IELTSのスコアの付け方は、0が最低点で、9.0が最高点。その間は0.5きざみです。
(IELTS界では、「バンド」とか「バンドスコア」とか呼ばれたりするのですが、まぁどれも「スコア」って意味です)
それがリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4つの技能についてそれぞれスコアが付けられます。
満点が9.0のテストって、イメージわきにくいですよね?!
満点とっても、イマイチ喜べないような・・・。
でも、実は満点の9.0って、取るのが恐ろしく難しく、満点が続出するTOEICとはここが大きく違うところなんです。
ネイティブスピーカーでも4技能すべてで9.0を取得するのは難しいといわれており、
わたしもIELTSを教えてきて長いのですが、それは事実だと思います。
本記事の信頼性
この記事では、たくさんのTOEIC・IELTS学習者を指導してきた経験から、IELTSの各スコアのイメージをお伝えします。
目次
IELTSスコア→TOEICスコアの換算表
IELTSは、TOEICとはぜんぜん違う試験なんで一概には言えませんが・・・
TOEICは日本人には一番親しみやすいテストだと思うので、あえて強引に当てはめてみました。
IELTSスコア | TOEICスコア | 英語レベルの説明 |
9.0 | 該当なし | ネイティブで教養のあるレベル、非ネイティブであれば超人? |
8.5 | 該当なし | 非ネイティブがリーディング・リスニングなどで目指せるレベル。でも、かなり上級 |
8.0 | 該当なし | このスコアを求められることは(ほぼ)無いので、これを目指す=英語オタクもしくは英語のプロ。ネイティブでも教養レベルによりこのスコアになる。 |
7.5 | 該当なし | 大学院申請などでこのスコアが取れると有利。かなり自慢できるレベル!間違いなく上級です。 |
7.0 | 900~990 | どうだ!すごいだろう!と言えるレベル。上級の仲間入りです。 |
6.5 | 850~900 | 中上級者レベル。 |
6.0 | 750~850 | 中級者の壁にぶち当たりやすいレベル。 |
5.5 | 650~750 | 英語は日常会話はできる、中級レベル。 |
5.0 | 600前後 | 移民(永住権)申請でよく必要になるスコア |
4.5 | 500前後 | 初中級者が初めてIELTS受けるとよくこのスコアになる。 |
4.0 | 400~500 | 初級~初中級者レベル |
3.5 | 400前後 | 初級者レベル |
3.0 | 300~400 | 初心者レベル。あまり見たことがないスコアです。 |
いかがでしょうか。
この記事を見つけたあなたは「大学院の申請でIELTS7.0が必要になったけど、それってどんなもんのレベルなの?」という軽~い気持ちで読んだかもしれませんが、
「えっ、7.0ってTOEIC900~満点レベル?!」と驚かれたかもしれません。
IELTSスコア7.5以上は、TOEICでは該当スコアが無いので、TOEICと比べて、ずいぶん難しいことがわかっていただけたのではないかと思います!
それだけ、チャレンジのしがいがある試験ともいえます。
※比較はあくまでも目安であり、Kumikoの経験からの主観的なものです。それぞれのテスト実施機関の公式の見解ではありませんので、ご了承ください。
必要とされるIELTSスコアは決まっている
英語力を試すために受けたい、上級を目指したいから受けたい、というような目的ではない場合、IELTSを受ける目的は、
- 海外の大学・大学院・カレッジなどへの進学(つまり留学)
- 英語圏の国への移民(永住権取得)や市民権申請
- 英語圏の国での専門資格の取得(看護師、医師、エンジニアなど)
のどれかになるかと思います。
そしてこういった機関から指定してこられるスコアは、5.0~7.0の間に集中しています。
つまり、だいたいの人が、
5.0, 5.5, 6.0, 6.5, 7.0
のどれかを目指している、ということですね。
上のTOEIC換算表によると、TOEIC600~990くらいです。この主要スコアのレベル感について、詳しく説明していきます。
各スコアの詳しいレベル感の説明
IELTSスコア5.0はどれくらいのレベル?
移民(永住権)申請で必要になるスコアで一番多いです。
場合によっては、4.5だったり、読み書き(リーディングとライティング)は4.5で良かったり、ということもあります。
TOEICでいうとだいたい600くらいですが、英語が苦手な人だったり、今まで勉強したことが無かった方がこのスコアを取るには、割と苦労します。
IELTSスコア5.5はどれくらいのレベル?
カレッジや専門学校ではこのスコアでOKという場合も多いです。
ただ、大学院の留学には足りないですね。
このレベルの方は、日常会話というか、日常で意志を伝えることができる、という方は多いでしょう。
スコア的にもど真ん中ですが、確かにこのスコアを取る方は、英語力としても「中級」と言える方が多いです。
IELTSスコア6.0はどれくらいのレベル?
中級者があまり何も対策をせずに、IELTSを受験したら、苦手な技能は5.0~5.5くらい、得意な技能は6.0を取れるかもしれない、というレベルです。
しかし、だいたいはOverall(4技能の平均)スコアで中級者が6.0を取れることは少なく、5.5→6.0の壁はなかなか高いです。
そのため、まずは6.0の壁を越えることが最初の目標になってくるでしょう。
TOEICでも、700点台は取れても、800点台はなかなか取れない、という人は多いですね。まさに「壁」です。
IELTSスコア6.5はどれくらいのレベル?
IELTSの対策をしてしばらくたつと、得意な技能から少しずつこのスコアを取れるようになってきます。
中上級者、という感じですね。
TOEICでいうと、800台は取れるけど、900はなかなか・・・というレベル。
IELTSスコア7.0はどれくらいのレベル?
ここでもう一つの壁がやってきます。高くそびえたっている、なかなかの壁です。
英語力でいえば、中級者→上級者への壁なので、もちろん高い壁なわけです。
かなりきつくて心が折れたり、諦めてしまったりする人も多いですが、ふんばって頑張れば、そこから見える景色は大きく違います。
上級者の仲間入りです。
IELTSの対策をすることは、英語力を大きくアップさせることにもつながるので、このスコアを取れれば、英語を仕事で使ったり、生活の中に組み入れて楽しんだりといったことが、かなりやりやすくなってくるでしょう。
いま、英語力が中級で、「どうやったら上級になれるんだろう?」と考えている人には、私はいつもIELTSをお勧めしています。下の記事に、その理由を詳しく書いています。
危機感をもとう
一般的に、IELTSのスコアはイメージがわきにくいので、「7.0?ふーん」といった感じで、例えば現在のスコアが6.0で7.0を取らなければいけない、といった場合にも危機感を抱きにくい傾向にあります。
だって、6.0→7.0 って、1.0だけの違いですからね・・・
例えば、1ドル=100円の場合。
2,000円って言われると高い感じがするけど、20ドルって言われたら、なんか安いような気がしてしまうのと同じでしょうか(私だけ?)
しかし、TOEICに換算をしてみると、6.0はTOEIC750、7.0はTOEIC満点ということで、かなりの開きがあるように思えませんか。
実際に、Twitter(X)の英語学習アカウントをフォローしてみていると、みなさんTOEIC800を超える、900を超えるのに、かなり苦労されているようです。
世間のイメージとしても、「TOEIC750もすごいけど、満点って、相当長い間、一生懸命勉強したんだろうなあ!」というのが普通だと思います。
なので、現在6.0で、7.0に上げなくてはいけない場合、同じくらいのイメージで危機感を持ってほしいと思います。
しかも、IELTSはスピーキングとライティングを含んだ4技能です。
危機感をもって、早め、早めに対策をしていきましょう。
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※比較はあくまでも目安であり、Kumikoの経験からの主観的なものです。それぞれのテスト実施機関の公式の見解ではありませんので、ご了承ください。
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