私は、小学生の時にちょっと英語の習い事をしたことがありますが、普通に日本で教育を受け、日本で育って、日本語環境。
ハタチになるまで海外旅行もしたことが無かったです。
そんな私が、(ほぼ)大人から英語を始めて、話せるようになった方法を詳しく書きますね。
この記事を書いた人
新卒で、一般的なOLとして働いていた私が、その後カナダに15年間住んで、語学学校を起業、翻訳・通訳の仕事をうけるまでに英語力を伸ばした方法についてお話しします。
決してネイティブレベルとは言えませんが、英語圏での日常生活や仕事をするのに支障がない、という感じです。
目次
英語がすごく伸びた時期
私の人生の中で、英語がものすごく伸びた時期が3回あります。
- 大学受験の勉強
- 引きこもり主婦
- 翻訳コースの講師で教えたこと
上の2つは独学で引きこもりです。
この記事では、上の2つでそれぞれどんなことをやったのか、どんな風に効果があったのか、詳しく書いていきますね。
大学受験の勉強
塾には行かず、家のコタツでひたすら英語を勉強してました。
高校の英語はまあまあ得意だったので、外国語大学を目指していました。
- 構文演習
- 英作文
この2つを主にやってました。
構文演習
構文演習とは、英語の文章のかたまりを日本語訳にしていくというものです。
英語の文章の仕組みが身に付きました。
文法は、ルールを覚えるだけではなく、構文を身に付けてパターンを自分の中に蓄積していくことがとても有効です。
学んだ文法のルールを実際に運用していくのに、役立つのです。
私は、こちらのクラシックなテキストを使いました。
でも、↑はちょっと文章も古臭いしとっつきにくいので、マニア好みかもです・・・笑
今はこんな感じ↓のライトなものも出ていますので良いですね。
ドラゴンは私も実際にレッスンで使って指導しましたが、とてもシンプルな作りで良かったです。
ちなみに、大人が文法や構文をしっかりと勉強したい場合には、本屋さんの「英会話」コーナーではなく「受験勉強テキスト」コーナーで探すと良いですよ。
社会人向けの英会話テキストは、どうしても「しっかり」というより、「どうにかして時短で身に付けたい」ということが全面に出ていて、実体があまり無いことが多かったりするので・・・。
英作文
外大では、2次試験で英作文が出題されるため、その対策でした。
高校でALTをやっていたハワイ出身の先生に添削&アドバイスをもらってました。
会話はできなかったし、添削の内容などもほとんど覚えてないんですけど、
高校の授業で英作文ってほとんどやらないし(なのにいきなり外大の入試で出るっておかしいですよね?!)外国人に添削してもらうっていうのが新鮮で、とても楽しかったです。
ただ・・・
当時の私は、英作文といえば、「とにかく書いて、添削してもらう」っていうのが対策と思っていたので、そういうことしかやりませんでした。
本当は、英作文の対策は、「多読:作文を書く=9:1」であるべきです。
普段、私が「英語を話せるようになるには、インプット:アウトプット=9:1にすべきだ!」って言ってるのと同じことなんですけどね。
効果
受験勉強は、英語ばーっかりやってました。
おかげで、センター試験で英語は満点を取りました。(他の教科はひどい出来でした)しかし、残念ながら外大は落ちてしまって、私大に行くことになりました。
今思えば、私の勉強はセンター対策に偏っていて、英作文の対策は十分ではなかった。
上で書いたように、「読み」が足りなかったかなと思います。
「文法→構文→多読」というところまで、入試までに持ってこれていたら、たぶん英作文も難なくできたでしょうね。
でも構文までしかできませんでした。
多読については、結局大人になってからやることになります。(後述)
多読をやってからだと、相当にあか抜けた文章が書けるようになりました。
引きこもり主婦
カナダで結婚してしばらく働けるビザも無く、友達もおらず、自宅に引きこもってました。
その時にやったのが、ハマった海外ドラマをひたすらリピート&セリフを覚える というものです。
海外ドラマでシャドーイング
英語学習法でいうと、「シャドーイング」と呼べるかと思います。
セリフは覚えたくて覚えたわけではなく同じものを見ていたら覚えた、ということです。
ジェスチャーや表情まで完コピ。後から考えると、この「完コピ」はものすごい効力でした。
ちなみに、その海外ドラマとは、かの有名な「Friends」です。
これは英語学習に勧める人が多すぎて、英語教材みたいになってしまってますが、ドラマとして非常に完成度が高く、ストーリーがめちゃくちゃ面白いので、ハマりますよ。
効果
自分でも驚くほど英語がスラスラと口から出てくるようになりました。
「あ、このシチュエーションではこう言えば良いんだな」ってのが、頭の中からすっと引き出せる感覚です。
考えるのは日本語で考えているのですが、英語を始めたての人がやっている「えーと主語がコレで、時制は過去で、動詞はアレで・・・」というのではなく、すっとカタマリで出てくる感じですね。
この記事に詳しく書いていますので、ぜひご参照ください。
振り返って考えると、大学受験の時の「構文演習」と相乗効果があったかな、と思います。
今、なかなか英語が口から出てこなくて困っている人は、ぜひ、このレベルになるまで、地道にやってみてほしいなと思います。
決して、英語脳になる必要はありませんよ!
私の場合、「カナダで」という特殊な環境ではありますが、最近は日本でも驚くほど気軽に海外ドラマを観られるので、利用しない手はありません!
このあたりの経緯については、私の英文法メルマガにて、詳しく書いています。普通のOLが、どのようにして語学学校の経営者や通訳・翻訳者になったのか?
英文法の勉強法だけではなく、ケーススタディとしても参考になるかと思います!
無料ですので、興味のある方は登録してみてくださいね。
効果があった英語学習法の意外な共通点
この二つの勉強法の共通点は、なんと引きこもり&完全なる独学ということですね・・・!
「英会話は、英会話レッスンでしゃべる練習をしなくちゃダメ」と思い込んでいる人が多いのですが、これは大手英会話学校の「洗脳」です。
実際には、絶対にこういう「独学」が必要ですよ!!
むしろ、英会話レッスン(オンラインも、通学も)は、自分の英語学習の中で、ほんの一部だと考えるようにしてください。
独学がメインで、レッスンは、それを補完するくらいのものであるべきです。
だから、大半の人は、そもそも根底となる考え方が間違っている、ということなんです。
こちらの記事もご参照ください。
その他に何をやったか
振り返ると、上に書いた2つの方法が、私の英語力、とくに「会話力」の爆伸びにつながったと思うのですが、そのほかに、私が実践して効果があったものを書きます。
多読
多読とは、その名の通り、「たくさん読むこと」です。
多読の意義、効果、やり方については、上の動画や、下の記事に詳しく書いていますので、ぜひご参照ください。
やっぱり、英語を伸ばすには、「読むこと」が必須です。
リーディングスキルだけではなく、会話スキルにも効きますよ!
アウトプット
ここで言うアウトプットというのは、「会話の機会を持つこと」ではありません。
このブログの熱心な読者はご存知と思いますが、「英会話レッスン」のようなアウトプットでは、なかなか英語って身に付けることができません。
ここでは二つ、かなり効果の高いアウトプット法を教えますね。
Twitter(X)などのSNS発信
こちらは、今すぐにでも実践できるアウトプット法です。
SNSは基本的に無料でアカウントが作れ、誰でもすぐに始められます。
別にフォロワーの数などは気にしなくて良いので、自分の習ったことを淡々とメモ代わりに発信していってみてください。
効果は絶大なので、だまされたと思って、ぜひ試してみてほしいです。
「however」は「but」のかしこい版、と思ってる人が多そうです。
but=「でも」
however=「しかしながら」
という違いでしょ、と思ってませんか?実は、はっきりとした文法上の違いがあります。
but=接続詞
however=副詞
という違いです。
※逆説の意味で使う場合…— Kumiko|英語学習を高速化する人 (@IELTS_expert) January 31, 2024
私も、自分の学校を経営するようになって、ありとあらゆる媒体で発信してきましたが、やはり人に見られている緊張感から、ハンパなことは書けないという意識があるので、
「わかってる」と思うことでも調べなおしたり、意外な発見があったり、発信すること自体でかなり英語力は底上げされました。
人に教えること
こちらはSNSと比べると少しハードルが高いです。
しかし、効果もその分ものすごいので、中級者くらいの人が上級にステップアップするのに、ぜひ試してほしいです。
私も、人に指導することで自分自身の英語力が磨かれました。
特に、冒頭で言ったように、翻訳コースを教えたことで、冠詞など細かいところまで人に説明できるようになりました。
なかなか実践が難しいかもしれませんが、本気で探せば、そういう機会ってあるものです。
日本人は謙遜しがちなので、「人に教える」なんて、なかなか考えつかないかもしれませんが、もし自信がなければ、ボランティアやランゲージ・エクスチェンジなどから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
私が実践して英語力がグンと伸びたのは、下記のような方法です。
- 構文演習
- 英作文
- 海外ドラマのセリフ覚える
- 多読
- SNS発信と人に教える
そのうち、「構文演習」と「海外ドラマ」と「多読」は、特に効果が高かったですね。
ワーホリでカナダに渡航した際は、語学学校にも行きましたが、そこではあまり英語力が伸びた実感はありません。
友達が出来て楽しかったので、行って良かったとは思いますが、1か月10万円前後もするので、友達作りのためにはコスパが良いとは言えませんね・・・
その他、英会話レッスンや英会話スクールの類には通ったことがありません。オンライン英会話もやったことがありません。
なので、こういった体験から、「英会話スクールは学習のほんの一部分であって、大半は独学をするべきだ!」という主張をしてきています。
ちょっと人とは違う方法かもしれませんが、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
さらに詳しくは、私の英文法メール講座にて、詳しく書いています。
無料ですので、興味のある方は登録してみてください。
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受験で失敗したKumikoがその後、どのようにして翻訳者になり、さらに語学学校の経営をするまでになったのか。
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