英文法

比較級の「原級(as-as)」とは?正しい使い方を伝授

比較級のうちの、「原級」とは、「AとBが同じくらいだ」ということを表すことができる表現です。

“as”という言葉を二つ使って表現します。

比較級や最上級よりも、苦手な人が多いです。

なぜ苦手かというと、ちょっと言葉の順番がわかりにくく、間違うことが多いからだと思います。

英語の中級者~上級者の方でもけっこう間違うので、要注意ですよ!

しかし、複雑ではないので、これを機会に、正しい使い方をマスターしましょう!

本記事の信頼性

「as – as」の基本から、倍数・分数表現まで、幅広く説明していきます。

原級の正しい使い方。シンプルな文章から考えよう

原級は混乱してしまう人が多いので、まずは、asをくっつける前に、普通の文章を考えましょう。

My brother is tall.
私の兄は、背が高い。

まずこの文章を正しく作ることを大前提として考えます。

そして、比較対象である「私の父」を持ってきて、「私の兄は、私の父と同じくらい背が高い」と言いたい場合は、asでtallという形容詞をはさみます。

比較級でも、最上級でも、原級でも、「比較」というのは形容詞または副詞を変化させる、ということには変わりません。

asとasの間に持ってくる品詞に注意しましょう!

そして、二つ目のasの後に比較の対象を持ってきます。

そうすると

My brother is as tall as my father.
私の兄は、私の父と同じくらい背が高い。

となりますね。

このように、原級の文章を作るときにはまず普通のシンプルで飾りのない文章から考えてみましょう。

英語は「骨格」となる文型のベースがあり、そこにアクセサリーを付けていく、という要素が強い言葉です。

文章の根本的な考え方が日本語と違うので難しいのですが、この考え方をしっかりおさえておきましょう。

原級を使った例文

例文①形容詞を変化させるスタンダードな文章

では実際の文章の例を見ていきましょう。

先ほどのような、SVCの文章にasが二つ付いている文章です。

This movie is as popular as that one.
この映画はあの映画と同じくらい人気がある。

これも、This movie is popular. から考えていきましょうね。

asとasの間に、形容詞をはさみ、二つ目のasの後に比較対象を置きます。

比較対象の語ですが、本来であればthat movieにしたいんですが、英語のルールとしてしょっちゅう同じ語を繰り返すのが嫌われるので、

二回目で何を指すか明らかな場合には、このoneのように代名詞を使います。

例文②副詞を変化させる場合

今度は、副詞を変化させる場合の例を見てみましょう。

I sing well.
私はうまく歌をうたう。

この場合の”well”は副詞です。

singという動詞を修飾し、「どのように歌うかというと、うまく歌う」と言いたいわけですね。

これを「私の妹」と比較して、「同じくらいうまい」と言いたい。

変化させるのは、形容詞か副詞かでしたね。

ですので、sing という動詞は、asで取り囲む中には入れません。wellという副詞をas で取り囲みますよ。

I sing as well as my sister.
私は私の妹と同じくらいうまく歌を歌う。

となりますね。

例文③否定したい場合の文章

今度は、否定したいときはどうなるでしょう。

「いや、同じくらいうまいわけではない」と言いたいような時がありますね。

この場合も、まずは元のシンプルな文章から考えましょう。

My brother is not tall.
私の兄は背が高くない。

This movie is not(isn’t) popular.
この映画は人気がない。

I don’t sing well.
私はうまく歌わない。

こういった文章になりますね。

普通の文章と同じく、notがある無しにかかわらず、形容詞や副詞を二つのasではさみ、比較の対象となる語を二つ目のasの後に置きます。

My brother is not as tall as my father.
私の兄は私の父ほど背が高くない。

This movie is not as popular as that one.
この映画はあの映画ほど人気がない。

I don’t sing as well as my sister.
私は私の妹ほどうまく歌わない。

となりますね。

例文④形容詞+名詞の場合

今度は、形容詞に名詞がくっついている例を見てみましょう。

これも、asがないシンプルな文章から考えてみましょう。

I have many books.
私はたくさんの本を持っています。

この場合、manyが形容詞なんですが、この形容詞がbooksという名詞を修飾しているため、この二つは切り離すことができません

なので、asではさむときは、これをセットで考えます。

I have as many books as you.
私はあなたと同じくらいの数の本を持っています。

となるわけですね。

I have books as many as you.

【よくある間違い】これの何がダメかというと、manyという形容詞と、booksという名詞を切り離してしまっていること。これは、シンプルな文章から発想して考えていくと防ぐことができますね。

倍数と分数の表現もマスターしよう

まずは、倍数と分数の言い方をおさらい

意外に知らない、もしくは、曖昧になっている、英語で倍数と分数はどのように言う?という問題。

ここでおさらいしておきましょう。

倍数の言い方

倍数表現というのは、数字+times です。2倍の時だけは例外としてtwiceという言葉があります。これは簡単ですね。

分数の言い方

分数を表したいときは、ちょっとややこしいのですが、まず分子を普通に数字で言い、その直後に続けて分母を序数で言います。

序数というのは、「〇番目」を表す言い方ですね。first, second, third, fourth, fifth というやつです。

基本的に、一の位が1、2、3まではちょっとイレギュラーなんですが、4以降は基本的に”th”を数字の後に付けてもらえればOKです。

そして、分詞が複数つまり2以上の場合は、その序数に複数形のsを付けます。

つまり、

3分の1と言いたいときは、
one – third

3分の2 と言いたいときは、
two – thirds

となります。

ではここで問題です!

4分の1は英語で何と言うでしょう?
答えは、one-fourth ですね。

では、4分の3は?
答えは、three – fourths ですね。

そして、良く使われる分数については別の言い方もあります。

例えば

2分の1、つまり「半分」は half
4分の1は quarter

といったものが有名です。

原級を使って、倍数と分数を表現しよう

では実際に、文章の中で「AはBよりも〇倍大きい」とか、「AはBの3分の2だ」という表現ができるようになりましょう。

この部屋はあの部屋の2倍の大きさだ。
と言いたい場合。

いつものようにシンプルな文章を考えましょう。

This room is large.
この部屋は大きい。

そして、asでlargeをはさみ、二つ目のasの後に比較対象である「あの部屋」=that one を持ってくる、というところまでは一緒ですね。

This room is as large as that one.
この部屋はあの部屋と同じくらい大きい。

そして、〇倍、と言いたいときは、一つ目のasの前に、倍数表現を持ってきます。倍数表現というのは、数字+times です。2倍の時だけは例外としてtwiceという言葉があります。

This room is twice as large as that one.
この部屋はあの部屋の2倍の大きさだ。

となるわけですね。

3倍であれば、
This room is three times as large as that one.

半分の大きさであれば、
That room is half as large as this one.
あの部屋はこの部屋の半分の大きさだ。

英文を見ると、2倍の時とほぼ同じ構造になっていますが、twiceがhalfに変わっています。2分の1、という分数の表現ですね。

では、彼は私の3倍背が高い。はどういうでしょうか?
He is three times as tall as me.

この橋はあの橋の3分の1の長さだ。はどういうでしょうか?
This bridge is one-third as long as that one.

3分の1はone-third, 橋はbridgeですね。

原級の正しい使い方のまとめ

では、ここで原級のルールをまとめておきましょう。

  1. 2つのasの間に形容詞か、副詞をはさむ。
  2. 二つ目のasの後に、比較の対象となる語を置く。
  3. 形容詞+名詞の場合は、asの間に形容詞と名詞を両方はさむ。
  4. 同じカテゴリーのものを比較する。主語+動詞になっている場合は、比較対象も主語+動詞になります。

比較表現について、他にも記事にまとめていますので、ご参照ください!

比較級はこちら。

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カナダで語学学校を10年経営し、IELTS対策をはじめ、TOEIC、英文法、ビジネス英語、翻訳、通訳、英会話などさまざまなコースで指導してきました。明日香出版社よりIELTS対策本を出版予定。詳しいプロフィールはこちら
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