日本人はとにかく「話し方」を重視して 「聞き返し方」を軽視してると感じます。
つまり、「いかに上手に話すか」ということばかり考えて、「相手の言うことを、いかに正確に把握するか」ということにはほぼ意識が行っていない、ということですね。
でも、状況に応じた上手な聞き返し方ができるだけで、コミュニケーションがスムーズになるんです。
ごまかし笑いや、かみ合わない会話からは卒業!
よくあるシチュエーション5つ、それぞれの具体的な聞き返しの文章を書きますので参考にしてみてください。
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目次
わからなかったらきちんと聞き返すのが英語の文化
日本と英語圏の文化で、違っているところってとてもたくさんあるのですが、
日本語って、世界の中でも特に、「行間を読む」という文化が桁違いに大きいと思います。
育った環境や受けた義務教育などが似通っていて、大まかにはみんな同じような思想を持っている。宗教の影響もそれほど大きくない。
(あくまでも、すごく大きな視点で全体的な話をしており、これに当てはまらない場合もあることは承知しています)
だから、向かい合って会話していても、言葉で伝えていることは50%くらいで、あとは行間を読んだりしていることが多い。
多少聞き取れなくてもなんとなく笑いあっていれば、問題なくコミュニケーションが進むことも多い。
しかし、それをそのまま英語でのコミュニケーションに持ち込んではいけません!
英語は「言葉にしてナンボ」の文化で、少しでも聞き取れなかったらしっかりと聞き返すのが普通です。
「ごまかし笑い」をしていると、不審がられるし、かみ合わないと、本当にコミュニケーションがうまくいかなくて、気まずくなります。
しっかりと「聞き返し方」をマスターしておきましょう!
ちょっと聞き返したいだけの場合
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シチュエーション
日本語でいうと「えっ?」みたいな感じで、ちょっとだけ聞き返したいときってありますね。
- ふいに話しかけられた言葉
- 単語レベルの短い発話
- スーパーでのやり取りなど必要最小限の会話
英語表現
(I’m) sorry?
え?
※「I’m」は付けても付けなくても良いです。
解説
色々パターンはありますが、あえて1つだけ 提案してます。
実際にカナダでも「sorry?」が 一番耳にしましたし、日本人がとっさに口に 出しやすい言葉のはず。
語尾を上げることを 忘れずに。
2回目に聞き返したい
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シチュエーション
「Sorry?」と言って相手がリピートしてくれた のに、やっぱり聞き取れない。
英語表現
Sorry, I still don’t get it. Could you repeat it one more time?
すみません、まだわかりません。もう一度 リピートしてもらえますか?
解説
聞き返し2回目でも同じように「Sorry?」と 言うと相手はちょっとイラっとしてしまうので 聞き方を変えることがとても大事です。
↑の表現、もしくは、状況に応じて、次 以降の表現に変えてみてください。
聞けたけど理解できなかった
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シチュエーション
何を言っているのかは聞き取れるけど 単語や表現や文法(構文)などを知らないので 「理解」できない。
つまり、リピートをして もらっても意味がない。
英語表現
I don’t understand what you’re saying. Could you put it another way?
言っていることが理解できないのです。他の 言い方にしてくれませんか?
解説
他の表現との使い分け判断ポイントは、 リピートをしてもらう意味があるかどうか ってことですね。
ちょっと長い文章なんですが、がんばってまる覚えしてスラっと出てくるように練習しておきましょう。
速すぎて無理
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シチュエーション
英語を話すのは「英会話レッスンのみ」という 状態だとピンとこないかもしれませんが 海外で「Sorry?」など聞き返しても、スピードはそのままで同じようにリピートをする人が 多い。
「いや、速すぎて無理なんですけど」と なったらコレ。
英語表現
Could you say that more slowly?
もっとゆっくり言ってくれませんか?
解説
相手の文章が比較的短めな時に使えます。
ベラベラとしゃべってしまった後だと「どこの 部分?」となってしまうので注意!
1部分だけ聞き取れなかった
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シチュエーション
ちょっとだけ難易度が高いけど、すごく便利 なので、ぜひがんばってマスターしてほしいです。
“Did you ~~~~ yesterday?” と言われて、「~」 の部分が聞き取れなかった、という場合に使います。
英語表現
Did I WHAT?
私が、何ですって?
解説
わからなかった箇所をピンポイントで伝えられ るので、全体をリピートしてもらうよりも、 相手への負担が少ない=会話が円滑に進む。
例のように、主語を変えるのがなかなか難しい けど、練習してがんばってみてほしいです。
上の例では、”what”の部分、疑問詞の部分をちょっと強調して大きな声で言うのがコツ。
まとめ
コミュニケーションがうまくいくかどうかは、話し方より「聞き返し方」にかかっていると言っても過言ではありません!
会話をうまく進ませるには、結局のところ相手が言ってることがわからないと何ともならないんです。
どんなにリスニング力があっても、 聞き取れない状況は絶対にあるので、 「聞き返し方」は早い段階でマスターして おきましょう。
英語での会話やコミュニケーションが すごく円滑になり、楽しくなりますよ。
ここで紹介した英語表現は長い文章もあるけど それぞれ1パターンだけに厳選しました。
なので、がんばって まるごと暗記しちゃって、必要な時にスラっと出てくるように、実際に口に出してぶつぶつ 練習しておきましょうね。
相槌の練習方法↓
英会話をしている時に、日本語風に「うんうん」と相槌をうってる人をよく見ます。
英語は一般的に日本語ほどこまめに相槌は打たず、バリエーションも付けた方が良いです。
へーそうなん
なるほど
おもしろー
たしかに
わかった!まずこの5個から。サッと口から出るようになる練習法をご紹介します… pic.twitter.com/VlrbD8gn85
— Kumiko|英語学習を高速化する人 (@IELTS_expert) January 23, 2024
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