IELTSの対策・勉強をイチから始める方や、IELTS初心者の方へ。
最短の期間で目標スコアを取るためには、勉強の計画をどのように立てたらいいか。
目標スコア達成までの道のりを図で説明しますね。
この記事では、下記のようなことを書きます。
- まず、何から始めるか?
- 具体的にやること
- どれくらいの勉強量で、どのくらいの期間がかかるか
- 最短期間で目標スコアを取る方法
- 本番のIELTS試験はいつ受ける?
これからIELTSの対策を始めよう!という方にはとても参考になる記事です。
本記事の信頼性
※英語そのものが初心者の方は、まずは英語力を伸ばしましょう!こちらの記事をどうぞ。
目次
最短の期間で目標スコアを取るには、何から始めるか
リスニング、リーディング、単語から始める
まず、上の図を見てください。
左はしがスタート、右はしの旗が立っているところがゴール(目標スコア達成)です。
図を見ると、リスニング、リーディング、単語が左端に揃っているのがわかりますよね?
つまり、これらの項目から、勉強を始める、ということです。
- リスニング
- リーディング
- 単語
単語は、最初から最後までずっとやります。「これで単語は終了!」となることはまずないと思って良いでしょう。
リスニング、リーディングは期間がかかるので最優先
今まで1,000人を超える方にIELTSを指導してきて断言できるのが、リーディングとリスニングは、伸ばすのに時間がかかる、ということ。
世の中の認識は逆で、「スピーキング、ライティングが苦手だと大変!」と思われているようですが、実はインプット系のほうが時間がかかってしまいます。
リーディングやリスニングができない、という理由はさまざまで、色々な要素が複雑に絡まりあっているのです。
たとえばリーディングができない理由は、次のようなものが挙げられます。
- 語彙・イディオムが足りない
- 文法、構文の知識が足りない
- 背景知識が足りない
- 英語圏の文化に慣れていない
- 英語の文章の展開に慣れていない
- そもそも文章を読むことが苦手(日本語でも)、国語が苦手だった
- 集中力がない
人によってはこの全てが原因だったりします。
なので、これを全て克服して初めてリーディングのスキルがあがってくるわけですから、大変です。
こういった問題を克服せずに、速読スキルだけ伸ばそうとしても無理な話なのです!
また、リスニングの場合、次のようなことが挙げられます。
- 語彙、イディオムが足りない
- 文法、構文の知識が足りない
- 背景知識が足りない
- 英語圏の文化に慣れていない
- 英語の話の展開に慣れていない
- そもそも長い話(講義など)を聞くのが苦手(日本語でも)
- 集中力がない
- 英語の音に慣れていない(知っている単語でも耳からだとわからない)
あれ、なんだかリーディングの原因とよく似てる?と思った方、そのとおりです。
リーディングとリスニングができない原因は、かぶっていることが多いのです。
集約すると、「情報の処理能力」といえると思います。これはなかなか根本的な問題なので、時間がかかるのです・・・。
なので、後に回さずに、必ず最初からやるようにしてください!
IELTS対策をする期間に、具体的にやること
リスニング・リーディング勉強法
下記の記事にある、IELTS公式問題集を解いて、正解数を数えて、リーディングとリスニングのだいたいのスコアを出してください。
もしそれが自分の目標スコアくらいだったら、図の真ん中の点線のところまで一気に飛びます。
もしそれが自分の目標スコアに1.0以上離れていたら、下記のページを参考に、勉強を始めてください。
IELTSリスニング勉強法
IELTSリーディング勉強法
IELTS単語の勉強法
そして、単語は試験勉強期間中、ずっと繰り返しやること。
最終的には、単語を間違いなく、完璧な場所・文脈で、使いこなせるようになるまで練習します。
意味を知っているだけでは不十分です。同義語も必ずおさえましょう!
同義語=類義語=言い換えは、IELTSのリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングすべてで役立ってきます。
単語力は、試験の直前まで磨くことができます。極端にいえば当日の朝などでも数単語覚えることは可能なわけです。
単語に関していえば、とにかく繰り返す!!ということを念頭に、しっかりおさえていきましょう。
下記のページを参照に、単語の勉強を今すぐ始めてください。
スピーキング勉強法
もし自分がスピーキングが苦手、という自覚がある場合は、先ほどの図よりすこし早めに始めてもいいかもしれません。
ただ、リスニング・リーディングが目標スコアより1.5~2以上離れている場合は、リスニング・リーディングを先にやってください。
だいたい目標から0.5~1.0ほど離れたスコアがコンスタントに取れるようになってきたら、始めましょう。
スピーキングがそれほど苦手ではない場合は、リスニング・リーディングのスコアが目標スコアを取れるようになってきてから始めましょう。
下記のページを参照にしてください。
ライティング勉強法
ライティングは「一番最後に取り組むべき!」と私は考えています。
ライティングは今までの人生でやったことがない、と言う人が多い印象です。
今までやったことがない場合は不安になるかもしれませんが、この図にしたがって、リスニング・リーディングが目標スコアが取れるようになってくるまで待つのが理想です。
というのも、
ライティングはスキルの集大成と言えるからです
文法、単語、構文、スペルなど、すべての要素が必要になってきます。
これがあいまいなまま勉強を始めてしまうと、いくら練習を重ねても意味がありません!
リスニングとリーディングの目標スコアがだんだん取れるようになってきたら、ライティングを始めても良いでしょう。こちらの記事を参照に、勉強を始めてください。
IELTSの合格スコアを取るために必要な勉強量と期間
どれくらいの勉強量か
とにかく毎日行うことが大事です。そして、時間を確保してください。
仕事のある日
→最低でも1~2時間
仕事がお休みの日
→最低でも5~6時間
試験まで3か月!という場合は、上記よりもうちょっと確保できると理想的です。
どのくらいの期間がかかるか
伸びるスピードは人それぞれなので一概に言うことはできませんが、
英語のだいたい中級レベル(日常で自分の意思を伝えたりするのには困らない程度)の方が、IELTSスコア6.0~6.5を取得したい場合、だいたい3~5か月程度でしょうか。
大まかな目安として、正しい勉強法で毎日2〜3時間以上の時間を勉強に費やせば、スコアを1.0伸ばすのに3ヶ月程度、かかると考えてください。
ただし、これはあくまでも目安です。
もちろん個々のスキルの得意・苦手というのもありますし、4つのスキルにおいて同時にスコアを揃える、というのもなかなか難しいところです。
また、個人的な印象では、
- 5.0→6.0
- 6.0→7.0
にあげていくのは、他のスコアよりも上げるのに時間がかかる印象です(つまり、一つのスコアの幅が広い、ということでしょうか)。
ちょうど英語力としてみても、「中級の壁」にぶち当たる時期と言えるのかもしれません。
TOEICなどとは違い、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングすべてをちゃんと伸ばしていかないといけないのもあります。
英語の基礎がある状態から始めたとしても、色々と足りないものに直面し、伸ばしていくべきものがたくさんある状態になってきます。
繰り返しになりますが、特にリスニングとリーディングは時間がかかります。
あと、ボキャブラリーも。1ヶ月に50個新しい単語を覚えたとして、それがばっちり試験に出るわけではないですからね。
これらを考慮して、スコアを取らなければいけない時期から逆算して、早めに計画を立てるようにしてくださいね。
IELTSは独学でスコア達成できる?
さて、IELTSは独学が難しい試験と思われていますが、実際にはどうなのでしょうか。
私の答えは、「可能です!」
というか、独学は絶対にしなければいけません!
私の意見としては、この割合が一番いいバランスがいいと思っています。
独学が9割
+
添削・相談・サポートが1割
という割合が一番バランスが良いと思っています。
独学でやろう!と考えたときに気を付けてほしいポイントをまとめました。
IELTS試験の本番はいつ受ける?
一発で目標スコアは取れない
勉強計画を立てていく中で、IELTS受験をどの時期に持ってくるか。これは大きな悩みどころだと思います。
私がいつも言うのは「一発勝負は避けてください!」ということ。必ず、目標とする時期の前に、お試し受験をするようにしてください。
どの試験でもそうですが、やはり、初めて受ける試験で一発良いスコアが取れる、ということはあまりありません。
緊張していたりといったこともありますし、一番は、試験の流れがよくわからないというのもあるかと思います。
TOEICはリスニング・リーディングの二つのパートしか無いですし、まぁまぁわかりやすいとは思うのですが、IELTSはやはり複雑です。
もちろん、ネットで調べることはできますが、やはり自分で受けてみて体験するのとは違います。
IELTSの場合、最初と2度目の受験では、スコアが1くらい変わってくる場合もあります。
IELTSは受験料が高いので躊躇してしまう方が多いのですが、これは非常に大事です。
目安としては、上記の図でスピーキング・ライティングの勉強を始めるようになってからまず1回目。
目標の時期(つまり本番)の1ヶ月ほど前に2回目、3回目。と考えていただくと良いです。
締め切りが近づいてきたら、できる限りたくさん受ける
- スピーキングとライティングのスコアが目標にもう少しで届きそう
- 4つのスコアがバラバラでは取れるものの、一度には取れない
このような場合は、金銭的に・スケジュール的に許す限りたくさん受けるのも手です。
スピーキングやライティングは試験官が判断するものですので、その試験官によって少しブレが生じます。
特にスピーキングは1対1の面接であるため、相性が大きな鍵を握ります。
よって、受け続けるうちに目標スコアが取れてしまった、という人も何人も見てきました。
IELTS勉強計画のまとめ
IELTS初心者が、何から始めるか、どれくらいの期間がかかるか、というのを書きました。
これは特にIELTSを受けたことがない、英語は全般に伸ばす必要がある、という方に役に立つ記事かと思います♪
何にしても、私が一番声を大にして言いたいのは「とにかく早く取り掛かろう!」ということです。
試験まであと1ヶ月に迫ってから、「どうしよう?」と相談を持ちかけてくる方も多いのですが、これでは遅すぎます。
IELTS対策は、早ければ早いほど良いです!
1ヶ月でどうにかなるような、魔法のトリックは英語界には存在しませんよ。
現在、私のIELTS講座は、定員に達しているので、すぐに受講できないのですが、
こちらの7日間無料メール講座で、IELTSを「独学で」勉強して結果を出す方法を具体的に解説しております。
「独学でIELTSの目標スコアを取る方法」では、IELTSを「独学で」勉強して結果を出す方法を具体的に解説しております。
独学のスタートにぜひどうぞ!