくらいでは、忘れてしまうのが当然といえます。
定着させるためには、反復学習が必要です。
同じ単語を何度も読み、書き、使うことで記憶に定着させましょう。

オリジナルの単語帳を作る
自分の手で単語帳を作ると、単語の意味だけでなく、その使われ方や例文も一緒に覚えることができます。
また、IELTSリスニングやリーディングの問題文で出てきて、わからなかった単語を書き留めて覚えていくことで、既存の単語集を機械的に覚えていくよりも記憶に残りやすいです。
自分のためのオリジナルの単語帳を作ってみましょう。
IELTS頻出の単語集を使う
単語は、やはりIELTSによく出る単語を優先して覚えていったほうが効率が良いです。
そのためには、上の章のように、オリジナル単語集を使うのもその一つ。
実際にリスニングに出た単語であれば、これからも出る可能性が高いですね。
市販のIELTS単語集を使っても良いのですが、単語数が多すぎて、不必要な単語がたくさん入っている可能性が高いです。
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メールは、無料で、いつでも解除できますので、単語集を活用してみてください。

多読、多聴をする
私の指導法では、とにかく多読、多聴をよくお勧めしています。
英語の本を多く読んだり、英語の音声をたくさん聞いたりすることで、自然と単語力は向上します。
多読や多聴をすることで、単語の意味だけでなく、その単語がどのような文脈で使われるのかを理解することもできます。
単語だけではなく、英語力全般に効いてきます。
やはり、たくさん英語をインプットすることが、遠いようで一番の近道だと考えています。
私のTwitterアカウントでは、多聴や多読の教材を色々とお勧めしていますので、まずはここから始めてみてくださいね。
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次の章では、問題形式別の対策方法について解説します。
第5章: 各問題形式別の対策方法
この章では、IELTSリスニングの各問題形式に対する、具体的な対策方法について解説します。
選択問題の対策
選択問題は、文中の欠けている部分に最も適した単語を選ぶ問題です。
リスニングの中でも特に難易度が高い部類に入るといっても過言ではありません。
選択肢の全てを理解し、それぞれが音声のどの部分に対応するのかを把握することが求められるからです。
「選択肢を一つ一つ見ていくべき」と考える学習者が多いです。
しかし、これでは時間が足りないんです。
また、複数の情報を一度に処理することは脳にとって大きな負荷です。
それでは、どのように対策をすれば良いのでしょうか。
まずは、先読みの段階で、「他の選択肢と異なる箇所」に目印となる下線を引くことをおすすめします。
これにより、選択肢が音声のどの部分に対応しているのかがはっきりと見えてきます。
次に、全ての選択肢を見る時間がない場合は、先読みする選択肢を絞ることが重要です。
「全ての問題を取ろうとしない」ことが肝心なんです。
無理に全ての選択肢を確認しようとすると、結局どれも中途半端になり、必要な情報を逃してしまいます。
選択肢を絞ったら、それぞれの選択肢に出てくるキーワードに注目しましょう。
そして、音声を聴きながら、それぞれのキーワードが出てきたら、その選択肢に注意を向けるようにします。
以上のように、複数選択問題を解くためには、全体の流れを理解し、選択肢を適切に絞り、キーワードを把握することが求められます。
この対策法を上手く活用して、複数選択問題に挑んでみてください。
空欄穴埋め問題の対策
空欄穴埋め問題は、パート1とパート4でよく見られます。
パート1では、日常生活のシーンが題材となるため、比較的直訳で答えられることが多いですね。
パート4では、あるテーマについて大学の講義の内容を書き留めたノートを穴埋めする、という形式が多いです。
他のパートとは異なり、10問すべてを一気に先読みしなければいけません。
これに対する対策は、先読みする問題を絞ることです。
重要そうな問題や自分が解けそうな問題を優先して先読みし、それに注力することがおすすめです。
また、音声についていけなくなったときには、全体の流れを把握することが大切です。
箇条書きなどを利用して、会話の全体像をつかみつつ、必要な情報を拾い上げることが重要です。
これにより、ドミノ式にすべて不正解になるのではなく、途中からでも体勢を立て直し、少しでも多く回答することができます。
空欄穴埋め問題については、こちらの記事にも詳しく書いています。

マッチング問題の対策
マッチング問題は、与えられた情報をリスニングの内容とマッチさせる問題形式です。
パート2でよく出てきますが、リスニングの中でも一筋縄ではいかないタイプの問題形式です
「問題文を聞いてから、その都度選択肢を見ていくべきだ」と考える学習者が多いです。
しかし、それでは時間的に難しく、また、一度に多くの情報を処理しなければならないため、逆に混乱を招く可能性があります。
では、どのように対策をすれば良いのでしょうか。
まず、選択肢全体を確認しましょう。
この段階で、「他の選択肢と異なる箇所」に下線を引くことをおすすめします。これにより、選択肢が音源のどの部分に対応しているのかが見えてきます。
選択肢に目を通したら、それぞれの選択肢のキーワードに注目します。
そして、音源を聴きながら、それぞれのキーワードが出てきたら、その選択肢に注意を向けるようにします。
次に、リスニングが始まったら、問題文の情報と選択肢の情報が一致するかどうかを確認します。
以上のように、マッチング問題に対する対策法は、全体の流れを理解し、選択肢を適切に理解し、キーワードを把握することが求められます。
この対策法をうまく活用して、マッチング問題に自信を持って挑んでみてください。
地図問題の対策
地図問題は、特にパート2でよく見られます。
音声が流れる前や流れ始めた直後に、自分のスタート地点を把握することが大切です。
しかし、スタート地点を先に把握しておくことで、音声が始まったときにすぐに情報を拾い上げることができます。
次に、先読みでシチュエーションを把握しておくことも重要です。
地図問題はシチュエーションが非常に重要な要素となるため、シチュエーションを把握することで、より効率的に情報を拾うことができます。
さらに、地図や方角に関するフレーズを暗記しておくことも有効です。
しかし、方角表現や地図関連の単語を知っていると、音声が進んでも情報を落とさずについていくことが可能になります。
地図や方角に関するフレーズを以下に15個リストアップしておきますので、ご参照ください。
- Turn right – 右に曲がる
- Turn left – 左に曲がる
- Go straight – まっすぐ進む
- Take the second left – 2つ目の左に曲がる
- At the corner – 角で
- At the end of the street – 通りの最後で
- Across from – ~の向かい側
- Next to – ~の隣
- Behind – ~の後ろ
- In front of – ~の前
- Near – ~の近く
- Far from – ~から遠い
- On the right side – 右側に
- On the left side – 左側に
- Opposite to – ~の反対側に
表や図表の補完問題の対策
表や図表の補完問題は、リスニングした内容に基づいて表や図表を補完する問題形式です。
まず、音声が始まる前の準備時間に、しっかりと図や表を見てシチュエーションを把握しましょう。
この時間を有効に活用すれば、どのような情報が必要なのか、どの部分に注目すべきなのかを事前に予想することができます。
さらに、図や表から得られる情報を最大限に活用することで、流れる音声についていくためのヒントを得ることも可能です。
例えば、表の補完問題では、表の項目を見て、何が聞かれるかを予測することができます。
また、図の補完問題では、どの部分が詳細に説明されるかを予測するために、図全体をよく見ておくことが重要です。
図や表の補完問題では、音声を聞きながら情報を補完するだけでなく、情報の流れやストーリーを理解することも求められます。
それを助けるために、音声が始まる前に図や表をしっかり見て、全体の構造や特徴を把握することが重要なのです。
つまり、図や表の補完問題に取り組む際には、「音声をただ聞く」だけでなく、「図や表をしっかり見る」ことも同じくらい重要なのです。
先読みの力を最大限に活用し、音声が流れる前にシチュエーションを理解し、図や表から得られる情報をつかむ練習を積み重ねてみてください。
第6章:スキル別の強化法
この章では、IELTSリスニングで必要とされるスキルを強化する方法について詳しく見ていきましょう。
特に以下の4つのスキルに焦点を当てます。
先読みのスキルの強化法
IELTSリスニングでは、情報を即座に処理し、理解するだけでなく、その前にどの情報に耳を傾けるべきかを予測する力も求められます。
これが「先読みのスキル」です。
しかし、限られた時間内で必要な情報をすべてキャッチするのは難しいんですよ。
では、どうすれば先読みのスキルを強化できるでしょう?
まずは、問題文をしっかり読む時間を確保することが大切です。
試験開始直後、音源が流れる前の「準備時間」を有効に利用しましょう。
この時間に問題文を読み、何が求められているのか、どのような情報をリスニングから拾うべきなのかを予測します。
その上で、問題文に出てくるキーワードを見つけ、それが聞こえてきたら特に注意するようにしましょう。
例えば、人名、場所名、時間、数値などは重要なポイントになることが多いです。
また、問題文の文脈から、リスニングでどのような話題が出るかを予想するのも一つのテクニックです。
これにより、具体的な情報だけでなく、話の全体像を理解するのにも役立ちます。
さらに、練習の際には、先読みのスキルを特に意識して取り組むようにしましょう。
実際の試験だけでなく、日々の練習からこのスキルを鍛えることが重要です。
聞き取りスキルの強化法
次に「聞き取りスキル」です。
聞き取りスキルを強化するためには、まず、音声を繰り返し聞くことが大切です。
何度も同じ音源を聞くことで、徐々に聞き取れるフレーズが増えていくでしょう。
また、音源を聞きながら同時にスクリプトを追って読むのも効果的です。
これにより、聞き取りたい単語やフレーズがどのような音になっているのかを具体的に理解できます。
リスニング力の正しい伸ばし方については、こちらをどうぞ。

短時間で情報を捉えるスキルの強化法
「短時間で情報を捉えるスキル」も重要なポイントです。
IELTSリスニングでは、短い時間で具体的な情報を掴むことが求められます。
スキル強化のためには、スピーディーに情報を把握する練習をしましょう。
具体的には、短いニュース記事を読み、すぐにその要点をまとめる練習が効果的です。
また、重要なポイントを視覚的に目立つようにメモすることもおすすめです。
例えば、人名や場所名、日付などはマーカーで強調し、すぐに目に飛び込むようにします。
全体像を捉えるスキルの強化法
最後に、「全体像を捉えるスキル」について説明します。
単語のレベルだけでなく、全体の流れを理解することが重要です。
このスキルを強化するためには、リスニング全体のストーリーを頭に描くことが大切です。
具体的には、聞き取った情報を基に、誰が、何を、どのように話しているのか、全体の構造を理解しましょう。
一つ一つの問題に集中しすぎて、全体像を見失わないように、注意が必要です。
普段の多聴や多読で、聞いたり読んだりしたものを要約としてまとめる、というのも有効なトレーニング法です。
第7章:取り問題と捨て問題を見極める
IELTSリスニングにおけるスコアアップの一つのカギとなるのが、「取り問題」と「捨て問題」を見極めるスキルです。
これを読んでいる多くの人は、満点を目指しているのではないですよね?
全ての問題に平等に時間とエネルギーを割くのではなく、自分の得意な問題に焦点を当て、苦手な問題は適切にスキップする戦略です。
取り問題の見極め方
取り問題を見極めるためには、自己分析が欠かせません。
模擬試験を解き、何が得意で何が苦手か、自分自身をよく知ることが大切です。
捨て問題の見極め方
一方、「捨て問題について時間をかけてしまう」という人が多いです。
捨て問題を見極めるためには、自分の弱点を認識し、それに固執せず、自分の時間を最大限有効活用することが大切です。
この章で説明した「取り問題と捨て問題を見極める」スキルは、IELTSリスニングだけでなく、他のセクション、他の英語試験にも応用可能です。
自己分析を深め、試験戦略を練磨していきましょう。
第8章:本番試験前の準備
試験が迫ってくると、緊張や不安が募ることもありますね。
しかし、それは十分な準備と自信があれば乗り越えられます。
テスト前日と当日の対策
「試験前日は徹夜で勉強する」、「試験の朝に焦って復習する」という学習者が多いです。
でも、これらはおすすめできません。
体調管理も試験の大切な要素の一つです。
前日は十分に休息を取り、健康的な食事を摂ることで、最高のコンディションで臨めます。
また、試験会場への道のりや所要時間も前もって確認しておきましょう。
朝の慌ただしさや道中のトラブルが、試験のパフォーマンスを左右することがあります。
こちらの記事もどうぞ。

実際の試験での注意点
試験中にパニックにならないよう、時間管理に注意しましょう。
IELTSリスニングのようなタイムプレッシャーのある試験では、一問一答で進めるのではなく、全体の流れを見失わないような対策が必要です。
また、「一つの問題にこだわりすぎて、全体のペースを乱す」という学習者が多いです。
難しい問題に遭遇したときは、一度スキップして先に進む勇気も必要です。
「前のめりの姿勢」を常にキープするだけで、スコアは安定することが多いです。
スコアを左右する心構えと試験対策
最後に、試験では心構えも大切です。
自分がこれまでに積み重ねてきた努力を信じ、自信を持って臨みましょう。
第9章:さらなるスキルアップのために
リスニングスキルは、一度で完璧になるものではないですよね。
常に上達の余地があります。
高度なリスニングスキルの習得方法
高度なリスニングスキルを習得するためには、「難易度の高い素材を聞く」、「ネイティブの会話を直接聞く」という方法が有効です。
難易度の高い素材を聞くことで、「単語やフレーズを一つ一つ理解する」から、「全体の意味を捉える」へとスキルレベルをシフトできます。
ネイティブの会話を直接聞くことで、「教材で学んだ知識を実践で活用する」力を養うことができます。
長期的な学習計画の立て方
英語力の向上は長期戦です。英語力は一日にしてならず。
一定の目標を設定し、それに向けた学習計画を立てることが大切です。
また、計画は立てただけでは意味がありません。
自分自身でそれを実行し、結果を見つつ必要に応じて修正していくことが重要です。
こちらの記事は、当サイトの中でも非常に人気の記事です。学習計画を立てるのに、ご参考になさってください。

まとめ: IELTSリスニング対策の成功への道
さて、これまで各章でIELTSリスニング対策の様々な要点についてお伝えしてきました。
まず1章では、IELTSリスニング試験の全体像とその特徴について詳しく学びました。
試験の形式を理解することは、自分が何を期待されているのかを把握する上で非常に重要なステップとなります。
2章と3章では、具体的な問題解き方を学んできました。
「あれ?全問正解が目指すべきではないの?」という誤解を抱く人が多いですが、重要なのは賢く問題を選ぶことなんです。
さらに4章と5章では、試験の種類別の対策法について詳しく見てきました。
試験の種類によって求められるスキルが異なるため、これに応じた対策が必要です。
第6章では、先読みスキルや聞き取りスキルなど、特定のスキルを強化する方法を紹介しました。
これらのスキルはIELTSリスニングにおいて非常に重要です。
そして、最終的には本番試験前の準備と、試験で実際にどのように振る舞うべきかについて語りました。
心構えや対策はスコアに大きく影響します。
がんばっていきましょうね。
こちらの記事も、状況に合わせてどうぞ。
正解数が10問未満の方は、まずこちらをどうぞ。

リスニングでスランプに陥っている人はこちらをどうぞ。

独学でがんばりたい!という人は、こちらをどうぞ。


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