この記事では、「最上級」について解説します。
基本の公式から、応用編まで書いていきますよー。
「very best」なんて表現を聞いたことがあるでしょうか。
最上級(1番上)なのに、さらに「very(とても)」を付けるって何?!
こんな不思議な現象についても解説していきます。
もし、まだ「比較級」の記事を読んでいない場合は、まず読んでから、この記事に戻ってきてください。

目次
最上級とは何?
「~で1番○○だ」、「他と比べてトップだ」といった意味で、
- 3者以上のものを比べて1番○○だ
- ランキングの1位を表現したい
ときに使う表現です。
比較級と同じく、○○には形容詞と副詞が入ります。
最上級の使い方

まずは、基礎編です。
公式をおさえておきましょう!
形容詞の場合
【公式】
主語+be 動詞+the + 形容詞の最上級形 +in / of + 比較対象のグループ
【例】
He is the funniest in this school.
彼は学校で一番面白い。
【解説】
もともと「彼は面白い」はHe is funny. と言いますね。
何らかのグループの中で、「一番面白い」と言いたいときは、このように形容詞の前にtheを付け、形容詞に-estを付けて表現します。
そして、比較対象のグループの前にinかofを付けます。
「学校」「会社」「クラス」「国」のようにひとまとまりの「範囲」「グループ名」を表す場合はinを使います。
副詞の場合
【公式】
主語+ 動詞+the +副詞の最上級形 +in / of + 比較対象のグループ
【例】
He swims fastest of us all.
彼は私たちの中でもっとも速く泳ぐ。
【解説】
もともと「彼は速く泳ぐ」はHe swims fast. と言いますね。
何らかのグループの中で、「一番速い」と言いたいときは、このように副詞の前にtheを付け、副詞に-estを付けて表現します。
そして、比較対象のグループの前にinかofを付けます。
「私たち」「彼ら」「それら」のようにグループ一括ではなく3つ以上の比較対象を表したいときにofを使います。
言葉の変化のルール
通常は、単語の語尾にestを付けると最上級として使えるのですが、音節が多い語には、mostを付けたり、不規則に変化する語もあります。
音節が多い語の例
expensive(値段が高い)、beautiful(美しい)、famous(有名だ)、interesting(興味深い)、などなど・・・
不規則に変化する語の例
good(良い)→best
well(良く)→best
little(少ない)→least
late(遅い)→last
などなど・・・
最上級の応用
基礎編は大丈夫でしょうか?
ここからは応用編に入っていきますが、ここに書いていることを使うことができれば、かなり上級者の仲間入りです♪
強調したい
He is the very best player in this team.
彼はこのチームでまさに最高の選手です。
このようにveryをtheと最上級の間に入れることで「まさに」と最上級をさらに強調できます。
ちなみに、bestはgoodの最上級形です。
最低を表したい
This is the least expensive computer in this store.
これはこの店でもっとも高くないコンピューターです。
=This is the cheapest computer in this store.
このように、leastという語を使って「もっとも~ではない」と表すことができます。
もちろんcheapestと言ったほうが楽なんですが、cheapという語が思い浮かばなかったり、ぼかしたいときに便利!
〇番目を表したい
Henry is the second tallest student in this class.
ヘンリーはこのクラスで2番目に背の高い学生です。
このように、〇番目(序数)という語を使ってランキングの2位以下を表すことができます。
意外に使う頻度が多い表現だったりします。
最上級を使うときの注意

長い言葉はmostを付ける
上にも書きましたが、音節が多い語には語尾のestの代わりに、”most”をつけて変化させます。
これがけっこう間違いやすく、estを付けてしまったり、estを付けているのに、さらにmostをつけて
most biggest
のようにしてしまったりします。気を付けましょう。
inとofの使い分け
inとofの使い分けが最初は難しいかもしれません。
色々な文章を見て体感していきましょう。
間違っても、全体としてそれほど大きな影響はありませんので、慣れないうちは、
the + 形容詞か副詞の最上級形
という公式の部分をまずは正しくできるように心がけましょう。
比較級と原級も合わせておさえておこう
比較の仲間である、比較級や原級も、この機会にしっかりとおさえておきましょう。
比較級を解説した記事はこちら。

原級を解説した記事はこちら。

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