IELTSリスニングで空欄穴埋め問題は、点を稼ぎやすい問題形式といえるでしょう。
空欄穴埋め問題はおもにパート1とパート4で定番の形式として出てきます。
パート4は専門的でアカデミックな内容が多いためか、難しいと思われがちなのですが、高い確率で空欄穴埋め問題なので、実は、うまくやれば点は取りやすいパートです。
パート4について詳しくはこちら↓

特にスコア7.0以上を目指す人は、空欄穴埋め問題はすべて取る!くらいの気持ちでいても良いでしょう。
この記事では、IELTSリスニングの空欄穴埋め問題で効率的に正解していくためのコツを書きますね。
目次
空欄穴埋め問題の特徴

空欄穴埋め問題とは、メモや用紙の中で、空欄に当てはまる語を書く問題形式のことです。
Part 1、Part 4では、定番の問題形式ですが、Part 2でも登場することがあります。
Part 1は電話などでの会話の内容、
Part 4は大学の講義での内容を、(問い合わせ者や講義を聞いている人などが)「メモを取っている」
というシチュエーションです。
メモなので、音声の内容をかいつまんで、まとめてあるため、箇条書きになっていることも多いのが特徴です。
空欄穴埋め問題の実際の例1
IELTSの公式問題集であるIELTS11からの引用です。
Part 1の例です。
Complete the notes below.
Write ONE WORD AND/OR A NUMBER for each answer.
HIRING A PUBLIC ROOM
Example
the Main Hall – seats _________
Room and cost
the 1 __________ Room – seats 100
Cost of Main Hall for Saturday evening: 2 £_________
+ £250 deposit (3 __________ payment is required)
Cost includes use of tables and chairs and also 4 ___________
空欄穴埋め問題の実際の例2
こちらもIELTS11から。
Part 4の例です。
Complete the notes below.
Write ONE WORD ONLY for each answer.
Ocean Biodiversity
Biodiversity hotspots
areas containing many different species
important for locating targets for 31 ____________
at first only identified on land
Boris Worm, 2005
identified hotspots for large ocean predators, e.g. sharks
found that ocean hotspots:
were not always rich in 32 __________
had higher temperatures at the 33 ____________
had sufficient 34 ____________ in the water
Part 1に比べると、専門用語が出てきて内容も難しそう、と感じるかもしれません。
そしてここでは半分しか載せていませんが、実際にはこの倍の量があり、音声もノンストップで流れます。
空欄穴埋め問題の実際の例 3
こちらもIELTS11から。
Part 2でたまに見られる問題形式。
Complete the notes below.
Write ONE WORD for each answer.
Fiddy Working Heritage Farm
advice about visiting the farm
Visitors should
take care not to harm any 11 ____________
not touch any 12 ___________
wear 13 _________
not bring 14 ___________ into the farm, with certain exceptions
どのパートで出てきても、とにかく何かを「簡単に書こう」としており、箇条書きが多く、空欄には「一語だけ」入るパターンが多いことがおわかりいただけますでしょうか。
語数制限に注意
上の例を見ていただくと、問題文の最初に「ONE WORD ONLY」などという表記があるのがわかります。
これは、「空欄に入るのは、一語のみですよ」という意味で、
注意喚起をするために、わざわざすべて大文字で書かれています。
そのうえの「Complete the note below」(下のメモを完成させてください)
という文章は読まなくても良いのですが、この語数制限については、必ず先読みの際に目を通しておいてください。
ほとんどが「一語のみ」ですが、たまに二語、三語ということもあります。
けっこう重要です。
IELTSリスニング・空欄穴埋め問題の効果的な解き方

では、効果的な解き方・解き方のコツを書いていきますね。
先読みのコツ
空欄穴埋め問題に限らず、IELTSリスニングすべてを通して言えることですが、とにかく「先読み」が大事です。
なかでも、空欄穴埋め問題の場合は、どういったところに気を付けて先読みをするのか、書いていきます。
Part 1の空欄穴埋め問題の先読み
タイトル・サブタイトル
メモのタイトルおよびサブタイトルがあれば、必ず読みましょう。
そうすることにより、トピックをだいたい推測することができます。
意外にやらない方が多いです!焦る気持ちで、タイトルなどを飛ばして空欄の前後から読んでしまうわけですね。
空欄の前後
特にPart 1では、先読みのときに、「空欄に入る語」をどれくらい予測できるかがカギ。
【文法上】
品詞は何が入るか(ちなみに、IELTSでは名詞が9割ほど)
【意味上】
- 数字が入るのか
- 人名が入るのか
- 場所の名前が入るのか
- 日付が入るのか
など。
空欄の前後をしっかり読み(空欄の後を忘れる人が多い)、できる限り推測しておくようにしましょう。
Part 4の空欄穴埋め問題の先読み
タイトル・サブタイトル
Part 1と同じく、メモのタイトルおよびサブタイトルを必ず読みましょう。
小タイトル
箇条書きになっている小タイトルを読み、ストーリーの流れをおさえておきましょう。
特にSection 4では、途中で見失っても、体勢を立て直すことが大事。そのためにも②でストーリーの流れをおさえておくことが助けになります。
空欄の前後
これは、Part 1と同じです。
【文法上】
品詞は何が入るか
【意味上】
- 数字が入るのか
- 人名が入るのか
- 場所の名前が入るのか
- 日付が入るのか
など。
空欄の前後をしっかり読み(空欄の後を忘れる人が多い)、できる限り推測しておくようにしましょう。
Part 4の場合、実際にすべての問題の空欄の前後を読むということは不可能な人が多いと思います。
そういう時は、
- 前半のみ、など一部の問題に絞り、そこだけを集中して読む。
- 全体のストーリーをつかむことを重要視する
ということを試してみてください。
「すべてを正解しよう」としないことがポイントです。
前半だけ読んで、正解できるようになってきたら、徐々に先読みの範囲を広げていけば良いのです。
その他、先読みについては下記の記事にも詳しく書いていますので、ご参照ください。

先読み以外の注意事項
言い換え表現
問題形式が単純なだけに、言い換え表現は必須。
空欄穴埋め問題の場合、音声で長い表現が簡潔にまとめられて箇条書きになっていることが多いので、単語レベルで判断して取り出すのではなく、大きな視点が大事。
前のめりの姿勢をキープする
IELTSリスニング全体に言えることですが、特にPart 4では、途中で見失っても、体勢を立て直すことが大事です。
つまり、過ぎてしまった問題のことは気にせずに、常に「前へ、前へ」と進んでいくことですね。
文章にすると簡単に見えますが、これが人間の心理として難しいのですよー!
難しいけど、意識してトレーニングすると、できるようになります。
練習を通じて、思い切ってマインドシフトをするようにしていきましょう。
まとめ

今回は、IELTSリスニングの中では比較的解きやすい、空欄穴埋め問題の解き方について書きました。
IELTSリスニングの他のテクニックや解き方については、下記の記事もご参照ください。
なぜスコアが伸びないのか?という原因について、症状別に書いています。

IELTSリスニングの時間戦略については、こちらをどうぞ!


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