- IELTSリスニングの勉強を今から始める
- リスニングには自信がない
- リスニング問題の正解数が10問以下だった
という、IELTS初心者の人にむけた、リスニング対策を解説します。
本記事の信頼性
何からどうしたら良いやら!と混乱されているかもしれませんが、この記事に書いている7ステップを順に進めていけば、対策ができるように書いています。
目次
STEP1:まず1度、本番形式の問題を解いてみる
すでに、本番形式の問題を解いてみたことがある、という方は、この章は飛ばして次に進んでください。
まず、下記の記事を参考にして、IELTSの公式問題集を手に入れ、本番1回分、通しで解いてみてください。
途中で中断せずに、まとまった時間をとって、集中してやってくださいね。
公式問題集では、巻末に答えが載っているので、答え合わせと、正解数の数を数えてみてください。
正解数とスコアの相関関係は次のようになります。
正解数 | スコア目安 |
4 ~ 5 | 2.5 |
6 ~ 7 | 3.0 |
8 ~ 10 | 3.5 |
10 ~ 12 | 4.0 |
13 ~ 15 | 4.5 |
16 ~ 17 | 5.0 |
18 ~ 22 | 5.5 |
23 ~ 25 | 6.0 |
結果はいかがでしたか?
ここからは、正解数が10問以下だった(スコアでいうと3.5以下)という人にむけて、対処法を書いていきたいと思います。
10問以上だった人も参考にしていただいて良いですが、18問以上の場合は、あまり参考にはならないと思いますので、下の記事を見ていただくと良いかと思います。
正解数が10問以下だった人の場合は、実際に問題を解いてみた体感でも、Part 3や4が何を言っているかわからなかったり、
Part 4は全問不正解だったりと、「全然できない!」という感じで焦る気持ちにもなるでしょう。
しかし焦らずに、一歩一歩進めていくことが重要です。
具体的にどう学習を進めていったら良いのか、書いていきます。
STEP2:問題文を全文、日本語訳にする
解き終わった問題の「問題文(設問文)」をすべて、日本語に訳してみてください。
音声スクリプトは訳さなくて良いです。
※音声スクリプトというのは、公式問題集の巻末についている「script」と書いてある部分で、音声の台本です。
スクリプト全文は時間がかかりすぎるうえに、音声をすべて聞かなければいけない、というマインドを育ててしまうというデメリットが大きいと思っています。
さて問題文の訳ですが、このように2段階にしてみてください。
- まずは単語や構文を丁寧に取りながら直訳を一度する
- それを再度自分の言葉で自然な日本語に意訳する
例:Many experts believe California has made little progress in readying itself to fight fires.
直訳:多くの専門家は信じる、カリフォルニアは火災と戦うことに準備することにおいてほとんど進歩していない。
意訳:多くの専門家は言っている、カリフォルニアの政府は、前から火災の対策が進んでいない。
↑この違いわかりますでしょうか?
意訳では、自分の言葉で説明していますが、これは芯から理解していないとできませんし、このように意訳をすると本文に戻ってヒントを探すときに、言い換えにひっかかる確率が低くなります。
STEP3:わからない単語を辞書で調べ、単語ノートやアプリに別途書き出し覚える
問題文を日本語に訳していく中で、わからない単語が出てきたら、辞書を引いて意味を調べますが、それで終わりにせず、単語ノートに別途書き出して覚えます。
音声スクリプトで出てきたわからない単語は無視します。
問題文に出てくる単語は非常に大事なのですが、リスニングでは問題文にはあまりわからない単語はないかもしれません。
逆に言えば「問題文の分からない単語は必ず覚える必要がある」ということです。
STEP4:パートごとに、どんなストーリーなのか、何を聞かれるのか推測する
問題文の意味がすべて把握できましたら、次のステップに進みます。
問題文をすべて把握した状態で、パートごとに、このようなことを「推測」してください。
- どんなストーリーなのか
- 何を聞かれるのか
これは最終的には、問題に取り組むとき、音声を聞く前に必ずやってほしいことなのです。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、それでもできるだけ推測してみましょう。間違っていても良いです。
頭で考えているだけでは整理できないようなら、自分の推測するだいたいのストーリーを書き出してみても良いでしょう。
STEP5:もう一度音声を聞いて問題を解いていく
ここまでのプロセスが終わって、しっかり先読みができて中身もなんとなーく推測らしきものができたところで、もう一度本番形式で最初から最後まで通しで解いていきましょう。
音声の聞こえ方がかなり違ってくるはずです。
特に、どこに集中して聞けば良いのか、ということがわかっている状態で聞くと、すごく聞き取りやすい、ということが実感できるのではないでしょうか。
今の段階では、その「実感」が重要です。
STEP6:分析をする
問題を解いたらすぐあとに、答えあわせをします。
そのあと、「なぜこの解答になるのか?」「なぜ自分は間違ったのか?」という分析を行います。
特に「なぜ自分は間違ったのか?」という方が重要です。
問題を解いている時の自分の心の動きをさかのぼって思い出し、「このように考えて、このような選択をしたから間違えたのだ」ということを具体的に言語化(言葉にしてみる)してください。
最初は難しいかもしれませんが、小さなことでも良いので、とにかく気づいたことを書き出してみてください。
慣れてきたら、「なぜこの行動をしたのか?」というように「なぜ?」「なぜ?」と深堀りしていって、とにかく具体的に原因を考えるようにします。
具体的であればあるほど、対策も立てやすいです。
例)
3番は聞き取れなかった。なぜ聞き取れなかったか?
↓
焦っていたから。なぜ焦っていたか?
↓
先読みがうまくできないまま音声が始まってしまったから。なぜ先読みがうまくできなかったか?
↓
わからない単語が一つあり、それについて考えてしまった。
↓
今度からは、わからない単語があっても無視したり前後から推測して、スルーするようにしよう。または、その問題を飛ばそう。
このような感じですね。
この分析を「問題を解いたすぐあと」にしてほしい理由は、時間が経ってしまうと忘れてしまうからです。
時間がかかるので、週末やおやすみの日など、2〜3時間まとまって確保できる時間帯にやるようにしてください。
STEP7:IELTSリスニングに関する記事を読み、戦略を考える
自分のできる範囲で分析ができたら、あとはその対処法を考えていきましょう。これも、初心者には難しいと思うので、できる範囲で少しずつやっていきましょう。
その際に参考になるのが下記の記事です。症状と対処法を書いています。
また、初心者がまず得点源にしやすいのが「空欄穴埋め」問題形式ですが、この問題形式の解き方について記事を書いていますので、参考にしてみてください。
これらの記事は、一度読んだだけではあまり理解できないこともあるかもしれません。何度も何度も読み返して参考にしてください。
特に初心者の人は、練習問題をやるたびに読み返すくらいで良いと思います。
IELTS初心者は、この対策をやろう!
IELTSその他の技能についても、初心者へ向けた対策の記事を書いていますので、ご参照ください。
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