英語の比較級の作り方と使い方|much・less・moreを例文で解説
ライティングやスピーキングを添削していると、比較級の形を知っている人でも、more tallerと書いたり、very betterと言ったりすることがあります。
比較級は「-erとthanを付ければよい」という文法ではありません。単語によって-erとmoreを使い分け、差を強めるときはmuch、差が小さいときはa littleやslightlyを使います。
この記事では、-er・more・lessの使い分け、スペルの変化、不規則変化、muchを使った強調まで例文で説明します。
IELTSライティングやスピーキングのために比較級を見直している方は、IELTS英文法の勉強順と参考書も合わせて確認してください。
著書:IELTS語彙文法でる500問
目次
比較級とは
比較級は、人やモノ、状態などを比べて「AはBより〜だ」と表す形です。
この部屋は、あの部屋より広い。
largeをlargerへ変え、比較する相手の前にthanを置いています。
ただし、比較する相手を文中で言わない場合はthanを使いません。
だんだん寒くなっています。
昨日や少し前と比べていることが文脈から分かるため、than以下は必要ありません。
比較級の作り方
まず、形容詞と副詞を比較級へ変える規則を確認します。
| 元の語 | 作り方 | 比較級 |
|---|---|---|
| small、youngなど短い語 | 語尾に-er | smaller、younger |
| nice、largeなどeで終わる語 | -rだけを付ける | nicer、larger |
| big、hotなど「短い母音+子音」で終わる語 | 最後の子音を重ねて-er | bigger、hotter |
| easy、happyなど子音字+yで終わる語 | yをiに変えて-er | easier、happier |
| useful、interestingなど長い語 | 語の前にmore | more useful、more interesting |
1音節の短い語は-er、3音節以上の長い語はmoreを使うのが基本です。2音節の語は、easyのように-erを使うものと、usefulのようにmoreを使うものがあります。
2音節の語で迷ったときは、「長そうだから」「短そうだから」と感覚だけで決めず、辞書の比較級を確認してください。何度も使う語は、元の形と比較級をセットで覚えるほうが確実です。
不規則に変わる比較級
-erやmoreの規則に当てはまらない語もあります。
| 元の語 | 比較級 | 意味 |
|---|---|---|
| good / well | better | より良い・より上手に |
| bad / badly | worse | より悪い |
| many / much | more | より多い |
| little | less | より少ない |
| far | farther / further | より遠い・さらに先の |
この結果は、前回の結果より良い。
betterの前にmoreを付けてmore betterとは言いません。
形容詞と副詞の比較級
形容詞は人やモノの状態を比べる
形容詞の比較級は、主語となる人やモノの性質・状態を比べます。
彼は彼女より背が高い。
副詞は動作のしかたを比べる
副詞の比較級は、動詞が表す動作の速さ、上手さ、頻度などを比べます。
彼女は私より速く走る。
He explained the rule more clearly than I did.
彼は私より、その規則を分かりやすく説明した。
thanの後ろに人称代名詞を置く場合、会話ではthan me、than herのように目的格を使うのが普通です。改まった文章ではthan I am、than she isのように動詞まで置く形も使えます。
much・a lot・farで差を強める
比較級の前にmuch、a lot、farを置くと、「ずっと」「はるかに」と大きな差を表せます。
彼は彼女よりずっと背が高い。
The new system is far more convenient than the old one.
新しいシステムは、古いものよりはるかに便利だ。
I feel a lot better today.
今日はかなり調子が良い。
「とても背が高い」ならvery tallですが、「ずっと背が高い」はmuch tallerです。very tallerにはしません。
a little・a bit・slightlyで小さな差を表す
差が小さい場合は、a little、a bit、slightlyを比較級の前に置きます。
このバッグは、あのバッグより少し安い。
Sales were slightly higher this year.
今年の売上は少し高かった。
slightlyは、IELTSライティングのグラフ説明でも使いやすい表現です。
数字を比較級の前に置いて差を示す
具体的な差を示すときは、数字と単位を比較級の前に置きます。
彼は彼女より10センチ背が高い。
My sister is three years older than me.
姉は私より3歳年上です。
lessは「程度が低い」と表す
less+形容詞・副詞の元の形で、「〜の程度が低い」「〜ほど…ではない」と表せます。
この案は、元の案ほど費用が高くない。
She spoke less confidently than usual.
彼女は、いつもほど自信を持って話さなかった。
less expensive、less convenient、less clearlyのような形はよく使います。一方、less tallやless fastは文法的に作れても、通常はshorterやslowerを使ったほうが自然です。
「逆の意味にしたいから、すべてlessを付ける」と覚えず、英語でよく使われる組み合わせを選んでください。
比較級でよくある間違い
-erとmoreを重ねない
tallerの-erがすでに「より〜」を表しているため、moreは必要ありません。
thanだけを付けない
thanの前に、-er、more、less、不規則変化のいずれかで作った比較級が必要です。
比較級をveryで強調しない
差を強めるときは、veryではなくmuch、a lot、farなどを使います。
比較級に関するよくある質問
-erとmoreはどう見分けますか?
1音節の短い語は-er、3音節以上の長い語はmoreが基本です。2音節の語には両方のパターンがあるため、easy → easier、useful → more usefulのように、よく使う形を単語と一緒に覚えてください。
比較級にthanは必ず必要ですか?
比較する相手を文中で示すときはthanを使います。It is getting colder.やPrices are higher now.のように、比較対象が文脈から分かる場合はthanを置きません。
muchとveryはどう違いますか?
veryはtall、expensiveなど元の形を強め、muchはtaller、more expensive、betterなど比較級を強めます。very tallは使えますが、very tallerは使いません。
最上級・原級も確認する
比較表現には、「Aが一番〜だ」と表す最上級と、「AとBは同じくらい〜だ」と表す原級もあります。
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