【2026年最新・コンピューター版対応】IELTS対策完全ガイド|初心者の勉強順と4技能別勉強法
IELTSの勉強を始めようとすると、やることが多すぎて混乱する人が多いと思います。
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング、単語、文法。公式問題集も解かなければいけないし、音読や精読を勧める人もいるし・・・。2026年にはIELTSペーパー版が終了し、コンピューター版の操作にも慣れなければいけない・・・。
「とりあえず4技能を毎日少しずつ勉強しよう」「私はスピーキングが苦手だから、とにかくスピーキングから取り掛からないと」のように考える人が多いのですが、私は最初から4技能を同じ割合で勉強するのはまったくお勧めしません。
では、どうすればいいのか?
私はカナダで語学学校を10年経営し、15年以上にわたって7,000人以上に英語を教えてきました。現在は日本人のIELTS学習者を対象に、オンライン講座を運営しています。月に100以上のスピーキング、ライティング解答を添削し、リスニングやリーディングの分析内容も添削している、世界でもかなり珍しいIELTS講師かと思います。
このページでは、そんな私が、IELTS対策の全体像をまとめました。最初からすべて読む必要はありません。これから勉強を始める人は「IELTS対策の順番」から。すでに勉強している人は、伸び悩んでいる技能から読んでください。
※試験方式に関する情報は、2026年8月28日時点の公式発表を確認して記載しています。
目次
【2026年最新情報】IELTSはコンピューター版(CBT)を前提に対策する
IELTSは、2026年中頃から世界的にペーパー版を終了し、コンピューター版へ移行しています。
日本では、東京・大阪以外の会場は2026年6月、東京・大阪の会場は2026年8月の試験をもって、ペーパー版の実施を終了すると発表されました。今からIELTS対策を始めるなら、コンピューターで受験するつもりで練習を進めてください。
公式の呼び方は「IELTS on Computer」または「IELTSコンピューター版」です。この記事では、一般的によく使われているCBTという呼び方も使います。
CBTで変わること
リスニング、リーディング、ライティングでは、問題が画面に表示され、解答もパソコンに入力します。
リスニングでは、音声を聞きながら画面上の空欄や選択肢に答えを入れます。リーディングでは、本文と設問を画面上で行き来します。ライティングは手書きではなく、タイピングです。
英語力が同じでも、画面の移動や入力に手間取れば、問題を考える時間が減り、実力が反映されないことがあります。CBTの操作練習は、わりと慣れが必要だと思うので、試験直前に一度やってみれば終わり、というものではありません。
CBTでも変わらないこと
コンピューター版になっても、出題内容、試験時間、質問形式、採点基準は基本的に変わりません。
スピーキングも変わらず、試験官と1対1で話します。会場によって、同じ部屋で話す場合と、画面越しにリアルタイムで話す場合があります。
英語の勉強法を全部変える必要はありませんが、公式のFamiliarisationテストを使って、画面の表示と解答操作には慣れておきましょう。
IELTS対策を始める前に確認すること
では、ここから実際の対策について書いていきます。
まず勉強を始める前に、次の3項目を確認します。
- アカデミックとジェネラルのどちらが必要か
- Overallだけでなく、各技能にも条件があるか
- いつまでにスコアを提出しなければいけないか
それぞれ詳しく説明していきます。
アカデミックとジェネラルを間違えない
留学ならアカデミック、永住権や市民権ならジェネラルを使うことが多いのですが、提出先によって条件が違います。大学や移民申請の担当者に確認してください。
リーディングとライティングの一部は、アカデミックとジェネラルで問題が違います。公式問題集を買ってから受験するモジュールが違っていた、と気づくと悲劇なので、最初の段階で確認しておきましょう。
受験目的と試験形式の違いは、次の記事にまとめています。
Overallと各技能の条件を確認する
Overall 7.0が必要でも、4技能すべてで7.0を取る必要があるとは限りません。たとえば、
- Listening:7.5
- Reading:7.5
- Writing:6.5
- Speaking:6.5
この組み合わせならOverallは7.0です。
一方、提出条件に「各技能6.5以上」と書かれていれば、どれか一つでも6.0を取ることはできません。得意な技能だけを上げても条件を満たせないので、勉強計画も変わります。
本当の提出期限を確認する
「できれば3か月後に取りたい」という自分の希望と、大学や移民申請で決まっている最終的な提出期限は別モノとして考えてください。
期限を必要以上に短く設定すると、4技能へ一度に手を出し、どの技能も中途半端になりやすいです。反対に、最終期限ぎりぎりで初受験すると、再受験する時間が残りません。
提出先の公式ページを確認し、次の順に日付を書き出してください。
- スコアの提出期限
- 最後に受験できる日
- 最初の本試験を受ける日
IELTS対策は何から始める?
現在のスコアが分からない場合は、ケンブリッジの公式問題集を使い、リスニングとリーディングを一度(テスト1個分)ずつ解きます。本番の試験はまだ受けなくて大丈夫です。
最初から良い点を取ろうとしなくてよく、あくまでも目標スコアとの距離と、どこで間違えているかを調べるために使います。
IELTS対策は、現在地を確認してから、必要な技能を順番に加えていきます。
最初から4技能を同じ割合で勉強しない
IELTSを始めたばかりの人から、よく「4技能のどれから勉強すればいいですか?」と聞かれます。
私は、リスニングとリーディングを先に進めるように言っています。リスニングとリーディングで目標スコア付近に届いていなければ、ライティングとスピーキングでも、使える単語や英文が足りない可能性が高いからです。
リスニングとリーディングが目標スコアくらいまで上がったら、ライティングかスピーキングを始めていきます。
英語力そのものを上げる方策として、IELTSの学習をしている間じゅう、最初から最後まで単語、多聴、多読を続けます。
図にするとこんな感じです。
ただし、最終期限が1~2か月後に迫っている場合は、4技能を並行する必要があります。最終の期限が近い人は、一般的な勉強順より提出条件を優先してください。
目標スコアまでの期間と進め方は、次の記事で詳しく説明しています。
単語と文法はどこまで勉強する?
IELTSでは単語と文法を避けて通れませんが、単語帳と文法書だけを何か月も続ける必要はありません。(わりとこれに陥りがちな学習者は多いです)
実は、私はIELTS対策において、単語と文法自体にはそれほど重きを置いていません。詳しく説明していきます。
単語は知っている数より、使える数を増やす
英単語を見て日本語の意味が出てくるだけでは、ライティングやスピーキングで使えません。
私は、意味だけ知っていて使えない単語を「休眠単語」と呼んでいます。100個覚えて10個しか使えない状態より、10個覚えて10個使える状態を目指してください。
IELTS単語を覚える順番と、知っている単語を使える状態に変える練習は、次の記事にまとめています。
文法は100%を目指さない
目標が6.5~7.0なら、大学入試レベルの文法を一つ残らず説明できる必要はありません。まず7~8割程度を理解し、実際の英文の中で使えるようにします。
文法書を最初から読み直す人も多いのですが、すでに知っている内容ばかりであることも多く、退屈になりますし、先に述べたように、それだけに時間がかかってしまって肝心なIELTS対策になかなか取り掛かれなかったり、時間が割けなかったり、という事態に陥る人も多いです。公式問題集や多読で分からない英文に出会ったとき、必要な項目だけを文法書で調べるようにしましょう。
今のスコアに合った文法書と勉強の順番は、IELTS英文法攻略ガイドを参考にしてください。
多聴と多読を行い、英語を処理する量を増やす
私の持論は「英語の悩みの9割はインプット不足」です。
IELTSの問題だけを毎日解いても、英語を聞いて理解する速さや、長い英文を前から処理する力は増えにくいです。スポーツに例えると、模試は練習試合で、単語、多聴、多読は試合の間に行うトレーニングだと考えてください。
練習試合だけやっていても、実力は伸びていきませんよね。
試験問題を解かない日も、海外ドラマ、Podcast、洋書などで英語を聞き、読む時間を取ります。多聴と多読で入った表現は、あとからライティングとスピーキングにも出てくるようになります。
IELTSリスニング対策
さて、ここからは、IELTS4技能の対策について書いていきます。まずはリスニング。
リスニングで音が聞き取れなかったとき、ディクテーションやシャドーイングを増やそうとする人が多いです。
しかし、聞き取れないと一言で言っても、理由は様々です。
- 音が単語として聞こえない
- 単語は聞こえるが、意味がすぐに出てこない
- 一文ずつは分かるが、話全体を追えない
- 設問の先読みが間に合っていない
多くの学習者は、この理由が明らかになっておらず、漠然と「聞き取れない」と悩み続けているので、具体的な解決につながりません。まずは、模試を解いた直後に振り返りをしっかりと行い、理由を分析していきましょう。細分化できるほど、具体的な対策が立てやすくなります。
音が単語にならない人には、易しい教材を使ったシャドーイングが役立つ場合があります。単語は聞こえているのに意味が追いつかない人が、IELTSの音声を何度も聞くだけでは、なかなか解決しません。英語を語順のまま意味に変える練習が足りないからです。
先読みでは答えを予測する
上で、「先読み」という言葉が出ましたが、これはTOEICなどでもよく知られているテクニックで、音声が流れる前に設問を先に読んでおくということですね。
IELTSリスニングでもこの先読みがカギとなってきます。
ただ、多くの人は、先読みのつもりで設問文を「単に日本語に訳す」という作業をやってしまっています。これだと、完全に引っ掛けに引っかかってしまいます。
先読みでは、誰が何について話すのか、空欄には地名・数字・名詞・形容詞のどれが入りそうか、意味として何が答えになりそうかを予測するところまでいけると理想的です。
もちろん時間制限があってすべてをしっかり読むのが難しい場合も多いでしょう。特に、長い選択肢が並んでいる場合は、すべてを浅く読むより、理解できる問題を絞るというのも戦略の1つです。5問あるなら、まず2問を確実に理解し、残りはカンで解く、というようなことです。
CBTでは聞きながら入力する
コンピューター版のリスニングでは、ペーパー版のように、最後に解答用紙へまとめて転記する時間はありません。
音声を聞くことを優先しながら、答えは短く入力します。一問を聞き逃しても、戻って考え続けてはいけません。次の設問へ切り替えます。
リスニングの勉強を最初から組み立てたい人は、IELTSリスニング初心者向け7ステップから読んでください。
技能全体の戦略は、次の記事にまとめています。
音は聞こえるのに意味が追いつかない人には、リスニングが伸びない原因と解決策が当てはまると思います。
IELTSリーディング対策
次に、リーディングです。
リーディングを解いたあとに「時間があれば、もっと正解できたのに」と思うことがありますよね。
でも、IELTSリーディングでは、時間の使い方もスコアに含まれています。というか、時間の使い方がIELTSリーディングのすべて、と言っても良いかもしれません。
制限時間は変えられませんから、「もっと時間があれば・・・」と思うのはナンセンス。制限時間の中で、どうやったら自分の必要な正解数を取れるか?という考え方にシフトしてください。
本文を最初から最後まで読まない
IELTSリーディングは読書ではなく、必要な情報を探す試験です。
最初にタイトル、見出し、各段落の最初の一文を見て、何について書かれているかを大まかにつかみます。次に設問を丁寧に読み、設問が求めている情報を理解してから本文へ戻ります。
本文では、ヒントがありそうな段落を探し、該当箇所の前後だけ速度を落として読みます。最初から一言一句を日本語に訳していると、時間が足りなくなるのは当然です。
取り問題と捨て問題を決める
目標が満点でなければ、全問正解する必要はありません。
たとえば7.0が目標なら、目安として約10問は間違えられます。難しい問題に時間を使って、簡単な問題まで落とすより、今の実力で取れる問題を確実に取ってください。
CBTでは、後で戻る問題へReviewという印を付けられます。すぐ戻る問題と、全問を見終えてから戻る問題を自分で区別してメモで残しておくと、残り時間を使いやすくなります。
問題形式ごとの解き方と時間戦略は、次の記事で説明しています。
IELTSライティング対策
IELTSライティングの対策、というと、「とにかくたくさん解答を作り、添削をしてもらう」という方法を思いつく人が多いでしょう。
しかし、残念なことに、たくさん答案を書けば書くほど伸びるわけではありません。実際、月に100個ほど添削している私が断言できますが、とにかく数が勝負!とばかりに毎日のように解答を作る人は、まったくスコアが上がらずに、ただ時間だけを無駄にしています。
毎回新しい問題を書いて添削を受け、返ってきた赤字を読むだけで終わっていると、次の答案でも同じミスをします。このような悲劇をたくさん見てきたので、私が指導している講座では、添削が返ってくる前にどんどん解答を出すのは禁止としています。
上記でも言いましたが、本番形式で練習するのは、スポーツでいうところの練習試合。練習試合以外の日は、しっかりと振り返り(復習)をしたり、英語力を上げるトレーニングをすることが必要です。そうして初めて、次の試合でより良い成績を残せるわけです。
文法と難しい単語より、先にストラクチャーを確認する
IELTSライティングでは、質問に答えているか、主張・理由・具体例がつながっているかを先に確認します。
難しい単語や複雑な文法を入れても、質問への答えがずれていたり、段落ごとの役割があいまいだったりすれば、読み手には伝わりません。
これは実は日本人学習者には非常に難しいものだったりします。ただ、単語や文法よりもこちらをしっかりするほうがスコアは上がりやすくなります。
こちらの記事を参照して実践してみてください。
CBTではタイピング込みで練習する
ライティングは、公式問題集の問題をノートに書いて練習するだけでなく、パソコン上でも練習しておきましょう。
タイピングの速さだけでなく、段落を分ける、スペルミスを見直す、語数を確認する、文章を移動しても論理が崩れていないか読む、といった動作まで含めて時間内に終える必要があるので、本番までに絶対に練習は必要です。
IELTSライティング全体の採点基準、Task 1とTask 2の進め方は、次の記事にまとめています。
IELTSスピーキング対策
スピーキングでは、難しい単語や構文をたくさん使うことより、質問に答え、理由や具体例を加えて話を続けることが必要です。
丸暗記した台本は使いません。代わりに、何について話すかを単語でメモした「ネタ帳」を使うようにしましょう。
Answer・Reason・Exampleの順で話す
最初に質問へ答え、理由を説明し、具体例を足します。
日本語のように背景から話し始めると、試験官は質問への答えが出てくるまでずっと待たなければいけません。英語の間違いが少なくても、質問に答えていない時間が長くなります。
話す内容を録音し、言えなかった部分を調べ、同じ質問へもう一度答えてください。毎回違う問題へ進むより、同じ質問で自己ベストを更新する練習のほうが、流暢性を上げやすいです。
Partごとの対策、流暢性、語彙、文法、発音の考え方は、次の記事で説明しています。
リスニングとリーディングの模試は週1回まで
公式問題集をたくさん解いているのに伸びない人は、問題数より、解いたあとに何をするかを重視してください。
リスニングとリーディングの模試は、多くてもそれぞれ週1回が目安です。模試を解いた日は、答え合わせと分析まで行います。3~5時間かかっても珍しくありません。
↑目標確認から模試の分析まで、IELTS対策の流れを約18秒で確認できます。音声はありません。
復習と分析を分ける
復習では「なぜ、その答えになるのか」を確認します。解説、スクリプト、日本語訳を使って、正解の根拠を調べます。
分析では「なぜ、自分はその問題を間違えたのか」を調べます。例えば、下記のような原因が考えられます。
- 問題形式を理解していなかった
- 設問を読み違えた
- 先読みが間に合わなかった
- 音声や本文の言い換えに気づかなかった
- 一問に固執して、次の問題まで落とした
- 単語や文法が分からなかった
「単語が分からなかった」「時間がなかった」で終わらせず、試験中に何が起きていたかを書いてください。原因が具体的になれば、次の模試で行うことも決められます。
同じ問題をすぐに解き直したり、本文を一言一句訳したりする必要はありません。次の模試を解く前に、自分が決めた注意点を読み返します。
目標スコア別の考え方
Overall 5.5~6.0を目指す
問題形式に慣れながら、基礎単語と英文法、多聴多読を進めます。
テクニックだけでも一時的に正解数が増えることはありますが、問題文や音声の理解が追いつかなければ、6.0前後で伸びにくくなります。
簡単な問題を確実に取る練習と、英語力そのものを伸ばす時間を両方残してください。
Overall 6.5を目指す
得意技能でスコアを上げるだけでなく、提出条件を下回っている技能を確認します。
リスニングとリーディングが目標付近まで来たら、ライティングかスピーキングを加えます。
ライティングではストラクチャー、スピーキングでは流暢性など、採点基準の中から今の弱点を一つ選びます。
Overall 7.0以上を目指す
Overall 7.0なら、リスニングとリーディングで7.0~7.5を取り、ライティングとスピーキングを6.5にする配分が現実的なことが多いです。ただし、各技能7.0以上などの条件があれば、配分は使えません。
7.0以上では、テクニックだけで押し切ることが難しくなります。多聴多読を止めず、英語を処理する速度と、使える単語・表現の量を増やします。
正解した問題も、必要以上に時間をかけていなかったか確認してください。
IELTS対策にはどれくらい時間がかかる?
必要な期間は、現在の英語力、目標スコア、各技能の条件、1週間に取れる時間によって変わります。
「何か月で7.0を取れますか?」という質問に、現在の技能別スコアを見ずに答えることはできません。「〇ヶ月で取れます!」と断言する講師がいたら、ちょっと疑ったほうがいいと思います。
一つの目安として、5.5前後から全技能の目標達成を目指す場合、月120~150時間ほど勉強して、半年以上かかることがあります。6.0から7.0へ上げる期間が最も長くなる人も多いです。
1日30分で5.0から7.0へ、というのは現実的ではありません。英語は魔法ではないので、期限が決まっている人は、勉強法を探す前に物理的な時間を作る必要があります。
平日と休日に何をするか、最初の本試験をいつ受けるかは、IELTSスコア達成までの最短マップで確認できます。
IELTS教材は増やしすぎない
IELTS対策では、ケンブリッジの公式問題集を中心に使います。2026年9月時点の最新版は「IELTS 21」で、AcademicとGeneral Trainingが分かれています。
数字の大きい最新版から使い、終わったら20、19と戻ります。
教材には、それぞれ役割があります。
- 本番形式と現在地を確認する:ケンブリッジ公式問題集
- CBTの画面操作を確認する:公式Familiarisationテスト
- 単語・文法を補う:現在のレベルに合った教材
- 英語力そのものを伸ばす:海外ドラマ、Podcast、洋書など
公式問題集を毎日解く必要はありません。問題を解かない日に何をするかまで考えて、教材を選びます。
今のレベルに合う教材と使う順番は、次の記事にまとめています。
IELTSを勉強してもスコアが伸びない人へ
時間をかけているのにスコアが動かない場合は、勉強量を増やす前に、次の項目を確認してください。
- 4技能を毎日少しずつ勉強している
- 公式問題集を解いて、答え合わせだけで終わっている
- 同じ問題を何度も解き直している
- 新しい教材を次々に買っている
- ライティングの添削を読んで、答案を書き直していない
- スピーキングを録音していない
- 単語、多聴、多読の時間がほとんどない
当てはまる項目が多くても、勉強を全部やり直す必要はありません。次の1週間に変えることを一つだけ決めます。
たとえば、模試後の分析が足りなかった人は、次の模試を増やさず、前回の間違いを分類します。ライティングの同じミスが続く人は、新しい答案を書く前に一枚だけリライトします。
一度に全部変えようとすると、また何を優先するか分からなくなるので、気を付けてくださいね。
実際にスコアを伸ばした勉強例
2か月でListening 5.5から7.5
受講生のアトレーユさんは、2025年8月から10月までの2か月で、Listeningが5.5から7.5、Overallが6.0から7.0へ上がりました。
中心にした勉強は、Friendsを1日1話、日本語字幕のあとに英語字幕で見る多聴と、児童向けミステリーシリーズの多読です。2か月で10冊を読みました。
問題集を解く回数は増やさず、普段から英語を聞き、読む量を増やしました。詳しい教材と進め方は、アトレーユさんの学習記録で紹介しています。
働きながら1年でOverall 6.5
外資系コンサルティング会社で働くMutsumiさんは、海外旅行会話レベルから勉強を始め、1年間でOverall 6.5を取りました。
平日は多読、海外ドラマ、単語を中心にし、週末に公式問題集、ライティング、スピーキングへ取り組んでいます。毎日4技能を全部勉強したわけではありません。
仕事と勉強を両立した具体的なスケジュールは、Mutsumiさんご本人の体験談で確認できます。
IELTS対策についてよくある質問
IELTSは独学でも対策できますか?
はい。というか、スクールや講座を利用する場合でも、独学の時間は欠かせません。
単語を覚える、多聴多読をする、公式問題集を解く、間違いを分析するなど、講師が代わりにできない作業のほうが多いです。
ライティングとスピーキングでは、自分で判断しにくい部分に添削や指導を使うと、効率よく進めやすくなります。
4技能を毎日勉強したほうがいいですか?
私はおすすめしていません。
最終期限が迫っている場合を除き、リスニング・リーディングから始め、目標付近まで来たらライティングかスピーキングを加えます。単語、多聴、多読は、どの段階でも続けます。
CBTのためにパソコンを買う必要がありますか?
普段使っているパソコンで、画面上の英文を読み、タイピングする練習は必要です。試験会場と同じ機種を用意する必要はありません。
公式Familiarisationテストを開き、画面の移動、選択、入力を一度通して確認してください。ライティングは、時間を測ってパソコンで書く日を作ります。
One Skill Retakeは使えますか?
コンピューター版IELTSを対象会場で受験した場合、試験日から60日以内に1技能だけ再受験できる制度があります。
会場が対応しているか、提出先がOne Skill Retakeのスコアを認めているかを、申し込む前に確認してください。制度の条件は、IELTS公式の結果案内で最新情報を確認できます。
最初の本試験はいつ受ければいいですか?
現在のスコアが目標から大きく離れているなら、何度も本試験を受ける必要はありません。ケンブリッジの公式問題集で現在地を確認できます。
ただし、初受験では会場やCBTの操作に慣れておらず、実力より低く出ることがあります。最終期限から逆算し、再受験できる余裕を残して最初の試験日を決めます。
ほかの疑問は、IELTSよくある質問とその答えにもまとめています。
今日から始めるIELTS対策
今日やることは、次の3項目です。
- 必要なモジュール、スコア、提出期限を書く
- 公式問題集でリスニングとリーディングの現在地を確認する
- 次の1週間で優先する技能を一つ決める
最初のスコアが低くても、落ち込む必要はありません。スコアは、その時点で何ができて、何が足りないかを示すデータです。
感情的に自分を責めるより、どの問題を、なぜ間違えたのかを確認してください。間違えた原因が具体的になると、次に勉強することも決まります。
IELTS対策を独学で進める順番をメールで読みたい方には、7日間の無料メール講座「独学でIELTSの目標スコアを取る方法」を用意しています。
登録すると、次の3つの特典も受け取れます。
- PC模試(Listening・Reading・Writing)
- 必須動詞
- スピーキング予想問題
特にPC模試は、これからコンピューター版IELTSを受ける人に使ってほしい特典です。Listening・Reading・Writingをパソコンで解きながら、画面で問題を読み、解答を入力する操作も確認できます。
無料メール講座の内容と特典は、下のページで確認できます。
この記事を書いた人
中林くみこ(Kumiko)
株式会社エヌファム代表、IELTS専門講師・著者。英語指導歴15年以上、これまで7,000人以上に英語を指導。IELTS指導歴12年以上、IELTS 8.5(Academic・General)、TOEIC 990。カナダ・トロントで語学学校を10年間経営し、カナダで初めて日本人専門のIELTSコースを設立。英語学習書を9冊出版し、うち3冊がIELTS関連書籍。





