不定詞(ふていし)と動名詞(どうめいし)って、習ったなぁ・・・
という方は多いと思います。
不定詞と動名詞って何?というところから、使い方・使い分け、よくある間違いまで、
私のこれまでの経験から、わかりやすく解説していきたいと思います。
この記事の信頼性
目次
不定詞・動名詞とは?
不定詞=to + 動詞の原形
動名詞=動詞+~ing
どちらも、
もともと動詞だった語が、形を変えて、名詞の働きをするようになった!という語です。
日本語にすると「~すること」という意味になります。
同じように動詞が名詞になっているのに、使える状況と使えない状況があります。おもには、動詞の目的語として使われるときに、その動詞が何か?によって決まります。
目的語とは、他動詞のすぐ後に付けられる、「何に?」「何を」を表す語です。
例えば、
I ate sandwich.
(私はサンドイッチを食べた。)
という文章のときに、ate(eatの過去形)が他動詞であり、sandwichが目的語ですね。
目的語には、名詞を持ってこなければいけません。不定詞や動名詞は、もともとは動詞ですが、名詞と同じとみなされるので、目的語に使えるわけですね。
不定詞と動名詞の違い
例えば動詞によって
- 不定詞しか使えない
- 動名詞しか使えない
- 不定詞と動名詞どちらも使える
- 不定詞と動名詞どちらも使えるが、それぞれ意味が違ってくる
と4種類に分けられます。
これははっきり言って覚えるしかないです。
逆に、覚えれば良い、ともいえるのでこの文法項目はまあまあシンプルではあるのですが、けっこう「覚え間違い」があるものもあり、間違いが多発します。
しっかり覚えておきましょう。
目的語に不定詞しか使えない動詞
- hope(望む)
- wish(したいと思う)
- decide(決定する)
- refuse(拒否する)
- pretend(ふりをする)
- expect(期待する)
不定詞しか一緒に使えない動詞(動詞の直後にto不定詞を持ってくる)は、上記のようなものが代表的です。
○ I hope to see you again.
× I hope seeing you again.
(またお会いしたいものです。)
このパターンは、だいたい間違うことが少なく、主なものを覚えておけば良いかと思います。
ただ、気を付けないといけないのが、前置詞”to”です。
前置詞のtoと、不定詞のtoはまーーーったくの別モノなのですが、なにせ形が全く同じですので間違いが多発します。
下記のような、toを使った慣用句はとても良く使われるのですが、これは前置詞なので、前置詞の後には名詞もしくは「動名詞」を持ってこなければいけません。
- be accustomed to,be used to …ing : ~に慣れている
- look forward to …ing : ~を期待する
- object to …ing : ~を反対する
- be devoted to…ing : ~に没頭する
- when it comes to…ing : ~については
- be committed to…ing: ~するのに献身する
- as opposed to…ing : ~とは対照的に
気を付けてみてくださいね。
目的語に動名詞しか使えない動詞
- mind(気にする)
- enjoy(楽しむ)
- give up(あきらめる)
- finish(終える)
- stop(止める)
- postpone(延期する)
- consider(~することを検討する)
- suggest, recommend(~することを勧める)
動名詞しか使えない動詞は、これらが代表的です。
○ I enjoyed playing baseball.
× I enjoyed to play baseball.
私は野球(をすること)を楽しんだ。
このうち、最初のmind, enjoy, give up, finish, stop に関しては、間違えずに覚えている方が多い印象です。enjoyなどは代表的なものですよね。
受験英語の定番でもある・・・?(メガフェップスとかで覚えた方も居るかと!笑)
しかし、最後のpostpone, consider, suggest/recommend はいかがでしょうか。これが動名詞を取る動詞と習っていないため、なんとなくto不定詞を取る人も多いです。
でも違うんです!これらは動名詞しか取れず、to不定詞を使うのは間違いなのです!!
特に多いのはsuggest/recommend の間違いでしょうか。
× I suggest you to go there.
〇 I suggest going there.
(そこに行くように勧めます)
このように動名詞を持ってくるのが正しいです。
また、「~に勧める」と勧める相手を言いたい場合にはこのようにします。
〇 I suggest that you go there.
that節を持ってきて、that 節の中の動詞(この場合はgo)は、shouldを付けるか、動詞の原形になります。
目的語に不定詞と動名詞どちらも使える動詞
- like(好む)
- start(始める)
- begin(始める)
- continue(続ける)
- plan(計画する)
不定詞と動名詞どちらも使える動詞には上記のようなものがあります。
〇 I like to get up early.
〇 I like getting up early.
(早起きすることが好きです。)
〇 He started to read a book.
〇 He started reading a book.
(彼は本を読み始めた。)
これはとてもわかりやすい!
何も言うことはありません・・・これらを覚えておけば、「あれ?toだっけ?ingだっけ?」を迷わずに済みます。
目的語に不定詞と動名詞、どちらも使えるけど、意味が変わってくる動詞
- forget
動名詞:~したことを忘れる
不定詞:~することを忘れる - remember
動名詞:~したことを覚えている
不定詞:~することを覚えておく - stop
動名詞:することをやめる
不定詞:~するためにそれまでしていたことをやめる - try
動名詞:〜してみる
不定詞:~しようとする【特に過去形だと、失敗したイメージ】
He stopped taking pictures.
(彼は写真を撮るのをやめた。)
He stopped to take pictures.
(彼は写真を撮るために立ち止まった。)
これが究極にややこしいですよね・・・
まぁ、あまり数は多くないですので、とりあえず上記のメジャーなものを覚えておけば良いかなと思います。
日本語での説明には限界があるので(特にtryなど)、辞書にある例文にたくさん触れるのが一番良いかと思います!
そして文法は、ルールをおさえたら、後はインプット(多読・多聴)を行い、定着させていきましょう。
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