IELTS対策全般

IELTSスコアが伸びる人の5つの共通点【スコアを伸ばすコツ】

今まで1,000人以上のIELTS学習者に教えてきましたが、IELTS(アイエルツ)のスコアが伸びる人というのは、下のような5つの共通点があります。

  1. 絶対受かる!という気迫を持つ
  2. 素直に新しい情報を実践できる
  3. 勉強を歯みがきのように習慣づける
  4. 勉強時間を作り出せる
  5. 「現在進行形」で考えられる

下に詳しく書いていきますね。

絶対受かる!という気迫を持つ

先日、とある生徒さんを教えていて、何かがすごく違う!と思ったのが、

「今回は絶対に受かってみせる!」

という意気込みです。

その方は一度IELTSを受けて少しスコアが足りなかったのですが、今考えてみれば、「受かったらいいなぁ」というような感じだったと思います。もちろん、無意識だとは思いますが。

でも、今回は、寝ても覚めても、「絶対に受かる!絶対に受かる!」と成功イメージを強く頭に焼き付けており、

受からなくちゃいけないし、受かることができるはずだ

と、自分を強く信じているんですね。

不思議なことに、こういう気合が入ると、冷静に自分のやるべきことが見えてくるし、普段以上のパワーを発揮できます。

その生徒さんも、「単語が覚えられない~ 一度覚えても頭から抜けていく~」と言っていたのですが、
今回は、毎回の単語テストで満点を取るまでになっていました。

「なんだ、覚えられるんじゃないですか!」と言って笑っていましたが。

でも、これは本当の話。

あなたは、「絶対に受かる!」という意気込みがありますか?

素直に新しい情報を実践できる

IELTSのスコアが伸びる、伸びない、というより、これは英語が伸びるか伸びないか、ということだとも思うのですが。

いったん、学校なりクラスなりを決めたら、講師をとことん信頼しましょう。

100%、信頼するのです。

・質問して返ってきた答えをそのまま信じる
・講師に出された宿題を盲目的にやる
・テンプレートなり、フォーマットなりが提示されたら、それに従う
・勉強法をアドバイスされたら、何はともあれやってみる

そんなカンジです。

「あれ、今まで言われたことと違うな?」

ってこともあるかもしれません。

でも、目の前にいる講師の言うことを信じるのです。

あなたが得意なものを思い浮かべてみて。

ピアノ、ギター、ゴルフ、野球、将棋、柔道、など、楽器やスポーツや趣味なら何でもいいんですが。

で、あなたはある程度それをできる状態(中級~上級)だとして、初級の人にアドバイスをすることになったとします。

でも、初級の人が、「いや、それは違うと思います」って言ってきたら、「いやいや、違うのは君やねん」と思いませんか?

もちろん、あなたもプロじゃないから、プロから見たらもっと良いアドバイスができるのかもしれませんが、少なくとも初心者は、いちいちその真偽を疑うよりも、盲目的に「はい!わかりました!」って言って、とにかく実践するっていう人のほうが、上達が速いっていうのはイメージできると思います。

英語のレッスン、IELTSのレッスンもまったく同じで、いちいち疑わずに、とにかく素直に実践する、というのが実は一番伸びる条件なんです。

「素直にわたしに従ったらどう?従わないと、伸びないよ!」

というセリフは、客商売の講師はもちろん言えないですから言わないだけで、講師が集まると、「伸びる人の条件は、素直なことだ」という意見で一致します。ほんとの話。

さっきのたとえ話は中級者が初級者にアドバイスするという話ですが、英語のレッスンの場合は講師はプロですから、生徒様よりもずっとずっと、知識はあるわけです。そういう人にいちいち疑いをかけていくのは時間の無駄なのです。

講師の側も、あれこれ教えてあげようという意欲がさらに沸き、とてもフィーリングの良いレッスンを生徒様と二人三脚で作り上げることができます。

というわけで、講師を100%信頼して、素直になることで、スコア達成までの時間がすごく節約できるんですよ!!!

勉強を歯みがきのように習慣づける

IELTSの勉強は、今日始めたら明日、効果を実感できるものではありません。考えれば当たり前の話なんですが、やはり結果を急いでしまうのが人間というもの。

結果を急ぐのは、今やっていることが辛いから、ではないですか?

たとえば歯みがきのように、勉強することを無意識の習慣にできれば、辛くない=結果をむやみに急ぐことは無いでしょう。

習慣を身に着けるには3週間くらいかかるということをどこかの本を読みました。

いちど習慣にしてしまうと、勉強を終わらせないと気持ち悪くて寝られない!というような状態になります。

そうなればこっちのものです。

「やらなきゃ~」って考えなくても、体が勝手に動いて勉強をやる体勢にもっていってくれます。
「あ、昨日忘れてた!」ってこともありません。習慣って、歯磨きと同じようなものなので。歯磨きを忘れることはまずありませんよね?(泥酔していたりなどは除き 笑)

習慣は毎日の生活の45%を占めています。われわれは何も考えずに習慣を行っています。Duke Universityで行われた研究によると習慣のうち45%は毎日同じ場所で行われているということです。

これについては、こちらの記事にも詳しく書いています。

英語を続けるコツ
英語を続けるコツは、一つだけ(モチベーションは必要なし)英語学習をなかなか継続できないと悩んでいませんか?人間の脳の仕組みを利用して、合理的にラクに英語を続けていきましょう。カナダで語学学校を10年経営、5千人以上を教えてきた私が「今度こそ英語を続ける」具体的な方法を解説します。...

勉強時間を作り出せる

私のIELTS(アイエルツ)の生徒様が、たまに宿題ができないときがあります。

すみません、宿題できませんでした!

そんな時のわたしの反応は

もちろん、私に謝る必要はないんですよ(ニッコリ)

そうすると生徒様は余計に落ち込んでしまうわけですが・・・笑

人間ですから、宿題が100%できるときばかりではないと思います。

でも、何よりも自分のためにIELTSを勉強しているのですから、できるかぎり時間をとって勉強し、宿題をこなしてもらわないといけません。

宿題ができないナンバー1の理由が

「時間がない」

なんですが、これは私はあんまり信じていません!笑

だって絶対、時間はあるんです。あなたの日常を思い返してみてください。たくさん時間を無駄にしていることがあるはずです。

その中でいちばんのtime wasterはテレビ!(ネットの動画も含まれますよ~)

仕事から帰ってきてから30分はいいじゃないか~

そんな主張もあると思います。

でも・・・テレビ(動画)の恐ろしいところって、30分がすぐに1時間になるんですよね 笑

気づいたら眠くなっちゃって、明日でいっか~

となる。わかりますよ、わたしも経験あるから!笑

だから、

テレビは観ない!

と決めてみたらどうでしょうか。人間、「ちょっと減らす」って難しいと思うんですよね。0か100かのほうがやりやすいと思います。

この半年はテレビを観ない!と決める。

そしたら、たっくさんの時間が生まれてきてびっくりすると思います!

「現在進行形」で考えられる

IELTS(アイエルツ)の勉強をずっとしているけど、スコアが上がりません。前回と同じスコアでイヤになります。という方がわたしのところへ相談に来られます。

中には、1年以上も勉強されている方もいます。スタート時の英語レベルは決して低くなかったにもかかわらず、です。

一方で、2~3ヶ月勉強したらスコアがすんなり上がる方もいます。

この違いは何でしょう?

そのお話をする前に、まず「時制」の話をしたいと思います。

英語の「現在形」は実はとても説明がむずかしい時制です。

なぜかというと、日本語は「現在形」と「現在進行形」の区別がしにくいからです。

わたしは学校に行きます。

という文章があったら、「今、これから行く支度をして、家を出ようとしている」のかもしれないし、「いつも学校に行っている」のかもしれない。

それに対して英語では、

I go to school.

という文章があったら、これは必ず習慣として「いつも学校に行っている」という意味で、

I’m going to school.

だったら、「今、これから行く支度をして、家を出ようとしている」という意味です。

はっきりと使い分けがなされています。

もう一つ、be動詞での例文を挙げます。

She’s wearing suits today.

She wears suits (at work).

この違いは何でしょう?

そう、進行形のほうは、「今日たまたまスーツを着ている」という意味で、現在形のほうは、「彼女はいつも仕事でスーツを着る(人だ)」という意味です。

この文法はOKですか?きっちりおさえてます?

日本語で「習慣」と「たまたまそのときの状態」の使い分けが無い、というのは自分の心の持ち方にも関係しています。

つまり、IELTSでスコアが取れなかったら、

やっぱり、私は英語できないんだ。(I’m not good at English.)

IELTSって難しい。(IELTS is difficult.)

目標スコアを取るのは無理!(Achieving the target score is impossible!)

英語がペラペラだったらいいのになぁ(現実は違うけど)(I wish I were fluent in English (but I’m not)).

センスが無いってことだな。(I don’t have talent in languages.)

と考えてしまう、ということです。

この文章、ぜんぶ「現在形」であることに気づきましたか?

さいきん、「わたしって○○な人なの」という表現を使う人をよく見かけますが、わたしは現在形の説明をするときに、この表現をよく使います。現在形って、まさにそういう意味なんですよね。

なので、上の文章を「○○な人なの」という表現を使ってみると、

私は英語できない人なんだ。

IELTSって難しい試験だよね。

目標スコアを取るのは無理。

私、英語がペラペラな人じゃないから。

私、英語のセンスが無い人なんで。

ということになります。

書いただけでなんだかむかついてきましたが(笑)

あなたの友達がこのようなセリフを言っていたらどうでしょう?「いや、それは言い訳だよ」と思いませんか?

そう、まさに言い訳なんです。このように自分を現在形で定義して決め付けても、何の得もしない・・・どころか、自分の可能性を狭めてしまいます。

でも、解決法があります。

自分のセリフに、「たまたま、今」というまくら言葉をつけるだけ。

たまたま今、スコア取れなかっただけ(勉強すれば取れる)。

たまたま今、センスが無いだけ(センスは身につけられる)。

たまたま今、英語がペラペラじゃないだけ(練習すればペラペラになれる)。

( )の中が真実なんです。

ほんとは、あなたもわかっていますよね?

まとめ

この記事では、メンタル面を取り上げてみました。IELTSの勉強では、長丁場になることが多いので、どうしてもメンタル面で問題が出てきます。アップダウンがありますよね。でも、

  1. 絶対受かる!という気迫を持つ
  2. 素直に新しい情報を実践できる
  3. 勉強を歯みがきのように習慣づける
  4. 勉強時間を作り出せる
  5. 「現在進行形」で考えられる

このことを意識するだけで、ぜんぜん違ってきますよ!

 

ABOUT ME
Kumiko
カナダで語学学校を10年経営し、IELTS対策をはじめ、TOEIC、英文法、ビジネス英語、翻訳、通訳、英会話などさまざまなコースで指導してきました。明日香出版社よりIELTS対策本を出版予定。詳しいプロフィールはこちら
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