英語学習法

英語学習の記録ノートの効果はすごい。記録ノートの作り方と使い方

最近はジャーナルや日記をつけたりするのが流行っていますね。

英語学習をするにあたっても、「記録」をつけることをお勧めします。

何をかくそう、私自身は記録をつけたりするのが苦手だし、面倒なタイプの人間です。

最初は「記録なんて付けても変わらないんじゃ?」と疑っていました。

しかし、実際にやってみるとその効果を実感しているので、すべての英語学習者にお勧めしたいです。

この記事を書いた人

英語は「形」がないもの。だからこそ、目に見える形で記録が必要なのです。

この記事では、記録をつけることの効果と、記録ノートの作り方・使い方について書きますね。

記録ノートを作る目的と効果

可視化する

「どれくらいの学習をすればどれくらい伸びるのか」ということがわからなければ、霧の中を進むようなもので、学習を進めていくのが難しいのです。

ダイエットで「どれくらい食べて運動すると何キロ減るのか」ということを指標にするのと同じです。

ダイエットは少なくとも、体重や体脂肪率といった「数字」が出てくるわけですが、英語は目に見えません。

そして英語は一朝一夕に身に付くものではないため、英語学習は長期戦になります。

「目に見えない」
「長期戦である」

この二つの条件を備えていると、人は簡単に挫折します。

挫折を防ぎ、自分がいったいどのように進んでいっているのか、少しでも明確にするためには、

  1. IELTS、TOEICなどの試験を受ける
  2. 記録を付ける、グラフ化する

という二つの側面からのアプローチが必要です。

今回は、②について話しています。

ダイエットと同じで、日々の数値の変化をグラフなどにすると、目に見えるので学習を続けていくうえで迷いが少なくなる、という話です。

客観的に見ることができる

「こんなにやってるのに伸びない!」と感じることは、英語を学習しているとよく起きます。

もちろん私もそうでした。

そういう時に、TOEICやIELTSなどの数字を追っているだけでは不十分です。

というのも、がんばって学習を続けているのに、全然結果に表れない、スコアが上がらない、という状態になることは誰にでも起こるからです。

こういう時って、焦るし、迷いが生じますよね。

私が今までやっていた学習法、間違っているのかな?みたいに

そういう時に、学習記録を見返してみてください。

  • 時間を費やしているようでも、あんまり実にならなかったな
  • 意外にやってるな。私、えらいな
  • もっとこれを変えよう

みたいな、冷静な振り返りもできます。

学習記録を見て、ちゃんと学習を続けているな、量も十分だな、と感じるなら、これから必ず結果は出るので焦る必要はなく、続けてください。

もし意外にやってなかったな、量が減っていたな、と感じるなら、改善してみましょう。

頭で考えているだけだと、主観や思い込みが入ってしまい、これがなかなか難しいのです。

やる気が無い時や停滞期にも役立つ

やる気に満ちあふれている時には想像もできませんが、「停滞期」は必ずやってきます。

誰にでも、どんな勉強をしてもです!

つまり、どれだけ勉強しても「伸びない!」正確には「伸びている気がしない」という時期ですね。

これは当然で、英語力はまっすぐに伸びていくわけではないからです。

そして、上で話したように、英語力自体が目に見えないものなので、たとえ伸びていたとしても、自分で実感できない。

こんな時に、毎日記録ノートを付けていると、自分の心理的な助けになります。

逆にいうと、この目的のために、日ごろからいくらやる気がない時にも記録だけはつけたほうが良いです。

英語のやる気がなくなってしまった人は、記録ノートを付けてしまうこともやめてしまう人が多いのですが、再開したくなったら、まずは記録ノートを付けることから始めましょう。

記録ノートはどう作るか

紙?スマホ?PC?
アナログ派?デジタル派?

なんでも良いです!

とにかく、自分がよく使うモノで管理し、毎日の学習をしっかりと「見える化」していきましょう。

記録は自分の一番続けやすい形で続けるのが重要です。

例えば、スマホをよく使う人なら、スマホのアプリが良いでしょう。

個人的には、紙に書くという作業をもうしなくなって久しいので、けっこう面倒に感じてしまうため、アプリやメモに記録していくほうが好きです。

記録ノートを作るタイミング

スキマ時間とは

学習を始めた時から

記録ノートはいつから始めるのか?

それは、英語学習を始めた時から、です。

英語学習を始める時って、すごくやる気にあふれていますよね?

その期間のうちに、記録ノートをつける習慣をつけましょう。

私はいつも、英語学習を続けることができるのは「やる気やモチベーション」ではなく、「習慣」である、と言っています。

やる気やモチベーションが続くのは、せいぜい1か月が良いところ。中にはもっと短い場合も。(三日坊主、という言葉もありますしね)

ですので、やる気やモチベーションに任せて何かを継続しようとするのは危険すぎます。

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最初のうちは、習慣化させるのにやる気やモチベーションが必要なので、意識的にがんばる必要があります。

その時に、英語学習そのものだけではなくて、記録ノートを付けることも習慣のうちに含めてみてください。

上で書いたように、やる気やモチベーションが切れてきて、しんどくなってきた時にも、記録ノートが必ずあなたの助けとなってくれます。

1日の中で書く時間を決める

習慣化するのに大事な要素の一つが、「時間を決める」ということです。

時間といっても、「時刻」という意味ではなく、一日のルーティンの中で、どのタイミングで書くか、ということですね。

例えば、お昼ごはんを食べた後、とか、夜寝る前、とか、お風呂に入る前、とか。

すでに習慣になっているものにくっつけることがカギです。習慣化するのがとてもやりやすくなります。

記録ノートには何を書くのか

ディクテーションの効果

学んだことを書く

毎日、どういったことをどれくらいの時間勉強したか、分単位で記録し、今日学んだことを書きます。

フレーズや単語でも良いですし、気づきでも良いです。

機械作業になりやすいでシャドーイングは、毎回テーマを持って気づきを得ながら取り組む必要があります。

そういった対策にこの記録は役に立ちますよ。

スコアを書く、グラフ化する

IELTSの勉強をしているあなたはとてもわかりやすく、本番形式の練習をしたら、そのスコアを記録してグラフ化などすると良いですね。

スコアを記録することに加えて、上のように、毎日の学習の内容も記録してほしいと思います。

決して、スコアだけを記録するのはやめてくださいね!

ダイエットでいえば、体重の増減に一喜一憂するようなもので、数字だけにこだわると、客観的に見られなくなってきて、焦ったり心が折れたりします。

毎日、淡々と英語学習を続けていること。その事実を心のささえにして、続けていくことができるのです。

慣れてきたら目標やTodoリストも書こう

対策で具体的にやること

記録ノートを付けることが習慣化してきたら、一歩進んでみましょう。

習慣化するまでは毎日の学習を記録することを淡々と続けてほしいですが、慣れてきたら、ちょっと視点を大きくしてみましょう。

何かを達成するときに、「ゴールを設定」し、そこから「細分化」し、どのようなステップを踏んだらそのゴールを達成できるのか、というように考えることはとても効果的だといわれています。

この方法を「バックキャスティング法」というらしいです。

そして、これを実践するには、必ず「書き出す」こと!

これが大事です。頭の中でなんとなく考えているだけではあんまりはっきりしません。

私がいつも実践しているのは、iPhoneのメモ機能の中に、To doリストを作り、チェックボックスとともに「今日やること」のリストを作って、それをひとつずつこなしていく。

最近では、万能管理アプリのNotionで、学習管理する人も増えてきていますね。

このチェックボックスをチェックするのが快感なんですよ(達成感ですね)。

「今日やる」リストは「今週やる」リストから、「今週やる」リストは「今月やる」リストから、「今月やる」リストは、年単位で実現したいことの「ゴール設定」から取ってきています。

あなたの目標をどのように達成できるのか、さっそく細分化することから始めてみてください。

今回は以上になりますが、私が独学で英語を伸ばした方法を書いた記事もありますので、そちらもどうぞ!

独学、引きこもりで英語が驚くほど伸びた方法【私の実体験】私は、小学生の時にちょっと英語の習い事をしたことがありますが、普通に日本で教育を受け、日本で育って、日本語環境。 ハタチになるまで...
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Kumiko
カナダで語学学校を10年経営し、IELTS対策をはじめ、TOEIC、英文法、ビジネス英語、翻訳、通訳、英会話などさまざまなコースで指導してきました。明日香出版社よりIELTS対策本を出版予定。詳しいプロフィールはこちら
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