Geminiで英語学習|Google連携・Gemini Liveの使い方とプロンプト
Geminiは、質問に答えてもらうだけでなく、自分が読んだ英文から問題を作る、英語日記を見直す、音声で会話練習をするといった使い方ができます。
GoogleドキュメントやGmailなどを普段から使っている方は、Googleのサービスと連携できる点も便利です。
ただし、Geminiに「英語の勉強法を考えて」と丸投げしても、英語力が伸びるわけではありません。英語を読んだり聞いたり、自分で話したり書いたりする時間が学習の中心です。
Geminiは、自分が実際に取り組んだ英語を、復習問題や会話練習に変える補助役として使いましょう。
この記事では、Google JapanのGemini公式note記事を制作した経験と、長年の英語指導経験をもとに、英語学習に役立つ使い方と、そのまま使えるプロンプトを紹介します。
目次
Geminiでできる英語学習
Geminiは、ブラウザ版とスマートフォンのGeminiアプリから利用できます。文章だけでなく、画像やファイルを使った学習もできます。スマートフォンのGemini Liveを使えば、音声で会話を続けることも可能です。
| 機能 | 英語学習での使い方 |
|---|---|
| 文字での対話 | 文法の質問、英作文の見直し、練習問題の作成 |
| 画像・ファイルの読み込み | 自分のノートや英文、音声・動画を使った復習 |
| Gemini Live | 英会話、面接、旅行などのロールプレイ |
| Googleサービスとの連携 | 自分のDocsやDriveの資料を探して学習に使う |
利用できる機能や回数は、プラン・端末・アカウント・地域によって異なります。特定の機能が見つからない場合は、Geminiの画面に表示されている利用条件を確認してください。
Geminiの始め方
パソコンで使う
パソコンでは、Gemini公式サイトを開きます。Googleアカウントでログインすると、会話を保存したり、ファイルを追加したりできます。
スマートフォンで使う
AndroidとiPhone・iPadにはGeminiアプリがあります。文字入力、音声入力、画像やカメラを使った質問ができ、Gemini Liveにもアプリから入れます。
以前はiPhoneでGoogleアプリから使う時期がありましたが、現在はiPhone・iPad向けにもGeminiアプリがあります。
無料版と有料版
英語日記の見直し、単語問題の作成、短い会話練習などは、まず利用中の無料範囲で試せば十分です。有料プランでは、ファイルの利用回数や扱える長さなどが増える場合があります。
料金、モデル名、利用上限は変更されるため、この記事では固定の数字を載せていません。学習に必要な機能が足りなくなってから、有料プランを検討しましょう。
英語学習で使う前の注意点
Geminiの回答は間違うことがある
Googleの公式ヘルプにも、Geminiは事実と異なる内容を、事実のように示す場合があると明記されています。文法、語法、発音、書籍名、IELTSの採点などを、いつも正しく答えられるわけではありません。
重要な内容は辞書や試験の公式情報でも確認してください。「Geminiが自然だと言ったから正しい」と判断するのではなく、理由や出典を聞き、最後は信頼できる資料と照らし合わせます。
参考:Gemini アプリの回答について(Google公式)
個人情報や教材をむやみに入力しない
氏名、連絡先、仕事上の機密情報などは入力しないでください。市販教材や有料記事も、全文を貼り付けず、自分が確認したい短い範囲にとどめます。
Googleアカウントの「Gemini アプリ アクティビティ」では、会話の保存や削除に関する設定を確認できます。残したくない内容を扱う場合は、一時チャットの利用も検討してください。
1. 英語日記を自分で直す
Geminiに英語日記を渡して、最初からきれいな英文へ書き換えてもらうだけでは、自分で英語を組み立てる練習になりません。
間違いの場所を教えてもらう → 自分で直す → 最後に改善例を見るの順番がおすすめです。
英語日記を見直すプロンプト
下の英文は私が書いた英語日記です。全文を書き換えず、まず①意味が伝わりにくい箇所、②繰り返している文法ミス、③より自然にできる表現を合計3点まで指摘してください。理由は日本語で説明してください。私が自分で修正するまで、完成例は出さないでください。
自分で書き直した後は、修正前と修正後を比較してもらいます。
修正前と修正後を比較し、改善した点と、まだ直すべき点を分けて説明してください。最後に自然な完成例を1つだけ示してください。
2. 読んだ英文から単語帳と復習問題を作る
Geminiに単語を選んでもらうときは、一般的な単語リストを作らせるより、自分が実際に読んだ英文を使います。文章の中で出会った語句は、使われていた場面と一緒に思い出しやすいからです。
英文を貼り付けるほか、紙のノートや短い教材なら、必要な範囲を写真に撮って読み込ませることもできます。
単語帳を作るプロンプト
私は英語中級者です。下の英文から、今後も使いやすい単語・句動詞・コロケーションを8個選んでください。①語句、②この英文での意味、③元の英文中の例、④簡単な言い換え、⑤注意点を表にしてください。珍しすぎる固有名詞は除いてください。
表を眺めるだけでなく、思い出す練習まで続けます。
選んだ8語から穴埋め問題を1問ずつ出してください。私が答えるまで正解は見せないでください。回答後に正誤と理由を説明し、間違えた語は最後にもう一度出題してください。
必要なら表をGoogleスプレッドシートへ移して、自分の復習リストに加えます。Geminiの画面に書き出し機能がない場合は、表をコピーして貼り付ければ問題ありません。
3. 多読の理解を深める
多読では、分からない文をすべてGeminiへ送る必要はありません。まず自分で読み、話の流れをつかんでから、重要な疑問だけ聞きます。
読む前に背景を整理する
私はこれから[本・記事のタイトル]を読みます。詳しいあらすじや結末は出さず、理解に必要な時代背景・場所・重要語を5点以内で説明してください。ネタバレは避けてください。不確かな情報は断定しないでください。
読んだ後に理解を確認する
下の英文を読んだので、内容理解の質問を英語で5問、1問ずつ出してください。私が英語で答えた後、内容が合っているかを先に判定し、英文の修正は重要な点だけ示してください。
最初からAIの要約を読んでしまうと、自分で英文を理解する時間が減ります。自分で読む → 自分で要約する → Geminiの説明と比べるの順番にしてください。
4. 音声・動画をリスニング教材にする
現在のGeminiでは、文書や画像だけでなく、音声や動画もアップロードして分析できます。以前のように、音声・動画を扱うためだけにGoogle AI Studioを開く必要はありません。
ファイルの種類や長さ、利用回数には制限があります。長い動画を丸ごと任せるより、聞き取れなかった短い範囲を使うほうが、復習の目的も明確になります。
参考:Gemini アプリでファイルをアップロードして分析する(Google公式)
内容理解の問題を作るプロンプト
添付した音声の内容について、①大意を問う問題2問、②細部を問う問題3問を英語で作ってください。1問ずつ出し、私が答えるまで正解は表示しないでください。音声から確認できない点は推測しないでください。
聞き取れなかった部分を練習するプロンプト
添付した音声の[開始時間]から[終了時間]までを確認してください。英語の文字起こし、意味のまとまり、強く読まれる語、音がつながって聞こえやすい箇所を示してください。最後に、短いまとまりから全文へ3段階の音読練習を作ってください。
Geminiの説明を読むだけで終わらず、元の音声をもう一度聞き、実際に口に出してください。音声の聞こえ方についての説明が不自然なら、辞書の音声や元動画の字幕でも確かめます。
5. Gemini Liveで英会話を練習する
Gemini Liveは、スマートフォンのGeminiアプリで使える音声会話機能です。文字を打たずに話し続けられ、途中で言い直したり、話題を変えたりできます。
人を相手にすると緊張する方でも、同じ場面を何度でも練習できるのが利点です。ただし、Gemini Liveは英語講師ではありません。発音や文法の判定を、すべて正しい評価として受け取らないでください。
会話が止まりにくいプロンプト
英語でロールプレイをします。私は[英語レベル]です。場面は[ホテルのチェックイン/職場での雑談/英語面接]です。あなたは相手役をしてください。質問は一度に1つ、会話は5往復にしてください。会話中は細かく訂正せず、5往復の後に①通じにくかった点、②優先して直す文法、③より自然な表現を合計3点だけ日本語で説明してください。その後、同じ場面をもう一度練習します。
一文話すたびに訂正されると、英語を出す流れが止まります。最初の5往復は伝えることに集中し、会話後に重要な点だけ確認しましょう。
Gemini Liveはモバイルアプリで提供されていますが、アカウント・年齢・端末などの利用条件があります。表示されない場合は、Gemini Liveの公式ヘルプで現在の条件を確認してください。
6. Googleサービスとの連携を英語学習に使う
Geminiの特徴は、Gmail、Googleドキュメント、Googleドライブなどと連携できることです。たとえば、自分がDriveに保存した英語学習メモを探したり、複数の学習記録から復習項目を整理したりできます。
ただし、連携できるサービスや操作は、アカウントと設定によって異なります。仕事用・学校用アカウントでは、管理者の設定が必要な場合もあります。
過去の学習メモを復習するプロンプト
Google Driveにある[ファイル名]を使います。私が過去に間違えた英語表現を5個選び、①元の表現、②修正例、③間違えた理由、④新しい穴埋め問題の順で表にしてください。ファイル内に書かれていない情報は追加しないでください。
連携を使う前に、Geminiの「接続済みアプリ」で、どのサービスへアクセスを許可しているか確認しましょう。Googleの公式ヘルプでは、Workspace連携でGmail、Docs、Driveなどの情報を探したり要約したりできる一方、作成や削除など一部の操作はできないと説明されています。
参考:Google Workspace アプリをGeminiに接続する(Google公式)
GeminiとChatGPTはどちらが英語学習に向いている?
どちらか一方が、すべての学習者にとって優れているわけではありません。
| 選び方 | 向いている使い方 |
|---|---|
| Gemini | Googleのサービスや手元のファイルを使って学習したい。Gemini Liveで会話したい |
| ChatGPT | 質問を重ねながら練習形式を細かく調整したい。ChatGPTの機能や操作に慣れている |
大切なのは、AIの比較に時間を使いすぎないことです。普段使っているサービスや端末に合わせて1つ選び、英語を読む・聞く・話す・書く練習へ戻りましょう。
ChatGPTを使う場合のプロンプトと注意点は、次の記事で詳しく説明しています。
Geminiが英語表示になったときの直し方
Geminiのメニューが英語表示になった場合は、利用している端末によって確認する場所が異なります。
- Android:Geminiアプリのメニューから、プロフィール写真 → 設定 → 言語を開き、日本語を選ぶ
- iPhone・iPad:端末の設定 → 一般 → 言語と地域で、メイン言語を確認する
- パソコン:ブラウザまたは端末の言語設定を確認する
画面表示が日本語でも、英語のプロンプトやGemini Liveで英語を使えます。英会話練習のために、アプリ全体を英語表示へ変える必要はありません。
30分でできるGemini英語学習の流れ
- 15〜20分:本、記事、動画などで英語を読んだり聞いたりする
- 5分:分からなかった表現や内容をGeminiで整理する
- 5分:理解問題、会話、英作文のどれか1つに答える
- 2〜5分:重要な間違いを確認し、同じ表現をもう一度使う
Geminiを開いている時間を増やすことが目的ではありません。Geminiを使った後に、元の英語をもう一度読み、聞き、口に出し、書き直すところまでが学習です。
まとめ|Geminiは英語を使う回数を増やすために使う
Geminiは、自分の英文やファイルを使った復習、Gemini Liveでの会話、Googleサービスに保存した学習記録の整理に使える便利なツールです。
一方で、教材の代わりにする、英文をすべて書かせる、回答を確認せず暗記すると、自分で英語を処理する時間が減ってしまいます。
まず英語を読んだり聞いたりする。次にGeminiで練習へ変える。最後に自分で話したり書いたりする。この順番で使ってください。
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