IELTSライティング(Writing)

知らないと大幅減点!IELTSライティングのペナルティは4つある

IELTSの試験結果が返ってきて、ライティングのスコアが予想より大幅に低かった・・・

そんな経験ありませんか?

自分も気づかないところで、ペナルティ(減点対象)となる行動をしてしまっていることがあります。

自分でも気づかないし、指導している先生にもわからない。本番の解答用紙は後で見られないから、誰にもわからない、対策もできない。

このような、ループに入ってしまいます。

そんな、おそろしいペナルティは4つあります。

  1. 規定の語数に達していない
  2. 字が読みづらい
  3. 問題の読み間違い
  4. 暗記した文章を使っている

減点になるポイントを知っておいて、本番でやってしまわないように練習を重ねる必要があります。

IELTSのライティングを年に千枚以上のペースで添削してきた私が解説しますね!

本記事の信頼性

※減点の幅などは公開されていないため、あくまでも私の経験からのお話です。

① 規定の語数に達していない

どれくらいの減点になるか?

IELTSのライティングの語数は、このようになっています。

  • Task1:150語
  • Task2:250語

この語数より少なかった場合、大幅に減点となりまして、0.5~1.0くらいは下がってしまうようです。

減点にならないためにすること

タスク1は、だいたい160語くらい、タスク2はだいたい260語くらいを目指してほしいです。

手書きの試験の場合、試験官はおそらくすべての語数は数えていません。

あくまでも私の推測ですが、「この人、あやしい」となったら初めて数えるという作業をすると思います。試験官は膨大な量の添削がありますので、いちいち数えてはいないはず。

なので、だいたい規定の10語くらいオーバーしておけばOKです。

しかし、本番で語数を数えるのは時間の無駄です!

手書きで試験を受けるとわかっているなら、本番までに必ず解答用紙に手書きで書く練習を行い、解答用紙のだいたいどれくらいまで書けば良いのか感覚でつかんでおくことが大事です。

具体的には、1行にだいたい10語を書く練習をして、Task 1は解答用紙の裏の約3分の1、Task 2は解答用紙の裏の3分の2くらいで終わるようにしてください。

規定語数を大幅に超えることも避けよう

ちなみに、規定語数を大幅に超えるのも避けましょうね。

こちらはペナルティは無いのですが、2つのデメリットがあります。

  1. 間違いを犯すリスクが高まる
  2. 時間が足りない

たくさん書いても得点が加算されるわけではないので、同じ時間をかけるなら、見直しにかけましょう。

② 字が読みづらい

どれくらいの減点になるか?

字が読みにくいって、まぁ、要するに、字が汚いってことなんですが・・・

驚くかもしれませんが、これがかなりの減点対象となります。

だって読めなかったら、添削できないですし、もし意図した文字と違う文字として読まれてしまったら、スペルミスや単語間違いや文法間違いと見なされますから!

どれくらいの「読めなさ」かにもよりますが、場合によっては、1.0〜2.0ほど減点になることも!

読みづらい文字とは、どういう文字?

気をつけないといけないのが、筆記体。

全部の文字を筆記体で書いている人は少ないんですが、小文字の”q” とか”r” とか “t”とか、特定の文字限定で筆記体を書く人が居ます。

あなたにも心当たりはありませんか?

また、女性に多いのが可愛いおしゃれ文字みたいなものですが、これもたまに読みにくい文字があります。

男性に多いのは、圧倒的に、「くずれ字」というべきか、時間を節約するためにバーっと書いたようなものが多いです。

減点にならないためにすること

「字が綺麗」である必要はないのですが、明確に何を書いているのか誰でも理解できるという状態である必要があります。

とにかく、基準は、中学校など英語を習い始めたときに習った「ブロック体」です。

もちろんIELTSライティングは時間との戦いなので、文字ばかりに気を取られるわけにはいかないのですが、もしちょっとでも自覚のある方は、一度じっくりとご自身の答案を見てみて、客観的に読みにくい文字というのを改善するようにしてください。

スペリングと同じで、一度慣れてしまえばそんなに苦痛ではなくなりますし速く書けるようになります。

③ 問題の読み間違い

どれくらいの減点になるか?

「問題にちゃんと答えることが大事」っていうと、大体の人が「そりゃそうでしょ」ってなるんですが、実は、問題の読み間違いってすごく多いんですよー!!

IELTSライティングって、取っつきにくいトピックのものもあるので、さっぱりわからない、という時もあるし、色々考えた結果こじれちゃう、という時もあります。

問題の読み間違いをすると、当然、解答も的を得ないものになりますよね。

そうすると、そもそも判定不可能ってことで、最大2.0くらいの減点になることも・・・

実際の読み間違いの例

私が添削してきた中でトップレベルの間違い率を誇るのが下記の問題。

Some people claim that not enough of the waste from homes is recycled. They say that the only way to increase recycling is for governments to make it a legal requirement.To what extent do you think laws are needed to make people recycle more of their waste?

長い問題文ですが、要旨としては、「市民のリサイクル率を上げるために、政府はリサイクルを法律にすべきか?否か?」ってことなんです。

だから、「法律を作るべき!」って主張したいなら、論旨展開としては、このようにしていくべきなんです。

法律を作るべき理由
 ↓
法律を作って実際にリサイクル率が伸びた実例など

しかし、よくやってしまう間違いが、コチラです↓

リサイクルは法律にすべき
 ↓
なぜなら、リサイクルは大事だから。
 ↓
研究によると、リサイクルをしないと〇〇年後には地球温暖化が進み…etc.

これは、「リサイクルを法律にすべきか」ではなくて「リサイクルは大事か」という質問に対する答えですからね!

いや、確かに難しいと思います…リサイクルのことなんて、普段あまり考えないですし、焦っちゃって、とにかく知ってることを書く!みたいになっちゃったり。

減点にならないためにすること

こういった読み間違いを防ぐためには、このような手順を踏むことが大切です。

問題文を少なくとも2回は読む
 ↓
アウトライン書く
 ↓
問題文をまた読む
 ↓
アウトラインを読み返して、ちゃんと問題に答えてるか確認

時間との戦いなので焦るんですが、最低限これくらいはしてほしい!

④ 暗記した文章を使っている

どれくらいの減点になるか?

だいたい0.5くらいの減点になりますかね・・・ただ、他の3つよりは少ないと思います。

しかも、これは、意図的に取り入れてやるものなので、気をつければ防げます。

暗記した文章とはどんな文章のこと?

「暗記した文章を使っている」というのはどこからか取ってきた文章を丸ごと暗記して自分のライティング解答用紙に書く、ということです。

例を挙げていきますね。

イントロのパラグラフにこのように書いた方がいました。

In the following paragraphs, I will explore the rationale for my viewpoint on the matter.

意味としては『この下のパラグラフにて、この問題に対する私の意見をサポートする理由を述べます。』ってこと。

英文だけ見ると、なんかカッコいいー!って感じです。

こんな英文がサラッと書けるようになりたい!ていうか、これを覚えて使えば良いんじゃないの?

って思っちゃいますよねー。

でも、それって自分に身についた英語力ではなく短期記憶ですよね?

こういうのは、試験官には100%見抜かれまして(なぜわかるかと言うと、私も添削していて100%わかるからです)、減点対象となってしまいます。チートみたいに見なされるわけです。

「暗記した文章」の判断基準としては、どの問題でもその文章を丸ごとそのまま適用できるということです。

私の教材や、まともなIELTSコースでは絶対におススメすることはないんですが、ネット上のサイトなんかでは、こういう文章を使うことを勧めていたりするので困りものです…

IELTSライティングで減点にならないための対策

  1. 規定の語数に達していない
  2. 字が読みづらい
  3. 問題の読み間違い
  4. 暗記した文章を使っている

今回は、IELTSライティングで減点になりやすい項目を4つ挙げました。

スコアを伸ばすためのIELTSライティング対策をまとめた記事もありますので、ぜひ参考にしてください!

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カナダで語学学校を10年経営し、IELTS対策をはじめ、TOEIC、英文法、ビジネス英語、翻訳、通訳、英会話などさまざまなコースで指導してきました。明日香出版社よりIELTS対策本を出版予定。詳しいプロフィールはこちら
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